24時間365日荷物の受け取りと発送が可能に ヤマト運輸がセルフ店舗『クロネコスタンド』をオープン
ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区・代表取締役社長 栗栖 利蔵、以下、ヤマト運輸)は、2019年5月30日(木)より、利用者が24時間365日いつでも好きな時に、荷物の受け取りや発送ができる“セルフ型”店舗「クロネコスタンド」を、東京都江東区にオープンした。
1号店は宅配便ロッカー157室を設置
ヤマト運輸が24時間365日いつでも好きな時に、荷物の受け取りや発送ができる“セルフ型”店舗「クロネコスタンド」を、東京都江東区にオープンした。その概要は次の通りだ。
[名称]
クロネコスタンド(ヤマト運輸豊洲4丁目センター)
[所在地]
東京都江東区豊洲4-10 UR都市機構豊洲4丁目団地1号棟1階
[営業時間]
24時間
(宅急便の発送など店舗スタッフの対応が必要な一部サービスは、10時~18時の間で利用できる)
[設備]
宅配便ロッカー157室
PUDOでは受け取れない大きな荷物にも対応
同社では「クロネコスタンド」の特長を次のようにまとめている。
◆24時間365日、いつでも好きな時に荷物が受け取れる・発送できる
利用者の都合にあわせて、いつでも荷物を受け取ることができ、「メルカリ」や「ヤフオク!」の荷物を発送することができる。
※ 宅急便の発送など店舗スタッフの対応が必要な一部サービスは、10時~18時の間で利用できる。
◆大きなサイズの荷物も受け取れる
「クロネコスタンド」に新たに設置した「ラージサイズ対応オリジナルロッカー」は、PUDOでは受け取れないゴルフバッグのようなサイズの大きな荷物でも利用することが出来る。
◆同じ届け先に複数の荷物があった場合、1つのロッカーでまとめて受け取れる
クロネコメンバーズの受け取り先として「ラージサイズ対応オリジナルロッカー」を指定すると、ユーザーのクロネコIDごとに荷物をひとまとめにして、1つのロッカーで荷物を受け取ることができ、何度も操作する手間が省ける。
◆受け取った荷物をその場で開梱して商品だけを持ち帰ることが出来る
かさばるゴミになりがちな空き箱を「クロネコスタンド」内の梱包資材回収BOXで回収する。回収された空き箱はリサイクルされる。
利用方法
◆【荷物の受け取り】
① 受け取り場所として「クロネコスタンド」を選択する
[クロネコメンバーズ・ユーザーの場合]
「お届け予定eメール」や「ご不在連絡eメール」から「クロネコスタンド」での受け取りを指定。「Myカレンダーサービス」で「クロネコスタンド」での受け取りを指定できる。
[近隣に住んでいる利用者の場合]
UR都市機構豊洲4丁目団地の居住者は、クロネコメンバーズに登録がなくても、「クロネコスタンド」での受け取りを指定できる。
② 「クロネコスタンド」で、クロネコメンバーズカードもしくはモバイルメンバーズカードの二次元コードをかざす。
③ 荷物が収められているロッカーの前に進み、クロネコメンバーズカードもしくはモバイルメンバーズカードの二次元コードをかざすと、ドアが開き荷物が受け取れる。
④ 荷物を受け取ったあと、その場で開梱し空き箱は梱包資材回収BOXへ捨てることができ、商品だけを持ち帰ることが可能。
◆【荷物の発送】
① 「メルカリ」や「ヤフオク!」から配送用の二次元コードを発行。
※ メルカリの場合は「らくらくメルカリ便」、ヤフオク!の場合は「ヤフネコ!パック」を、配送方法として選択。
② ロッカーの画面から「発送」を選択し、二次元コードをバーコードリーダーにかざすと、ドアが開き荷物を入れられる。
クール宅急便への対応も検討
同社ではクロネコスタンド展開の背景として次のように述べている。
「お客さまのライフスタイルの変化やそれに伴うEコマースの拡大などを背景に、荷物に関するお客さまのニーズも多様化が進んでいます。
これまでヤマト運輸は、無料の個人向け会員制サービス『クロネコメンバーズ』のお客さま向けに、荷物のお届けを事前にお知らせする『お届け予定eメール』やご不在時にお届けに伺ったことをお知らせする『ご不在連絡eメール』から受け取りの日時や場所を変更できるようにする機能をご利用いただくなど、荷物を受け取るお客さまの利便性向上に取り組んでいます。
また、お客さまが好きな時に好きな場所で荷物を受け取れるよう、オープン型宅配便ロッカー『PUDOステーション(以下、PUDO)』の拡大に努めており、2019年5月時点の設置台数は、全国で4,000台を超えました。フリマサイトなど利用するお客さまの発送にも対応するなど、お客さまからは好評をいただいていますが、PUDOでは収まらないゴルフバッグやスーツケースといった大きなサイズの荷物など、これまでPUDOでは扱うことのできなかったサービスを非対面で利用したいという要望をいただいておりました」
こうしたユーザーからの声に対応し、今回のクロネコスタンドの展開を開始したのだ。また今後については、近隣の利用者ご意見や望に応じて、新たに設置したオリジナルロッカーでクール宅急便の受け取りに対応するなど、サービスや機能を拡張していくことも視野に入れているとしている。
ECのラストワンマイルをささえる宅配物流。その受け取りと発送が非対面で24時間可能なステーションができることは、なにより利用者にとっての朗報となるだろう。再配達発生の縮減の意味でも、今後こうしたステーションが広がることに期待したい。