Amazonが11月1日より最低販売手数料を設定 9月からは手数料引き下げのプロモーションも実施
Amazonは2019年9月1日より複数のカテゴリーで販売手数料率を引き下げるプロモーションを実施する予定であることを公表した。また2019年11月1日からは、コスト増加に対応するために殆どのカテゴリーで最低販売手数料を設定する。
11月1日からは最低販売手数料を設定
Amazonではコストの変動や業界の動向の変化、出品者からのフィードバックを反映し、出品者のビジネス拡大を支援するために、定期的に販売手数料を見直してきた。
そのAmazonが今回、2019年9月1日より出品者の商品の品揃えを増やしてもらう意図などから複数のカテゴリーで販売手数料率を引き下げるプロモーションを実施することとなった。
また2019年11月1日からは、コスト増加に対応するために殆どのカテゴリーで最低販売手数料を設定するという。なお腕時計の販売手数料についても、よりバランスの取れた料金体系に変更されるとしている。
9月1日からのプロモーション概要
2019年9月1日から2021年2月28日までの間、以下のとおり販売手数料のプロモーションが実施される。
ビューティ、食品&飲料、ドラッグストアカテゴリーについて、売上合計が1,500円以下の商品の販売手数料率を、10%から8%に引き下げる。売上合計が1,500円を超える商品については、引き続き10%の手数料が請求される。
ベビー&マタニティおよびペットカテゴリーについて、売上合計が1,500円以下の商品の販売手数料率を、15%から8%に引き下げる。売上合計が1,500円を超える商品については、引き続き15%の手数料が請求される。
家具カテゴリーについて、売上合計が20,000円を超える部分は、販売手数料率を15%から10%に引き下げる。売上合計が20,000円以下の部分には、引き続き15%の販売手数料が請求される。
ジュエリーカテゴリーについて、売上合計が10,000円を超える部分は、販売手数料率を15%から5%に引き下げる。売上合計が10,000円以下の部分には、引き続き15%の販売手数料が請求される。
腕時計カテゴリーについて、売上合計が10,000円を超える部分は、販売手数料を15%から5%に引き下げる。売上合計が10,000円以下の部分には、引き続き15%の販売手数料が請求される。
原則すべての商品に30円の最低販売手数料を導入
2019年11月1日より、以下のとおり販売手数料が改定される。
すべてのカテゴリーで商品ごとに30円の最低販売手数料を導入する。ただし、食品&飲料とメディアのカテゴリー(本、ミュージック、ビデオ、TVゲーム、DVD、およびPCソフトを含む)は除く。たとえば、15%の販売手数料が請求されているカテゴリーでは、この変更は200円未満の商品に適用される。
腕時計カテゴリーについて、並行輸入品および逆輸入品に対する専用の販売手数料は廃止される。上記の販売手数料のプロモーション期間中、並行輸入品および逆輸入品を含む全ての腕時計カテゴリーの商品について、売上合計が10,000円までの部分には15%、10,000円を超える部分には5%の販売手数料が請求される。
各種条件については要確認
なお上記の販売手数料プロモーションには、適用条件がある。各商品単位の出品手数料など今回の変更に関する条件およびその他の情報の詳細については、Amazon出品サービスの手数料について公式の案内を確認することをお勧めする。
2019年9月1日からのプロモーションは2021年2月28日までと約1年半の長い期間となっており、実質的な料金改定であるとの色合いもにじむ。また最低販売手数料の設定については特に値段が少額の出品アイテムに関してはより大きな影響が出てくることにもなりそうだ。