CX(顧客体験)に新たな地平 CXプラットフォーム『KARTE』とIoTデバイスを接続してオンラインとオフラインをまたいだ消費行動の把握が可能に

ECのミカタ編集部

CXプラットフォーム「KARTE」を提供する株式会社プレイド(東京都品川区:代表取締役CEO 倉橋健太、以下「プレイド」)と、NRIデジタル株式会社(東京都千代田区:代表取締役社長 雨宮正和、以下「NRIデジタル」)は、リアル店舗を模した空間に設置したカメラやボタン型IoTブロック、3D-LiDARといったIoTデバイスを使った実証実験で、取得した顧客の行動情報を「KARTE」と連携させ、オンラインとオフラインを跨いだリアルタイムな行動情報の取得に成功したことを公表した。

CX(顧客体験)プラットフォーム『KARTE』

「KARTE」は、ウェブサイトやアプリを利用する人の行動をリアルタイムに解析して一人ひとり可視化し、ユーザーに即した自由なコミュニケーションをワンストップで実現するCX(顧客体験)プラットフォームだ。

2015年3月にサービスインしたKARTEは、高い拡張性を備えており、オンサイトに限らず様々なシーンでのマーケティング課題やニーズに合わせた活用が可能だ。またKARTEは、あらゆるデータを個客軸で統合・解析することで圧倒的な顧客理解を可能とし、エンドユーザーにおける体験価値(CX)の向上に寄与する。

そのKARTEを提供しているプレイド社と、NRIデジタル社は、リアル店舗を模した空間に設置したカメラやボタン型IoTブロック、3D-LiDARといったIoTデバイスを使った実証実験で、取得した顧客の行動情報をKARTEと連携させ、オンラインとオフラインを跨いだリアルタイムな行動情報の取得に成功したことを公表した。

オンラインとオフラインをまたいだ効果測定が可能に

オンラインとオフラインをまたいだ効果測定が可能に

今回の実証実験では、店頭を模した空間に設置したカメラやボタン型IoTブロック、3D-LiDARといったIoTデバイスから得られる様々なデータを統合し、来訪者の方が店舗でどういった商品を見たか、手に取ったか、またその人がどんな属性の方で商品へどんな感想を持ったかという情報をKARTEに連携、オンラインとオフラインとを横断したデータ連携・分析について検証された。

進行中の開発として今後、クーポン配信などのオンライン施策がリアル店舗への送客に寄与したかといったオンラインとオフラインをまたいだ効果測定をKARTE単独で計測できるようになるという。

CXの世界に新たな地平

それらに加えてオンラインでの閲覧内容に基づいてリアル店舗のサイネージを顧客ごとに出し分ける、店舗内での回遊状況に応じてスマホのアプリに情報を配信する、といったリアル店舗におけるデジタル体験の提供がKARTEを通じて可能になるそうだ。

同社では今後について実際の店舗・商業施設での実用化に向け、さらなる実証実験や対応するデバイスの拡充を図り、リアル空間におけるCXのためのプラットフォームをプレイドとNRIデジタルの両社で開発、実現していくとしている。

「入店する」や「手に取る」といった店頭での体験と、アプリやウェブサイトでのオンラインの体験がつながる、リアル・デジタルマーケティングの時代に対応した今回のソリューション。CXの分野にまた新たな地平を拓くことになりそうだ。

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