ペイパルが第2四半期決算を公表 収益は前年同期比12%増の43.1億ドルを達成

ECのミカタ編集部

グローバル決済においてのプラットフォーム及びテクノロジーリーダーであるペイパル(PayPal Holdings, Inc.)は第2四半期(2019年4⽉1⽇〜6⽉30⽇)の業績を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

決済件数は前年同期比28%増の30億件に上昇

決済件数は前年同期比28%増の30億件に上昇同社資料より。

第2四半期では、収益は前年同期比12%増(FX ニュートラル: 12%)の43.1億ドルを達成。アクティブアカウント数(年に1回以上利⽤するユーザーの数)は同四半期に900万件の増加、その結果合計決済件数は前年同期比28%増の30億件に上昇した。

1アクティブアカウントにおける直近12か月の決済回数は39回(前年同期比9%増)で、取扱⾼の総合計は24%増(FX ニュートラル:26%)の1,720億ドルとなった。

増えるモバイル決済の比重

増えるモバイル決済の比重

同四半期における総取扱⾼1,720億ドルのうち、マーチャントサービスはFXニュートラルで30%成⻑し、当四半期の取扱⾼全体の91%を占めている。eBayにおける取扱高はFXニュートラルで前年同期比4%減少した。

また個人間(P2P)取扱高も40%成長し、同四半期の総取扱高の約27%を占める約460億ドルになった。米国における同社のソーシャルペイメントプラットフォームであるVenmoは、同四半期の取扱高が前年同期比70%増の240億ドルと大きく成長した。

さらに四半期のモバイル端末経由の取扱高は、前年同期比約37%増を記録し、同四半期の総取扱高の約43%を占めている。

戦略的投資も活発

同四半期において、ペイパルはPayPal Commerce Platformを公表した。同プラットフォームは、マーケットプレイス、Eコマースソリューションプロバイダー、およびクラウドファンディングプラットフォーム向けにデザインされた、テクノロジー、ツール、サービス、ファイナンスソリューションを総合的にまとめた事業者向けのソリューションだ。

またペイパルは同四半期において、Uberとのグローバルな提携関係を拡大し、商業的支払いにおける今後の協業計画に関して公表した。これに伴い、ペイパルはUberに対して5億ドルの戦略的投資を行っている。

デジタル決済をリードしてきたペイパルは今回の決算においてもその好調さを示した形だ。また引き続きモバイル決済の割合が大幅に伸長しているというトレンドも続いているようだ。次の決算にむけて同社が新たにどのような存在感を示していくのか、市場からの視線の熱度は衰えそうにない。


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