ヤマト運輸が新サービスをスタート スマホで送り状無しで送れる・デジタル割で最大200円引き・匿名配送にも対応

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ECのミカタ編集部

ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区・代表取締役社長:栗栖 利蔵、以下 ヤマト運輸)は、2019年9月3日より、宅急便の発送手続きをスマートフォン(スマホ)で完結できる新サービスをスタートした。

荷物受付時に現金をやり取りする必要がなくなる

新サービスでは「お客さまは専用サイト」で住所など必要事項を入力し、全国約4,000か所のヤマト運輸直営店に荷物を持ち込むだけで、簡単に発送できるようになるという。ApplePayやキャリア決済などのオンライン決済を利用すれば、受付時に現金をやり取りする必要なくさらに便利になるとしている。

また近日中にLINEの友だちリストからも届け先を選択でき、住所を知らない相手にも荷物を送れるようになるなど、宅急便をよりスマートに利用できるようになるとのことだ。また今後全国のセブン-イレブン、ファミリーマート約39,000か所の店頭にサービスを順次拡大する予定だ。

サービス概要

サービス概要

◆【対象のサービス】

・宅急便(発払い/着払い)
・宅急便コンパクト(発払い)
・クール宅急便(冷蔵/冷凍)

◆【サービス開始日】

2019年9月3日(火)

◆【利用できる場所】

全国のヤマト運輸直営店の窓口(約4,000か所)

※全国の一部店舗を除くセブン-イレブン、ファミリーマート約39,000か所の店頭でも利用できるよう順次拡大していく予定。なおクール宅急便(冷蔵/冷凍)の受付はコンビニエンスストアでは取り扱わない。

◆【ユーザーのメリット】

・送り状の手書きが不要

スマホでクロネコメンバーズのアドレス帳などを使って届け先住所をはじめとする必要情報を入力するだけで簡単に宅急便を利用できる。

・豊富なオンライン決済

ApplePayやクロネコペイ、キャリア決済(ドコモ払い、auかんたん決済/auWALLET)といった多様な決済手段が利用可能。事前に運賃の支払いが済むので、発送時には支払いの手間がかからずスムーズ。

・最大200円引き

クロネコメンバーズがヤマト運輸の直営店から同サービスを利用して宅急便を送ると、デジタル割などが適用され1個あたり200円の割引きとなり、おトクに利用できる(コンビニエンスストアからの利用時は150円の割引きとなる)。

・住所を知らない相手にも宅急便が送れる(近日開始予定)

クロネコメンバーズはLINEの友だちリストから届け先を選択することができる。LINEで繋がっていれば、住所を知らなくても宅急便を送れる。

・匿名配送が利用できる(近日開始予定)

さらにフリマサイトなどで利用できる「匿名配送サービス」がLINEの友だちにも利用できる。

ユーザーのニーズに対応

ユーザーのニーズに対応

近年、ライフスタイルの多様化に伴い、eコマースやFinTechといった分野で、ますますスマホの利用が拡がっている。同社はこれまでも、多様化するユーザーのニーズに応えるため、無料の会員制サービス「クロネコメンバーズ」を通じ、荷物の届けを事前にお知らせする「お届け予定eメール」やLINEのメッセージから受け取りの日時や場所を変更できるようにするなど受け取りの利便性向上に取り組んできた。

また受け取りだけでなく、スマホによる店頭端末での送り状出力や電子マネーでの支払いなど、荷物を送る際の利便性向上にも努めてきたが、宅急便運賃の支払いは現金での利用比率が依然として高く、より利便性の高い決済手段が求められていた。

さらにプライバシーへの関心の高さから、フリマサイトなどで利用できる宅急便の「匿名配送サービス」を、その他の利用シーンでも使いたいという声も多く届いていたという。そうした背景から今回の新サービスの展開に至ったのだ。

今後は、オープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」からの発送にも対応、複数口宅急便や空港宅急便、ゴルフ宅急便など、さまざまなサービスの発送にも順次対応し、よりスマートに荷物を発送できるよう、サービスの向上に努めていくとしている。まさにEC市場が宅配に求めるニーズに正面から対応するものであり、同社のサービスの価値をさらに高めることになりそうだ。