新たな融資チャネルの創出なるか 住信SBIネット銀行とHameeがEC事業者向けオンライン融資等の検討に向けた基本合意書を締結
Hamee株式会社(本社:神奈川県小田原市、代表取締役社長:樋口 敦士、東証一部:証券コード 3134、以下、Hamee)と住信SBIネット銀行株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:円山 法昭、以下、住信SBIネット銀行)は、2019年10月29日付で、EC事業者向けオンライン融資等の検討に係る基本合意書(以下、基本合意)を締結したことを公表した。
資金調達等の面で新たな顧客体験を
Hameeと住信SBIネット銀行は、2019年10月29日付で、EC事業者向けオンライン融資等の検討に係る基本合意を締結したことを公表した。
基本合意において、Hameeと住信SBIネット銀行は、Hameeが提供する「ネクストエンジン」の受注・在庫等の情報と、住信SBIネット銀行の有するAIテクノロジーや与信ノウハウを用いることにより、利用者の資金調達等の財務活動に関して、新たな顧客体験を提供するサービスの創出を行い、利用者がより生産性の高い業務に集中できるような世界の実現を目指すことに合意しているという。
基本合意の内容に基づき、EC事業者向けオンライン融資サービスの展開に向け、10月29日よりフィジビリティ調査を開始するとのことだ。
新たなフィンテック事業の創出へ
今回の合意の背景は次のようなものだ。Hameeは「クリエイティブ魂に火をつける」をビジョンに掲げ、提供するプロダクトとサービスを通して「顧客体験価値の最大化」を目指している。プラットフォーム事業においては、クラウド(SaaS)型ECプラットフォーム「ネクストエンジン」に蓄積したデータ基盤を活用し新規事業、新規市場への拡張を進めている。
一方、住信SBIネット銀行は、預金総額5兆円、口座数360万口座を擁する日本有数のインターネット専業銀行だ。近年では「NEOBANK®」事業戦略を推進するほか、フィンテック企業との業務提携やAIなどの先進技術の導入を積極的に取組んでおり、最先端のIT基盤を活用した、より利便性の高い次世代金融サービスを創出している。
今回、住信SBIネット銀行からのNEOBANK®に関する提案に基づいて検討を重ねた結果、それぞれが有する経営資源やノウハウの活用により、両社の企業価値および社会の利便性向上につながる新たなフィンテック事業の創出を期待して、EC事業者向けオンライン融資等の検討に係る基本合意に至ったのだ。
EC事業者の進化・加速に貢献
今回の合意に際して両者のキーパーソンからは次のようなコメントが出されている。
Hamee代表取締役社長 樋口 敦士 氏
「弊社はネクストエンジンにより “ECを簡単に, 楽しく” EC事業者様のルーティン業務を自動化し、よりクリエイティブな領域へ注力できるようお手伝いをしております。現在、多くのEC事業者様が単に“モノ”を仕入れ・販売するフェーズから自社のブランドを作り、顧客へ“コト”を提供するフェーズへ移行されようと投資をされております。今回の住信SBIネット銀行様との取組みにより、EC事業者様の資金ニーズをスピーディーに満たすことで次のフェーズへの転換、進化の加速に貢献してまいります」
住信SBIネット銀行代表取締役社長 円山 法昭 氏
「オンライン融資元年と呼ばれる昨今において、日本最大級のECプラットフォームである『ネクストエンジン』ご利用者に対してBanking機能を提供するための検討に着手できたことを大変うれしく思います。今回の基本合意に基づきHameeとのアライアンスを推進するとともに、様々な分野に対してBanking機能を提供するNEOBANK®戦略によって、社会の発展に貢献する取組みを継続してまいります」
EC構築・運用プラットフォームであるネクストエンジンを提供するHameeとオンライン専業銀行である住信SBIネット銀行のタッグによって、EC事業者のさらなる発展に寄与する新たなフィンテック事業が創出されることに期待したい。