Shopify成功店舗が大集合!売り上げを伸ばすための活用方法を語る

利根川 舞

Shopifyは12月11日、Shopify 100万ショップ達成を記念して、Shopifyの利用を検討しているD2Cブランド向けのワークショップを開催。実際にストア開設するワークショップだけでなく、成功店舗やパートナーによるセミナーなどが実施された。

その中から人気サイトの担当者3名によるトークセッションを一部お送りする。

世界で100万ショップが利用するShopify

Shopifyは現在、世界175カ国、100万ショップ以上に利用されており、世界No.1のシェアを誇っている。2017年に日本法人を設立し、日本においても着々とシェアを伸ばしているのを日本のD2Cブランドはどのように活用しているのだろうか。

今回登壇したのは、自宅でも、外でも、好きな場所でいつでもワークアウトできるポータブルジム「BodyBoss 2.0」などを販売するBODYBOSS JAPAN 代表取締役 齋藤浩喜 氏、ノルウェー発のコーヒー店「FUGLEN」が運営するECサイト「FUGLEN COFFEE ROASTERS」の矢崎智也 氏、ヨガウェアのセレクトショップ「KIT」の 酒井陽子 氏だ。

利用者が語るShopifyの魅力

「BODYBOSS JAPAN」 代表取締役 齋藤浩喜 氏

「BODYBOSS」は現在3店舗をShopifyで運営しているが、Shopifyでサイトを制作するまではショッピングカートを3 サービスほど利用したという。しかし、いずれのサービスも利用していく中で、何かしら機能の不足を感じていた。検討していく中で、費用、デザインの柔軟性、管理画面のUX、アプリなどの機能という4点のバランスが取れていたShopifyを選択し、今に至る。

齋藤氏はShopifyの良い点としてアプリの充実を挙げる。現在、Shopify app storeには3,200を超えるアプリが登録されており、Shopifyの拡張性を支えている。「app storeを見ているだけでも『これを入れたら売り上げが上がりそう』っていうアプリが見つかるんです」と斎藤氏。

また、「BODYBOSS」ではインフルエンサーマーケティングに注力しており、アフィリエイトプログラムアプリを導入。通常、自社で開発する場合は多額の開発費がかかるが、アプリ利用によって低コストで実現できた。

「インフルエンサーの紹介で結構売れています。そのアプリを入れられただけでもかなりの経済効果があったと思います」と齋藤氏は語る。また、Shopifyには予約機能があるため、在庫不足による機会損出を防げるという点も高く評価していた。

「FUGLEN COFFEE ROASTERS」矢崎智也 氏

「FUGLEN COFFEE ROASTERS」でも他のカートサービスを使用していたが、情報の一元化ができないことに課題を抱えていたという。

「FUGLEN COFFEE ROASTERS」ではコーヒー豆をただ販売するのではなく、コーヒー豆に関する情報発信を行い、ファンづくりを行なっている。そのためにはリピーターをトラッキングし、パーソナライズした情報発信なども重要であったが、当時はそれらもできなかった。

しかし、Shopify利用後は購買情報の一元化が可能となり、リピーター率は向上。ユーザーの25%がリピート購入をしているのだという。「自分たちが発信したい情報を発信できて、そこに共感してくれた人が購入してくれる。お客様がどういう方なのか、ログが残るのがShopifyの一番の強みです。Shopifyでは店舗でお客様とお話ししているような対応ができています」と矢崎氏語った。

「KIT」 酒井陽子 氏

海外で生活していた酒井氏は日本に帰国するにあたり、日常的に馴染みがあり、日本でのニーズが見込まれるインポートブランドのヨガウェアを取り扱う「KIT」をオープン。Webサイトのデベロッパーであった酒井氏はさまざまなカートに触れたことがあり、Shopifyもその一つであったという。しかし、酒井氏がShopifyを検討していたのはShopifyが日本に本格参入する直前で、当時は日本特有の日時指定や郵便番号から住所を自動入力する機能などは搭載されていなかった。

「しかし、それを勝る利点があったんです」と酒井氏はいう。その利点とは、システム連携で顧客の行動が追いやすく、顧客ごとにカスタマイズしたサポートが実現できる点だ。「レビューに『お店で買っているみたい』とコメントがあるくらいです」と酒井氏。また、「アプリが充実していることもあり、一から開発すると何千万と費用が発生するものが、Shopifyのアプリを利用することで、大企業に負けないサイトを作れる」とも語っていた。

売り上げを上げるコツは?

いくらプラットフォームが素晴らしくとも、それだけでは競合他社に勝てるとは限らない。では、各社はどのように工夫し、売り上げを伸ばしているのだろうか。

「BODYBOSS」では売り上げだけでなく、CVRを重要視している。「アクセスを集めることは広告で担えるので、カゴ落ちのフォローアップメールの送付など、転換率をどんどん上げていくことが一番大事だと思っています。ヒートマップアプリを導入するなど、地道な改善が最終的に売り上げにつながっていくのです」と斎藤氏。

また「うちのサイト自体はアプリも含めて月額2万円程で運営しており、コストパフォーマンスが高いんです。2万円の投資でそれ以上の回収ができているので、もうShopifyを使う前には戻れませんね」とShopifyの魅力についても語った。

また、「FUGLEN COFFEE ROASTERS」では、サイトでの買いやすさや満足度の向上に注力しているという。「直接説明することはできないけれど、情報を載せたポストカードを同梱したり、ポストカードにQRコードを入れてWebで詳しい情報を見てもらえるようにしています」と矢崎氏は語る。また、Instagramのストーリーをプロモーションのメイン施策として取り組んでおり、1日に複数回更新することでコンテンツを拡充している。

「うちの場合は実店舗がメインで、一番認知されています。そのため、BtoBをメインビジネスとするオンラインストアがどのような立ち位置なのか、コンセプトをしっかりと考えて運営しています。また、早くはじめた方がデータが溜まりますし、海外展開するにも時間がかかるので、とりあえず早めにやってみることが大事です」と参加者にアドバイスを送った。

最後に「KIT」の酒井氏。「KIT」では常に新規顧客の集客を意識しており、広告を活用。その際には、広告とサイトのクリエイティブの雰囲気を統一することに気をつけているという。また、既存顧客には週に1、2回、ニュースレターを配信。文字だけでなく、コーディネート写真なども盛り込んでいるそうだ。その結果、「KIT」では30%〜40%がリピーターとなっている。

参加者へのメッセージとして酒井氏は「諦めないで続けることが大切です。ECサイトははじめたところが始まりなので、日々メンテナンスをしていく必要があり、商品の並べ方だけで売り上げが変わることもあります。そのため、お客さんの行動を見て、どうしたら売れるのかを常に考えなければいけません。とにかく休まずに常に研究やリサーチをして、色々なことを試していくことが大事です」とコメントした。

止まることのないShopify

ShopifyでのECサイト作りに興味のあるD2Cブランドが集まっているということで、Shopifyを利用するにあたって知っておくべきコンテンツが用意されていた。

もちろん基本的な内容に加えて、すでに利用しているマーチャントの成功事例をシェアすることで、よりわかりやすくShopifyを利用するイメージがつきやすくなり、利用ハードルはさらに下がる。

さらなるシェア拡大が期待されているShopifyが今後どのような成功店舗を誕生させていくのか。プラットフォームとしての成長と併せて注目していきたいところだ。


記者プロフィール

利根川 舞

ECのミカタ 副編集長

ロックが好きで週末はライブハウスやフェス会場に出現します。
一番好きなバンドはACIDMAN、一番好きなフェスは京都大作戦。

ECを活用した地方創生に注目しています!
EC業界を発展させることをミッションに、様々な情報を発信していきます。

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