Amazon FBA手数料を2020年4月にも再値上げ 販売手数料は一部引き下げ

ECのミカタ編集部

AmazonはAmazon.co.jp出品サービスのフルフィルメントby Amazon (FBA) の手数料および販売手数料改定について公表した。

FBA手数料を増額

AmazonはAmazon.co.jp出品サービスのフルフィルメントby Amazon (FBA) の手数料および販売手数料改定について公表した。2020年の手数料改定では、フルフィルメント、輸送、商品配送に係るコストの高騰に伴いFBA手数料を増額するという。

一方で同社は、出品者のビジネスの継続的な成功に貢献できるよう引き続きサービスの改善に努めて行くともしている。また長期在庫保管手数料の「最低長期在庫保管手数料」を廃止し、特定の商品カテゴリーにおける期間限定の販売手数料の減額を実施する。さらに、はじめてFBAで出品された商品に対して、特典プログラムも開始する。

手数料改定の概要

手数料改定の概要

今回の手数料改定の変更点は次の通りだ。

◆FBA手数料 – 2020年4月1日から適用

[1]
FBA配送代行手数料を増額。また従来の「大型」商品よりも大きい「特大型」商品の取り扱いを可能にし、4つのサイズ区分を新たに追加する。

[2]
保管期間が365日を超えたメディア商品以外の在庫にかかる長期在庫保管手数料において、商品1点あたり月額10円の「最低長期在庫保管手数料」を廃止。

[3]
1,000立方センチメートル(10cm x 10cm x 10cm)あたりに適用される長期在庫保管手数料は現行のまま継続する。この変更は2020年4月の在庫一掃チェック実施日より適用される。

[4]
FBA小型軽量商品プログラムについては、Letter AとLetter Bの配送パッケージサイズを統合し、商品価格に関わらず一律198円(税込)を商品ごとに課金。また同プログラムの対象となる商品価格帯を1,000円以下の商品へ変更。

[5]
在庫の返送/所有権の放棄手数料は対象商品の重量ごとに課金する。

◆販売手数料 – 2020年3月1日から2021年2月28日に適用

[1]
服&ファッション小物カテゴリーについて、プライム対象(FBAまたはマケプレプライムを利用)商品の売上合計が3,000円(税込)を超える場合、3,000円を超えた部分に対して販売手数料率を15%から8%に引き下げる。

[2]
シューズ&バッグカテゴリーについて、プライム対象商品の売上合計が7,500円(税込)を超える場合、7,500円を超えた部分に対して販売手数料率を15%から5%に引き下げる。

◆「FBA新商品特典プログラム」開始のお知らせ – 2020年4月1日から適用

はじめてFBAで出品された商品については、在庫保管手数料、在庫の返送/所有権の放棄手数料、およびFBA購入者返品手数料を無料にする。さらに、はじめてFBAを利用する出品者においては、初回の納品配送料に対して割引を適用。利用にあたっては、一定の制限・適用条件があり、利用規約の同意並びに同プログラムへの登録が必要となる。

※各詳細についてはAmazon公式サイトを要参照。

続くFBA料金の値上げ

このようにAmazonはFBA手数料を増額についてアナウンスを発出した。また長期在庫保管手数料の「最低長期在庫保管手数料」を廃止し、特定の商品カテゴリーにおける期間限定の販売手数料の減額を実施。同時に、はじめてFBAで出品された商品に対して、特典プログラムも開始するとしている。

同社は値上げの理由として「フルフィルメント・輸送・商品配送に係るコストの高騰」などを挙げているが、ここ数年は続けて値上げを実施しており再値上げとなる。こうした続く値上げがFBA利用者にどう受け止められるか、またFBAそのものの価値を継続して訴求できるかを含め、市場からはまたさまざまな反応がありそうだ。


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