Webサイト改善PDCAサイクルを自動化 「AIアナリスト」が分析・提案の自動化に加えてサイト改善PDCAを自動化する機能拡張を実施

株式会社WACULは同社が提供する「AIアナリスト」について、サイト改善PDCAを自動化したことを公表した。

ツールに任せておけば自動的にPDCAが回る

株式会社WACULは同社の提供する「AIアナリスト」について、分析・提案の自動化に加え、サイト改善PDCA全体を自動化する機能拡張を行った。サイト改善PDCAを実施するためには、以下のステップを踏む必要がある。

P:サイトの現状把握、施策の検討/優先順位付け
D:施策の進捗管理、実行
C:施策の結果振返り
A:ネクストアクションの決定

今回、AIアナリストでは各ステップに対応した機能を実装し、AIアナリスト内でサイト改善PDCAが完結出来るようになった。加えて、各ステップの機能は極力自動化し、ツールに任せておけば自動的にPDCAが回るようになったとしている。

機能の概要

機能の概要

◆今月の進捗

当月の進捗をデイリーで確認できる。流入元ごとの構成比が視覚的に分かり、目標値の設定と月末の着地見込もが確認出来るため、月中でも目標達成のためのアクションが早期に行える。出来事を入力することで、サイトに関わるイベントの振返りが簡単に行える。

◆レポート

月次、週次で実数データと比較期間(前年、前年同月、前週)との差分が確認できる。見るべきデータに絞られているため、確認の負担が少なく重要な箇所の見逃しも発生しない。ページやキーワードを意味ある単位でグルーピングしているため、多くの情報を全部見なくとも、サイトの状況を構造的に把握することができる。

◆改善提案

最新のサイトの状態に基づき、自動的に改善提案を提示する。改善提案にはCV改善数の見込みが表示されるため、施策のインパクトが明確化され優先度の判断が可能だ。各改善提案には、CV改善数のデータ根拠と、当社ノウハウに基づく施策の実装方針(ワイヤーフレーム)が確認出来るため、提案の実装に向けての社内検討にも役立つ。

◆施策管理・検証

実行する施策の「実装にむけた進捗管理から効果の検証」ができる。施策の実装に向けた関係各所とのコミュニケーションや仕様書の共有などをスレッドの形で行うことが可能だ。施策の実装が完了すると自動的に効果検証が作成される。結果に対して「何が良かったのか」「上手く行かなかった原因は何か」を考察し、次のアクションにつなげることができる。

◆機能の活用

ステップに応じて、上記のAIアナリストの各機能をご活用いただくことで、サイト改善PDCAをスムーズに実施可能。正しく効率的にデータ根拠を元にサイト改善PDCAを実施することで、よりサイト経由での売上UPが期待できる。

サイト改善PDCAがAIアナリストで完結

同社ではリリースの背景として次のように述べている。

「理想的なサイト改善PDCAを回せている企業は少なく、例えば下記のような課題を抱えられているパターンが多いのが現実です。『現状把握が出来ておらず、CVの見込み管理が出来ていない・何をすべきか不明確な中、施策の優先順位が分からず、手あたり次第に施策を実行している・施策実施後の結果確認が出来ていない・施策の結果を確認しても<上手くいった/いかなかった>の理由考察が出来ない・サイト改善・報告にかかわる各作業がバラバラに行われており、作業の抜け漏れや作業効率の低下が発生している』

上記の課題解決のために、AIアナリストでは従来『改善提案』機能で『施策のレコメンド/優先度付け』を主軸に支援させていただいていましたが、『サイトの状況把握』『施策の進捗管理』『実施施策の結果確認/考察』をサポートする機能を搭載し、サイト改善PDCAがAIアナリストで完結するアップデートを行いました」

EC事業を展開する上で、特に自社サイトを構築している場合や自社メディアとECサイトを連携している場合は、そのサイトの効果を高めて行くことは、ビジネスそのものの成否にも直結する重要な部分だ。そのPDCAサイクルをより好循環にするには、さまざまな要素を定量化して分析する施策を持続的に行う必要がある。

今回の機能拡張では、それを自動で行えるようになり、サイト運用を通したビジネスの向上をさらに力強く支援することになりそうだ。