『データで分かるふるさと納税』第4弾レポートが公開 スマホ利用者が増える一方で寄付額はパソコンユーザーが優勢
9つの主要ポータルサイトに掲載されている返礼品を横断比較できるWebサービス「ふるさと納税ガイド」は「データで分かるふるさと納税」企画の第4弾記事として「ふるさと納税のデバイス別寄附件数・金額データを比較」を公開した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。
調査概要
[調査名]
ふるさと納税の寄付に利用するデバイス調査
[集計期間]
2019年10月1日-2019年12月31日
[集計データ]
「ふるさと納税ガイド」からASP経由で発生した成果データ
[対象]
ふるさと納税ガイドを経由して各ふるさと納税サイトで寄付を完了した人のうち、利用デバイスについて正確性の高いサンプルのみを抽出(調査対象:5万件以上)
寄付を行うデバイスのトップはスマホ
ふるさと納税サイトで実際に寄付を行った際に利用されたデバイスの割合は、スマートフォン(スマホ)が第1位の49.6%となり、パソコンを上回った。タブレットと合わせると54.2%と過半数超えとなり、モバイルデバイスでの支払いが半数を超えていることがわかる。
経済産業省の調査でも物販の分野ではスマートフォン経由の消費が約4割にのぼり、衣類や服飾雑貨は5割超がパソコンではなく、スマートフォン(スマホ)で購入しているとの結果が出ており、スマートフォン(スマホ)を利用して支払いまで行う人が増えていることが浮き彫りとなった。
平均寄附金額はパソコンが優勢・スマホの1.24倍に
寄付件数ではスマートフォン(スマホ)のほうがパソコンよりも多い結果となったが、寄付1件あたりの平均寄付受付金額を見ると、パソコンはスマートフォン(スマホ)の1.24倍だった。
同社によれば、これはパソコン利用者の方が複数の返礼品を1回の寄付にまとめて注文する傾向があったり、年齢層が高くふるさと納税の控除限度額が高かったりすることが理由だと推定している。
まとめ
調査結果にあるように、寄付を行うデバイスはスマートフォンが割合としてトップとなり、平均寄附金額はパソコンがスマートフォンの1.24倍であった。ECでもすでにPCではなくスマホなどモバイルデバイスからの利用が多くなっており、今回の調査結果についても、ある意味で当然の結果とも言えるだろう。
一方で、寄付額についてはパソコンが優勢となっており、これを前提とするならば、モバイル向けとパソコン向けのサイトで提供する情報やコンテンツの作り込みについてもそれぞれに最適なされた内容が効果的となってきそうだ。