デジタル作品を売買できて作り手に還元される『オファー機能』がリリース

ECのミカタ編集部

Anique株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中村太一)が運営するサービス「Anique」は、デジタルアートワークの持ち主に対して、譲渡を希望するユーザーが、金額とともに譲渡を申し込める「オファー機能」をリリースした。

創り手への新しい還元の形

Anique社が運営するサービス「Anique」は、「作品とファンとの間にある永遠のつながりを、特別な儀式をもって証明すること」をミッションにしているサービスだ。そのAniqueでは今回、デジタルアートワークの持ち主に対して、譲渡を希望するユーザーが、金額とともに譲渡を申し込める「オファー機能」をリリースした。同昨日は、アニメ・マンガ・ゲームをはじめとしたデジタルアートワークを二次流通市場で売買可能とし、売却金額の一部を創り手に還元する、世界初の全く新しい取り組みとなるという。

また新たなオーナーにだけに認められた特典として、額装セル画をはじめとしたリミテッド・エディションを注文することができ、“世界に1点だけの特別な絵を飾る”という体験をすることができるという。アートワークを売却した場合でも、歴代の持ち主として証明され続け、愛する作品とのつながりは続いていく。なお著作権は原作者や製作委員会が保有するそうだ。

デジタル所有権の移転が可能に

デジタル所有権の移転が可能に

オファーとは、現在の持ち主から、次の持ち主へとデジタル所有権を譲渡することができる機能だ。作品を愛する人々が「新たにオーナーになりたい」という意思を、希望金額とともに提案(オファー)し、そのオファーが承諾されることでデジタル所有権の移転が行われる仕組みだ。

現在の持ち主は、自身の保有する作品に対して行われたオファーのうち、最も高く設定された希望金額のオファーのみを受け付けることができる。また希望金額はオファー中でも変更することができ、現在提示している希望金額以上の値で、再度オファーをしなおすこともできる(オファー対象外の作品もある)。

すでに多数のオファーが成立

すでに多数のオファーが成立

同社ではサービス提供に際して次のように述べている。

「これまでに『進撃の巨人』『serial experiments lain』『STEINS;GATE』『魔法使いの嫁』『ロボットガールズ』『七つの大罪』『けものフレンズ』の特典付きデジタルアート数百点を取り扱ってまいりました。これらのアートワークひとつひとつは、世界にただ一人だけが保有でき、ブロックチェーン上に刻まれた『デジタル所有権』によって自身が保有していることが証明されます。すでに多数のオファーと、オファー成立している作品が存在し、創り手への新しい還元の形が実現しています」

アニメや漫画は日本が持つ大切な文化的資産だ。国内外でそうした作品へのファンがおり、各方面で盛り上がりを見せているが、一方で創り手にいかに利益を還元していくかは重要な課題となっている。デジタル化が進む中で、一層その還元をとりまく環境は複雑化しているが、今回リリースされたオファー機能は、その課題解決にも一役買いそうだ。


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