選ばれるリユースサービスの条件とは? コメ兵が20~40代女性を対象に調査を実施
日本最大級のリユースチェーンを展開する株式会社コメ兵(以下「KOMEHYO」)は、ブランド品の買取に関する意識と実態を探ることを目的に、2020年3月27日、全国の20代から40代の女性400名を対象に調査を行った。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。
調査概要
調査名:ブランド商品の買取に関する調査
実施時期:2020年3月27日
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国に住む20~40代女性 ブランド品を売ったことがある/ない各200名計400名(年代均等割付)
20~40代女性は「店舗・フリマアプリ」の利用が多数
同社はまず、これまでブランド品を売ったことがある女性に、利用したサービスについて聞いている。結果は、店舗利用が1位であり、次いでフリマアプリが2位、そして3位は宅配買取の順で利用が多いことがわかった。
また、これまでブランド品を売ったことがある女性また売ったことがない女性へ、ブランド品を売る店舗・サービス選びで重視するポイントについてヒアリングを行った。その結果「企業として安心感がある・安全性が高いこと」が46.5%で最も多く、次いで、「買取価格が高いこと(39.5%)」「売ることに面倒な手間がかからないこと(33.0%)」となった。
さらに「信頼できる鑑定士がいる」「取引内容がクリアである」も上位に入っており、ブランド品を売る選択肢が増えている昨今において、“安心安全な取引”を求めている女性が多いことがわかったとしている。
7割がサービスへの不満を感じている
次にブランド品を売ったことがある女性の約7割が取引の過程において何らかの不満を感じたことがあることを明らかした。不満TOP3は、「思ったより買取価格が安い(55.0%)」「買取価格に対する説明が不十分(19.0%)」「モノを持ち込む、発送するなどの手間が面倒(17.5%)」という結果になったそうだ。
続いてブランド品を売ったことがない女性にヒアリングを行ったところ、半分以上の女性がなんらかの戸惑いや不安を感じているという結果だった。不安の理由としては、「買取相手を信頼できない(不当な値段をつけられそう)(21.5%)」「価格相場が分からない(19.2%)」という、取引における不透明性や専門知識の不足に伴う不安が多いことが明らかになったとしている。
さらにブランド品を売ろうと、サービスの利用検討や実際に店舗へ買取査定に行ったなどなんらかの行動をしたが、結果として売らなかった女性へその理由をヒアリングしている。その結果「モノを持ち込む、発送するなどの手間が面倒だった」という理由や「店舗に気軽に入りにくかった」という回答が多いことからも、”売る“ための行動を起こすことは、未だハードルが高いと感じている女性が多そうだ(※N=30以下のため参考)。
不安や不満を取り除くことがポイント
調査結果にあるように20~40代女性の2人に1人が、ブランド品を売る先の店舗・サービス選びにおいて「企業としての安心感・安全性の高さ」を重視していることが明らかになった。
また、これまでブランド品を売ったことがある女性の約7割が、売った際に不満を感じたことがあると回答。不満TOP3は、「思ったより買取価格が安い」「買取価格に対する説明が不十分」「モノを持ち込む、発送するなどの手間が面倒」という結果になった。
さらにブランド品を売ったことがない女性の半分以上が、ブランド品を売ることに戸惑いや不安を感じていることが明らかに。理由として、「買取相手を信頼できない(不当な値段をつけられそう)」「価格相場が分からない」という声が多数となった。
調査の監修を行ったニッセイ基礎研究所 生活研究部 主任研究員久我 尚子(くが なおこ)氏は次のように述べている。
「自宅のクロ―ゼットに使わなくなったブランド品が眠っているという女性は少なくないのではないでしょうか。バブル期や学生時代に海外で買い物を楽しんだ方々は、特に多くのブランド品をお持ちかもしれません。今回の調査では20~40歳代の女性の6割がブランド品を持っており、半数に売った経験がありました。一方で、ブランド品を売ることに対して、多くの方が戸惑いや不満を持つ現状も明らかになりました。特に、買取価格の安さや不十分な説明への不満が目立ちます。思い出も愛着もあるブランド品、せっかく売るのなら信頼できる相手に安心して売りたいものです。また、半数の方が発送などの手間が面倒とのことでした。信頼できる鑑定士がスマホで簡単に査定してくれる、宅配で買取りをしてもらえるといった安心・安全な仕組みが求められているでしょう」
また同社では、今回の調査によって20~40代女性においてブランド品を売ったことがある人は不満を、そして売ったことがない人もなんらかの戸惑いや不安を抱えている人が多く、ブランド品を売る際に“安心安全な取引”を望んでいるとしており、同セグメントのリユースに対する消費行動とマインドが浮き彫りとなったようだ。