消費者の急速なオンラインシフトが進みコロナ後もEC市場は拡大する Strategy&が最新レポートを公表

ECのミカタ編集部

PwCコンサルティング合同会社 ストラテジーコンサルティング(Strategy&)は、「小売業界におけるCOVID-19のビジネスインパクト」と題するレポートを公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

レポート概要

同レポートでは、主に以下について考察している。

◆小売業界におけるCOVID-19感染拡大によるサプライチェーンへの影響

◆商品カテゴリーと販売チャネルに応じた事業への影響

◆オンラインシフトによる日本のEC市場への影響の推計

◆経営陣が検討すべき、危機を機会へと転換すべき4つの領域

コロナ後もEC市場は拡大する

消費者の急速なオンラインシフトが進んでいる

レポートの公表に際し同社では次のように述べている。

「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大は、世界の小売業界に多大な影響を与えています。各国の感染拡大の状況を比較すると、ほとんどの国で同様のパターンをたどっており、感染が指数関数的に急増した後、効果的な対策により減速されることが分かっていますが、営業自粛や自主隔離などの対策により、各国の小売業者に影響が現れ、消費者の急速なオンラインシフトが進んでいます」

新型コロナウイルスによる感染拡大は世界経済に大きなインパクトを与えている一方で、防疫の観点から人と人との接触をさける措置がとられ、それが消費行動の変化にも顕著に表れている。その変化の筆頭がオンラインへのシフトだ。同レポートではこうしたコロナ禍によるECへの消費者の移行が、感染拡大の収束後にも続くとしている点が注目に値するだろう。これまでも急速に進んできたEC市場の拡大とビジネスのEC化だが、未曽有の災厄によって図らずもそのスピードを大きく加速させることになりそうだ。

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