緊急事態宣言が全国に拡大した「4月後半の国内消費動向指数」を公開!オンライン消費は好調

ECのミカタ編集部

株式会社Finatextホールディングス(本社:東京都千代田区/代表:林良太)の子会社で、ビッグデータの解析・分析を行う株式会社ナウキャスト(本社:東京都千代田区/代表:辻中仁士、以下「ナウキャスト」)、及び株式会社ジェーシービー(本社:東京都港区/代表:浜川 一郎、以下「JCB」)は匿名加工されたJCBのクレジットカードの取引データを活用して、現金も含むすべての消費動向を捉える国内消費動向指数「JCB消費NOW」を提供している。
今回はJCB消費NOWの4月後半(4月16日~4月30日)、4月全体(4月1日~4月30日)の速報値の一部を公開し、新型コロナウイルスの感染症拡大前後の消費者動向の変化を公開した。

オンラインの消費増!消費動向を大調査

東京大学大学院教授の渡辺努らによる「オンライン消費動向」研究は現在、ナウキャスト創業者・技術顧問、東京大学大学院経済学研究科教授の渡辺努とナウキャストデータサイエンティスト、東京大学情報理工学系研究科修士課程所属の大森が共同でさまざまな消費動向のリサーチを行っている。

今回、コロナ感染拡大に伴い人々の消費スタイルが大きく変化していることをうけて、JCB消費NOWのデータを使って「オンライン消費動向」に関する研究を行った。

分析の結果、オンライン消費増のかなりの部分は、シニア層やオンライン消費の未経験者ではなく、若年層や過去にオンライン消費の経験のあるユーザーによるものであることが分かった。

全体的に落ち込む傾向である一方、ライフラインやオンライン娯楽は上昇

全体的に落ち込む傾向である一方、ライフラインやオンライン娯楽は上昇

「総合消費指数」は、1月後半比で見ると-33.3%。
4月前半の1月後半比である-29.2%からさらに悪化した。

「サービス総合」は、1月後半比-51.0%と4月前半の1月後半比の-43.6%よりも下げ幅が拡大。
連休頭を含む4月後半も、「外食(-71.9%)」、「旅行(-95.2%)」、「交通(-54.8%)」、「娯楽(-72.1%)」、「宿泊(-93.0%)」といった”レジャー消費“は一段と悪化した。

一方で、「電気・ガス・熱供給・水道(+35.3%)」や「コンテンツ配信(+23.7%)」は大幅に増加している。

家電と飲食、ECは好調

家電と飲食、ECは好調

「小売(財)総合」は、1月後半比-10.4%と低調が続いている。
ミクロ分類別で見ると、百貨店含む「各種商品小売業(-21.3%)」や「織物・衣服・身の回り品小売業(-33.8%)」はさらに悪化した。

一方で家電を含む「機械器具小売業(+18.1%)」、「EC(+24.2%)」は伸び続け、「スーパー(+22.8%)」、「酒屋(+14.3%)」は引き続き好調。
「コンビニエンスストア(-27.9%)」は低調気味という結果になった。

2倍近い伸びを見せることも。ECは全般的に拡大傾向

2倍近い伸びを見せることも。ECは全般的に拡大傾向

「業種別消費指数<小売(財)>」の「EC」の項目別では、ECモールなどの「EC:各種商品小売業(+15.7%)」が引き続き好調という結果になった。

「EC:織物・衣服・身の回り品小売業(+33.6%)」、「EC:飲食料品小売業(+56.3%)」などの専門ECの伸びも目立ち、家電を含む「EC:機械器具小売(+75.4%)」は4月前半(+36.7%)から2倍近く増加した。

「JCB消費NOW」でも明らかになったEC需要

「JCB消費NOW」は、“現金も含めた消費全体の実勢”を捉える消費指数を提供するサービスだ。

すべての消費動向を示す総合消費指標をはじめ、マクロ・ミクロに分類した業種別消費指数を提供している。
性別・地域・年代といった属性別のデータも備えており、多面的に消費動向を分析することが可能で、速報性の高さも高評価だ。

巣ごもり消費でEC需要が拡大していることが、どのデータを見ても明らかである。
今後のEC需要の継続に注目だ。

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