中国の配信プラットフォームに全対応 フライメディアがライブ配信の本格サポート事業を開始
株式会社フライメディア(東京都千代田区、代表取締役:吉田 美津江、以下当社)は、中国向けのライブ配信事業を本格的に展開することを公表した。
中国のライブ配信市場は約2920億円規模へ
中国、香港、台湾のコーディネート・リサーチを行うフライメディア社は、20年以上に及ぶ、中国へのアプローチの実績を活かし、中国向けのライブ配信事業を本格的に展開することになった。同社では中国のクライアントへのセミナー開開催や自社の商品を中国への売り込み、インフルエンサーを使ったライブ配信を通した中国市場でのプロモーションなどの支援をするとしている。
同社はまた、中国ネット配信市場のユーザー数と市場規模の推移について、ネット配信が盛んに行われており、視聴者数や、市場規模も年々右肩上りとなっていると分析している。現在でもライブコマースでの購入が盛んになっており、中国企業のライブ配信の規模は2024年までに191億元(約2920億円)になると予測している。
ライブ配信の活用事例
同社がまとめる、これまでのサービス事例は次の通りだ。
◆グローバル企業 [新ブランド発表会の中国向け配信]
某上場企業がブランド名変更を全世界に向けて同時に配信する際、YouTubeが視聴できない中国のみ、中国向けの別のプラットフォームで配信するという作業を支援。
◆某大手百貨店 [インフルエンサー起用・インバウンド誘致]
某大手百貨店では、インバウンドの誘致のために、中国で人気のあるインフルエンサーを使ったライブ配信を行った。店内の売り場、イベントスペースを使ってのイベントなど、同社が一から企画して協力。
◆某化粧品会社 [タオバオライブでの販売促進ライブ配信]
タオバオライブは、中国を代表するライブコマースの一つだ。某化粧品会社が、中国最大のECセールW11(ダブルイレブン)に向けて、タオバオライブでの販売促進のライブ配信を行った。視聴者が直接ライブの出演者とコミュニケーションをとり、商品情報を詳しく問い合わせたり、自分の肌にあった商品のアドバイスを受けたり、気に入れば直接ショップのページに飛び商品まで購入できるのがタオバオライブでの特徴だ。中国のW11の2019年の売り上げは、全体で6兆円を突破しているという。
一貫したサポートを提供
サービス開始に際して同社では次のように述べている。
「現在、アフターコロナという情勢の中で、世界各地への渡航が簡単ではなくなり、オンラインでのアプローチが盛んになってきています。それに伴い、巨大マーケットである中国に向けて、ウエブセミナーや会議、ライブコマースを通して、アプローチし続けていきたいというご要望があります。ただYouTubeやGoogleが使用できない中国では、他国とは違った方法で配信をする必要があり、『日本国内なら、どうにかなるのだけれど、中国だと言語の障壁もあり、どうしたらいいかわからない』などの不安の声を聞くことも多々あります。
中国には、中国独自の数多のプラットフォームが存在しており、弊社では、クライアント様のご要望に応じて、プラットフォームのご提案から選定、ライブ配信、アフターケア(アクセス数を元にした分析やこれからのアプローチのご相談)まで一連のお手伝いが可能です。中国市場へのもう一つのアプローチ手段として、ライブ動画配信を是非ご活用いただければ幸いです」
EC先進国である中国はライブ配信市場にも活気がある。折しも新型コロナウイルスによる感染拡大によって、「巣ごもり消費」が世界的に盛んになる中で、同国のライブ配信熱は高まっている。日本製品への関心も高い中国市場は、日本の国内企業にとっては、言うまでも無く魅力的な市場だが、日本から同国市場へのライブ配信を行うには、少なからずハードルがあることも事実だ。同社の新サービスは、まさにこの点で幅広いサポートを行う内容となっており、越境ライブ配信を志す各事業体のビジネスを力強く後押しすることになりそうだ。