ヤマト運輸がEC向け新配送サービス『EAZY』申込受付の開始へ まずは「Yahoo!ショッピング・PayPayモール」出店ストアから
ヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表:栗栖利蔵)は同社が提供する多様な非対面での受け取り方を選択できるEC向け新配送商品「EAZY(イージー)」について申込の受付を開始することを公表した。
最適な受け取り方法を選択できる
ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)は、「Yahoo!ショッピング」および「PayPayモール」の出店ストア向けにヤマトホールディングス株式会社傘下のヤマト運輸が提供する、多様な非対面での受け取り方を選択できるEC向け新配送商品「EAZY」の申し込みを2020年6月25日(木)から開始することを公表した。ZOZOTOWNも対象店舗に含まれる。
また2020年7月以降一部ストアから順次「EAZY」の提供を開始する予定としている。「EAZY」を導入したストアで商品を購入すると、ユーザーは購入後に送られてくるメールから専用サイトにアクセスし、その時々の予定や天気、気分等にあわせ、最適な受け取り方法を選択できるようになるという。
さらに新型コロナウイルス感染防止対策として非対面で配達を希望するニーズにあわせて、従来は玄関ドア前しか指定ができなかった非対面での受け取り場所を、ガスメーターBOXや車庫など多様に選択できることも特徴としている。
◆EC向け新配送サービス「EAZY」申し込み概要
「Yahoo!ショッピング」、「PayPayモール」出店ストア向け管理ツールより申し込める。
[対象]
「Yahoo!ショッピング」および「PayPayモール」の出店ストア
[申し込み開始日]
2020年6月25日(木)
[サービス開始時期]
2020年7月以降一部ストアから順次(予定)
※詳細条件等については同社公式サイトなどを要参照。
EC向け新配送サービス「EAZY」の概要
同社がまとめる「EAZY」の概要は次の通りだ。
◆非対面での受け取りニーズの多様化へ対応
通常の対面受け取り以外に、玄関ドア前、自宅宅配BOX、ガスメーターBOX、物置、車庫、自転車のかご、建物内受付/管理人預けなど多様な指定場所での受け取りに対応。クロネコメンバーズの会員は、日時変更、コンビニエンスストアや宅配便ロッカーPUDOステーション、宅急便センターでの受け取りなどの選択も可能だ。
◆受け取る直前まで受取場所の変更が可能
従来、受取場所の変更は、配送事業者によって締切時間が決められていたが、「EAZY」では配達員が配達する直前までWEBで受取場所の変更が可能だ。そのため、急な用事やその時の天気、状況等ユーザーの都合に合わせて、受取場所を自由に変更できる。また宅急便同様、配達時間の指定が可能なため、いつ指定の場所に荷物が配達されるか分からないといった不安が解消できる。
◆配達完了情報のリアルタイム提供
配達完了後、リアルタイムに配達完了メールがユーザーに通知される。また非対面での配達を指定した場合は、メールに記載されるURLから配達員が荷物を置いた場所を撮影した写真を確認できるため安心して受け取れる。
さらなる利便性向上と再配達軽減に努める
ヤマト運輸ではサービスの開始に際して次のように述べている。
「厚生労働省が5月4日(月)に発表した、日常生活の中での新型コロナウイルス感染拡大防止の実践例を示した『新しい生活様式』において、通販の利用が推奨されるなど今後もインターネット通販の需要は拡大する見込みです。また、ユーザーのニーズはライフスタイルの変化やコロナ禍における環境の変化とともに、多様化されてきています。Yahoo! JAPANは、不在配達を削減するとともに、ユーザーの荷物受け取りニーズに応え、利便性を向上させることを目的に『EAZY』を導入します。また、『欲しいものが欲しい時に手に入る』世界の実現に向け、今後は『Yahoo!ショッピング』および『PayPayモール』のサイト上から受取場所を選択できるようにするなど、さらなる利便性の向上に努めます」
また現時点ではメール内のURLからの受け取り方法を指定する仕様となっているが、今後は、ECサイト内で「受け取り方法」を選択できる仕様を基本として、EAZYを提供していく予定ともしている。
これまでもECのラストワンマイルを支える宅配は、EC市場の拡大と共に物流量が増大し、再配達の頻発が起こり、それへの対策実施を官民あげて取り組んできた。ここへきて新型コロナウイルスによる感染拡大による影響が加わり、より一層、ひっ迫の度合いが高まっていた。今回の新たな施策は、そうした厳しい状況を前に、ユーザーの利便性向上と課題解決を目指すものと言え、それらを通してECにおける受け取りの進化に寄与するものとなりそうだ。