b8taとWOVN.ioと業務提携 言語の壁を乗り越えるビジネス支援を展開へ
Wovn Technologies株式会社と、体験型RaaS(リテール・アズ・ア・サービス)を提供するベータ・ジャパン合同会社は、業務提携を実施した。
言語の壁を乗り越える
Webサイト多言語化ソリューション「WOVN.io」を提供するWovn Technologiesと、体験型RaaSを提供するb8taは、2020年6月30日より業務提携を開始した。今回の業務提携について、b8taの北川氏は以下のように述べている。
「海外ブランドが日本市場へ参入する際、また国内ブランドが海外市場へ進出するにあたり、一番最初に頭に浮かぶ障壁は、言語の壁です。今回Web多言語化ソリューション『WOVN.io』を提供するWOVNと業務提携を開始することで、参入・進出の言語の障壁を取り払い、『ローカライズ』の課題を解決できるのでは、と期待しております」
なお今回の業務提携の範囲は、b8ta日本法人のみとなる。
日本進出を検討する外資系企業の展開を後押し
同社は業務提携の背景として次のように述べている。外資系企業が日本市場へ事業展開する理由は、「1億人のマーケットとして製品・サービスの顧客ボリュームが大きく」「インフラが充実しており」「製品・サービスの付加価値や流行に敏感であり」「新製品・新サービスに対する競争力が検証できる」など、『マーケットとしての高い魅力』にあるとしている。
しかし契約締結や商品訴求などにおいて、言語と文化の壁を乗り越えるのが困難なことなどから、日本進出をためらう企業も見受けられるのも事実だ。それらの課題を解消するべく、RaaSとして新たな小売体験の確立を推進するb8ta、そしてWebサイト多言語化ソリューション「WOVN.io」との連携による、ローカライズ強化により、日本進出を検討している外資系企業の事業展開の後押しになることを目的として今回の提携に至ったのだ。
包括的なサブスクモデルを提供
ソリューションを通しては、従来の伝統的な小売業とは一線を画し、実店舗への出店をより手軽に実現するための包括的なサブスクリプションモデルが提供されるようだ。例えば店舗運営に必要な従業員の手配、トレーニングやシフト管理、在庫管理、物流サポート、POSは全て付帯サービスとして月額の出品料金に含まれる見込みだ。また店内で来店者がどのような体験をしたかを店内に設置したカメラを通じて収集し、ソフトウェアで行動分析が可能になるという。
今後については、b8taとWOVNの業務提携により、世界規模での小売データの新たな付加価値創造を通じて、これまでにない次世代の購入体験・多言語体験を創出して行く方針であるとしており、EC市場におけるオムニチャネル施策をはじめとした、さまざまなビジネスを後押しすることになりそうだ。