「DSP」って何?基礎知識から成功のコツ・注意点まで解説

ECのミカタ編集部

ネット広告で使用される用語「DSP」について聞いたことはありますか。DSPの活用はメリットが多く、利用する時には基本知識やメリットを理解しているといいでしょう。また、DSPで成果を上げるコツや注意点・入札や課金方式も理解していることが大切です。これから、DSPの概要やポイントについてご説明しますので、参考にしてみてください。

DSPの基本知識

DSPを活用する時には、どのようなものであるかを理解できるといいでしょう。まずは、DSPの基本知識として、概要や仕組みをご説明します。

DSPとは何か


DSPとは「Demand-Side Platform」(デマンド・サイド・プラットフォーム)の略語で、「広告効果最適化」を目指す「プラットフォーム」のことです。広告枠の買い付けや配信・効果分析を、自動で行います。そして、最適化を図るのです。DSPは広告主のプラットフォームであり、広告出稿での費用対効果を向上させたい広告主に向けたサービスとも言えます。また、「DSP広告」という用語は、DSPを使って配信するディスプレイ広告のことです。DSPは2008年にアメリカで誕生し、日本では2011年から導入されています。

DSPの仕組み


DSPはユーザーがメディアを見ている時に、一定の動きをしています。最初に、広告枠があるサイトをユーザーが閲覧すると、「このような人が来たので広告を表示させたい」とユーザー情報から判断し、SSP(後述)に広告リクエストをすることから始まります。ユーザー情報は性別や年齢・行動履歴・興味など、さまざまな情報を集めていることが特徴です。そして、SSPから各DSPへ、ユーザー情報の送信と入札要請をします。最後に各DSPの入札結果をSSPへ送り、落札したDSPからの情報がサイトへ送信されて、広告が配信されるのです。この一連の流れを、自動かつ一瞬で行っています。

併せて理解したい言葉

DSPを理解する際、「SSP」「DMP」の意味も併せて知っていることが大切です。これから、「SSP」「DMP」の意味をご説明します。

SSPとは何か


SSPとは「Supply Side Platform」(サプライ・サイド・プラットフォーム)の略語です。アプリやホームページの広告収益を向上させるためのプラットフォームを指します。DSPとサイトの仲介をする、媒体側のツールとも言えるでしょう。媒体側はSSPに登録し、広告枠の発行をしています。広告を掲載したい場合、SSPに登録しておけば、サイトに広告を出せるのです。

DMPとは何か


DMPは「Data Management Platform」(データ・マネジメント・プラットフォーム)の略語です。ターゲットを明確にする場合、より精度を高くする必要があります。DMPではユーザー個人を特定できない状態で、さまざまなデータを収集できるのです。ユーザー情報の属性データだけでなく、ユーザーの価値観やライフスタイル・趣味などの心理的データも収集することが可能です。DMPにはクラウド型の「オープンDMP」、企業独自の情報をオーディエンス情報と照らし合わせる「プライベートDMP」の2種類があります。

DSPの活用で得られるメリット

DSPを活用すると、何ができ、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、DSPで可能になることや具体的なメリットをご紹介します。

効果の見込めるユーザーにのみ配信できる


DSPを活用することで、見込み顧客の選定に利用できます。DSPは、ユーザー情報を参考にして、効果の見込める人に広告配信していることが特徴です。よって、効果が出やすい人や興味を持っている人に、積極的に配信されます。つまり、ターゲットが明確になっていれば、広告の効果が出やすいのです。例えば、あるDSP広告では、過去の顧客と同じような行動を取る人をターゲットにして、広告配信をしています。そして、潜在顧客へ確実にアピールしていくのです。また、効果が見込めないユーザーに配信しても、意味がありません。DSPを利用する時には費用がかかるため、効果が見込めるユーザーだけに配信することで、広告のコストカットにもなります。

広告運用の工数を大幅に削減できる


広告を運用する場合、さまざまな工程があります。特にターゲットを絞り込む場合、工数も増えてしまうでしょう。そこで、DSPを利用すれば、入札の単価や広告配信について、システムが自動で行ってくれます。また、調整もしているため、担当者の工数は大幅に減少するのです。企業によっては人手が足りず、宣伝作業ができない場合もあります。しかし、DSPを活用すれば、人手が足りなくても、高い広告効果を出すことが可能です。

DSPで成果を上げるコツ

DSPで成果を上げるためには、どのような人に広告を見てもらいたいかを決めておくことが大切です。ターゲット層を自社内で明確にしておき、詳しく分析できているといいでしょう。DSPは訴求したい人へ向けて広告表示できるため、ターゲットが明確になっていると、宣伝効果は高くなります。広告に興味を持ってくれる人なら、見込み顧客やリピーターになりやすいのです。また、DSPは自動化できていますが、完全に放置してはいけません。定期的に状態を見て、異常がないか確認するといいでしょう。万が一、異常値を見つけた場合は、すぐに対応することが必要です。

DSPの注意点

DSPを利用する時には、初期費用がかかります。インターネット上の広告には、無料で宣伝できるものや初期費用がかからずに始められる広告も多いです。しかし、ほとんどのDSPでは、サービスを利用するために初期費用がかかります。また、「最低契約期間」を設けているサービスもあり、一定期間の契約や費用が必要です。万が一、最低契約期間内に止めたくなっても、契約期間中は続けるか、止めても費用の返還はされないとなります。

DSPのサービスによっては、「広告が誰に配信されたか」を開示されない場合があり、配信されたユーザーが不透明になってしまうのも注意点です。DSPのサービスの中には、掲載先を開示してくれるところもあります。ただし、開示されない場合は、どの媒体で誰に配信したかが分からないのです。広告の掲載先とサービスを利用したユーザーを照らし合わせることで、効果が出ているかを確かめられます。しかし、開示されないと、費用対効果が曖昧な状態で利用し続けることになるのです。

DSP広告のサービスはさまざまなところから出されていて、合っているサービスを選択することが大切です。選択する時には、それぞれの特徴や提携している配信先などを確認するといいでしょう。また、ユーザー情報を集める時の根拠やアルゴリズムについても理解することが必要です。それぞれを比較していると、自社に合ったサービスを見つけられます。

入札・課金方式

DSP広告の掲載権はオークション形式の入札「RTB」で行われています。RTBは「Real Time Bidding」の略語です。RTBによる入札は、ユーザーが広告枠の付いたページに訪れるたびに行われています。そして、入札は瞬時にされ、0.1秒後には広告が表示されるのです。基本的には0.1秒以内には広告が掲載されるため、処理能力が高いDSPを選択する必要があります。入札価格が高かったとしても、データ処理能力が遅いと、オークションで勝てずに配信できない場合もあるのです。

課金方法は「CPM課金」が主流とされています。これは、広告表示が1,000回行われるたびに、課金されるシステムです。1回の広告表示に課金されるのではなく、規定回数になると料金が発生します。CPMの相場は、100円~500円です。CPM課金は、広告とユーザーが接触することが目的で、ブランディングで企業について知ってもらう時に向いているでしょう。

効率的に広告最適化ができるDSPを活用しよう!

DSPはほぼ自動で広告最適化ができ、ターゲットであるかも一瞬で判断してくれます。効果の見込みがあるユーザーに広告を配信できるだけでなく、作業の工数を減らせることもメリットです。つまり、効率的に広告の最適化ができます。DSPを活用する時には、最初に初期設定が必要です。自社で行うのが難しい時には、代理店などに依頼するのもいいでしょう。これを参考に、DSPについて理解してみてください。

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