「通販で贈る」が65% 進む贈り物のEC化

ECのミカタ編集部

アイランド株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:粟飯原 理咲)が運営する、日本最大級のお取り寄せの情報サイト「おとりよせネット」は、サイトユーザーに対して、2020年のお歳暮に関するアンケートを実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

[調査方法]
「おとりよせネット」にてアンケートを実施

[男女比]
男性25%、女性75%、無回答1%

[年代]
20代:6%、30代:20%、40代:33%、50代:25%、60代以上:15%

[属性]
会社員32%、専業主婦 主夫26%、パート・アルバイト21%、自営業6%、その他15%

[有効回答]
425名(設問により回答数が異なる)

[アンケート実施期間]
2020年9月11日正午~9月16日正午

進む「贈り物のEC化」

進む「贈り物のEC化」

(1)新型コロナウィルスの影響で、2019年と比べ2020年のお歳暮は贈り方や贈るもの、対応などが変わりそうですか(n=425)

2020年のお歳暮の送り方や送るものへの変化について、「変わると思う」が33%となった(とても変わると思う7%・変わると思う26% 合算値)。選択理由の中には、新型コロナウイルス感染症の影響から、手渡しではなくネット通販に変更をする人、在宅時間を楽しめるような地方の名産、特産品を贈る人、個包装で相手への配慮を心がける人など、2020年ならではの影響がみえる結果となっているようだ。

<とても変わると思う 選択理由>
・コロナ禍なので直接ではなく配達で渡すようになると思います。また、旅行ができない今、ご当地の食べ物を送りたいと考えています。
・シェアする商品では無く、なるべく小分けされてる物にすると思います。肉なら、すき焼き用より、ステーキ肉のように。
・実際にお盆に帰省できなかったり、会う機会が減ったから。
・対面で渡せない 外食が減っている分、ビールなどより高級な食べ物や在宅時に楽しめるものにしたい

<変わると思う 選択理由>
・いつもは店頭での注文だったのが今年はネットでの注文になること。
・お贈りする相手が自宅時間を楽しめるよう、今まで以上に相手の趣味や好みに合ったものを選ぶようになると思います。
・コロナで被害を受けた生産者やお店に行けない飲食店などのアイテムを選ぶケースが増えると思う
・コロナ禍で会えな友人や親せきにあいさつ代わりに贈る。
・手渡しでは渡せないので、見た目も重視して喜ばれそうなものを選びたい。

<あまり変わらないと思う 選択理由>
・基本ネット利用なのであまり変わらない気もしますが、デパートに毎年品定めに行っているのをやめるかもしれません。
・手渡しはしていないので、配送であることに変化はなし。強いて言えば、生ものなど気にされる方もいるかもしれないので、調理済みのものや飲料にするかもしれない。
・会えなくても宅配などで送れるから

<まったく変わらないと思う 選択理由>
・お歳暮はコロナとは関係なく贈りたいものを贈るから
・対面で会うことがさらに少なくなり、直接会って連絡をとりあえないが毎年の贈り物は欠かせずに存在感をだしたいから
・いつも購入しているところが決まっている

「通販で贈る」が65%

(2)2020年のお歳暮の渡し方を教えてください(n=300)

2020年のお歳暮については「通販で贈る(65%)」「直接・または通販で贈る(26%)」「直接渡す(5%)」となった。出来るだけ対面の機会を減らすために通販を活用するニーズの高まりが考えられると分析している。

(3)お歳暮をネット通販で購入する際、その理由を教えてください(n=213)

ネット通販の活用理由に関しては、「直接配送できるから(62%)」「いろいろなものから選べるから(55%)」「店舗では購入できないものも売っているから(53%)」となった。ネットの利便性が上位を占める中、「今年は帰省できない分、手土産の代わりにネットを活用する」が15%あった。

(4)2020年のお歳暮に贈ろうと考えているものを教えてください(n=295)

2020年のお歳暮に贈るジャンル上位は、「洋菓子・スイーツ(47%)」「肉・ハム・ソーセージ(39%)」「和菓子・和スイーツ(36%)」となった。問1の回答にあったように、「シェアするものではなく小分けになっている食品」「外食や対面機会の減少の代わりに高級な食品」「在宅をたのしめる食品」など、送る相手への心遣いが2020年のお歳暮を選択するポイントになるのかもしれない。

まとめ

調査結果にあるように、2020年のお歳暮の送り方や送るものについて33%が「変わると思う」と回答。2020年のお歳暮については「通販で贈る」が65%、ネット通販の活用理由は「今年は帰省できない分、手土産の代わりにネットを活用する」が15%、お歳暮に贈るジャンルは「洋菓子・スイーツ(47%)」「肉・ハム・ソーセージ(39%)」「和菓子・和スイーツ(36%)」などとなった。

おとりよせネット編集長の伊藤梢氏は、次のように述べている。

「2020年のお歳暮については『通販で贈る』と回答した方が65%と、普段からお取り寄せが身近なおとりよせネットのユーザーの半数以上が、通販をギフト利用することがわかりました。コロナ渦で食品の通販を利用する方が多くなったことを受け、『通販でギフトを贈る』ことがより身近なものになったようです。
お歳暮を通販で購入する主な理由には、利便性が挙げられています。さらには、2020年の特別要因として、帰省を控えるため『帰省代わりの贈り物・手土産』として、今年はお歳暮を活用する傾向があります。

そのため、お歳暮はお世話になった方への感謝を伝えるフォーマルなイベントですが、今年は本来の意味合いにプラスして、カジュアルなギフトとしての利用も予想されます。味や見た目を重視する贈り物ですが、今年は特に『自宅時間を家族で楽しめるもの』『生産者の支援につながるもの』『旅行気分を味わえるご当地もの』など、美味しさにプラスαで、相手への心遣いや、生産者・地域への支援がポイントになりそうです」

このように、従来からの日本における贈答のカジュアル化に加え、新型コロナウイルスによる感染拡大の影響によって、ECや通販を通しての贈り物がより増えていることが今回の調査からも明らかになったようだ。

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