全世界の顧客との接点構築を実現する「第3の売り場」 博報堂プロダクツがリアル店舗に近いECショップを構築できる『Digital Shop360™』の提供を開始
株式会社博報堂プロダクツは、リアル店舗を活かしたブランド体験型のオンラインショップを構築し、店舗のDX化をより高次元に実現するためのソリューション「Digital Shop360™」の提供を開始した。
ネットとリアルに続く「第3の売場」を提供
博報堂プロダクツでは、「Digital Shop360™」を通して、リアルな店舗空間を360度撮影し、高度なレタッチを施したデータをもとに、再現性の高いオンラインショップ環境を提供するという。これにより、リアル店舗を特殊カメラで撮影することをベースに構築するため、ゼロからオンラインショップを生成するよりも、格段に開発スピードを高めることが可能となるとしている。
オンラインという特性上、いつでも、どこからでも来店が可能になるため、全国・全世界の顧客との接点構築を実現。これまでのECとリアル店舗という2つの売場に、いわば「第3の売場」ともいえる「Digital Shop360™」を加えることで、OMO(Online Merges with Offline)の流れをスムーズにし、より質の高いブランド体験の提供に寄与する。
また「Digital Shop360™」は、リアルな店舗を持つ企業の中でも質の高いブランド体験が購入やファン化につながりやすい、コスメ、ラグジュアリー、自動車、住宅関連業界など、比較的高価格で買回り志向の強い業種・業態に特に適しているようだ。ブランドの世界観を具現化した旗艦店やショールームを多くの人に繰り返し体験してもらえるという点が評価され、すでに複数のブランドショップでの実施が決まっているという。
特徴と導入メリット
同社が提示する「Digital Shop360™」の特徴と導入メリットは、次の通りだ。
◆特徴
・ECサイトとリアル店舗との相互送客のハブ機能
・Digital Shop360の行動分析データからECとリアル店舗のUI改善を促進
・OMOのボトルネックを解消し、スムーズな循環サイクルを作るための起点となる
◆機能およびメリット
・リアル店舗の魅力をオンラインショップとして最大限に再現し活用可能
・ECサイトへ誘導し商品購入を促す
・リモート接客機能によりリモート接客も可能
・店内を自由に回遊し、ブランド体験できる
・回遊や商品・コンテンツ閲覧をトラッキングできる
・動画やBGMの挿入による世界観を演出できる
・様々な手法によるリコメンドで商品接触を促す
・店頭イベントやキャンペーンも実施可能
・既存の設備を撮影〜コンテンツ化するため、比較的短日程、低コストで実現
より質の高いブランド体験を実現
今回の公表に際して、同社では次のように述べている。
「これまで当社が培ってきたリテール領域の知見や実績をもとに、再現性の高いビジュアル・コンテンツづくりだけではなく、ホスピタリティマインドを高めたサービスやソフトを組み込むことによって、さらなるブランドと顧客のエンゲージメントの強化が可能となります。この『第3の売場』をDXの中心に組み込むことよって、OMOの流れがスムーズになり、より質の高いブランド体験が実現できます。
また、これまで当社がより培ってきたリテール領域の知見や実績をもとに、に再現性の高いビジュアル・コンテンツづくりだけではなく、ホスピタリティマインドを高めたサービスやソフトを組み込むことによって、さらなるブランドと顧客のエンゲージメントを強化させることが可能になります」
リッチな体験の場としてのブランドショップやショールームは、新型コロナウイルスによる外出自粛を受け、その価値を充分に活かせない状況ともなっている。その一方、市場では安全に効率よく買い物ができるECへのシフトが急速に進んでいる。そのような状況のなか、オンライン上で、より豊かな購買体験をいかに提供するかは大きな課題だ。
同社の「Digital Shop360™」は、この課題に対応しつつネットとリアル双方の強みを融合することで、より質の高いブランド体験へとつながるものとなっており、ニューノーマル時代における新たな価値を提供することになりそうだ。