[ZOZO] ファッションアプリ『WEAR』が2020年のトレンドをランキング形式で公表

ECのミカタ編集部

株式会社ZOZO(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長兼CEO:澤田 宏太郎)が運営するファッションコーディネートアプリ 「WEAR」は2020年を総括する各種ランキングを公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

異例の年となった2020年のランキングはいかに

株式会社ZOZO(本社:千葉県千葉市 代表取締役社長兼CEO:澤田 宏太郎)が運営するファッションコーディネートアプリ 「WEAR」は2020年10月にサービス開始8年目を迎えた。アプリは現在1,500万ダウンロードを突破し、1,000万件を超えるコーディネートが集まっている。2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、アパレル店舗の一時休業やイベントの中止など、外出先でファッションを楽しむ機会が例年よりも減少した人も多かったのではないだろうか。

そんな中、ファッション好きのユーザーが集まる「WEAR」では、ユーザーが工夫を凝らし、自宅でのコーディネート撮影を行う姿が数多く見られたほか、ショップスタッフによる投稿数が増えるなど、変わらずファッションを楽しむ動きもみられたという。その「WEAR」内でどのようなファッションが注目を集め、トレンドとなったのかをカテゴリーに分け、ランキング形式で公表した(調査期間:2020年1月1日~11月26日)。

No.1検索ワードは「#シアーシャツ グリーン」総検索数は前年比1,342倍

No.1検索ワードは「#シアーシャツ グリーン」総検索数は前年比1,342倍

今年になり検索数が急増した、人気急上昇ワードのTOP10は次のような結果となった。第1位には「#シアーシャツ グリーン」がランクイン。類似ワードとして、同じく4位に「#シアーシャツ」、8位に「#シアートップス」がラインクインした。

WEARでは今年の4月以降から「シアー」関連のコーディネート検索数が増え始め、検索数の総計は現在280万件を超えたという。また、「シアー」関連のコーディネート投稿数も同様に増えており、12月時点で累計40,000件超え、前年比では約37倍となった。

2位には「#パイピングコート」がランクイン。主に女性ユーザーの中で人気が高まっており、キルティングやボア、トレンチなど素材や形を問わずパイピングを施したアウターがトレンドとなった。3位と5位には、2020年春服で一気に人気に火が付いたカラー、「#ピスタチオ パンツ」「#ピスタチオ」がラインクインした。

月別No.1検索ワード「#シアーシャツ」は4ヵ月連続1位にランクイン

月別No.1検索ワード「#シアーシャツ」は4ヵ月連続1位にランクイン

今年最も注目を集めたのは、5月~8月の4か月間、検索数No.1をキープした「#シアーシャツ」。透け感があるため、レイヤードした際も暑苦しさがなく涼しげな印象となり、夏のコーディネートのマストアイテムとなった。また、「#シアーシャツ」は「今年の検索急上昇ワード TOP10」でも1位と4位にランクインした。

ライトアウターが重宝する2月と10月には「#セットアップ」がランクイン。上下別々でも使用することができ、組み合わせによって多様な着こなしを楽しめるアイテムに、年間を通して人気が集まった。また、季節の変わり目である4月と9月には「#春コーデ」「#秋コーデ」といったシーズン要素の強いワードの人気が高まった。

検索激減ワード5選

検索激減ワード5選

新型コロナウイルス感染症の影響により、WEAR内でもイベントやレジャーに関するワード検索が減少した。夏場は、多くの花火大会やお祭りの中止を受け、着る機会が減った「#浴衣」が前年比で11%、同じく「#水着」も前年比45%となった。同様に、毎年工夫を凝らした投稿でWEAR内がにぎわい、多くのユーザーがそのコーディネート(仮装)を参考にする「#ハロウィン」関連のワードも減少傾向にあった。また、結婚式場のキャンセルや式の延期により、「#結婚式」「#結婚式コーデ」「#結婚式二次会スタイル」といった、関連ワードが軒並み減少傾向となった。「#旅行」に関しても前年比40%ほどとなり、検索数がダウンした。

一方、検索が増えたのは「#キャンプスタイル(154%)」や「#キャンプ(136%)」といったソーシャルディスタンスを保ちながら楽しめるレジャーや、「#スケボー(291%)」「ゴルフウェア(140%)」などのアウトドアスポーツだ。また、今年は「#おうちファッション」という新しいワードが生まれ、現在投稿数は35,000件超えとなっている。外出自粛期間中は特に、家の中でコーディネートの撮影をする人が増え、街に出ておしゃれを楽しみにくい期間も、自宅で工夫しながらファッションを楽しむ様子がWEAR上で多く見られた。

人気トレンドアイテムTOP5

人気トレンドアイテムTOP5

WEARで投稿されたコーディネートに紐づくワードから、人気のトレンドアイテムをピックアップ。メンズの1位の「#セットアップ」、ウィメンズ1位の「#カラーパンツ」には、今年だけで20,000件を超える投稿が集まった。また、「#バケットハット」はコーディネートのアクセントとして性別を問わず愛されたアイテムとして男女ともにランクインした。

ウィメンズ5位にランクインした「#ロングブーツ」は、この冬のトレンドとして人気が高まりつつあるアイテムであり、昨年度の投稿数が389件だったにもかかわらず、今年は既に3,000件を超える投稿数が集まっており前年比810%となった。

フォロワー数爆増!人気ショップスタッフTOP3

フォロワー数爆増!人気ショップスタッフTOP3

東京都内全域で緊急事態宣言のあった4月は、ショップスタッフの会員登録数が前年比340%となった。また、2020年は投稿数も特に増加傾向にあり、今年4月~10月末にかけて、およそ150%~170%の前年比で推移している。ショップスタッフによるWEARの活用もアクティブになっており、ショップスタッフが提案する質のいいコーディネートを参考にするユーザーも多くいるという。

2020年みんなが着てたブランドTOP5

2020年みんなが着てたブランドTOP5

メンズ・ウィメンズの第1位、2位、3位は、UNIQLO、GUといったリーズナブルで着回し力のあるブランドや、「NIKE」「CONVERSE」といった定番の愛されシューズがラインクインし、昨年と全く同じ順位の結果となった。

今年はGUの「シェフパンツ」のようなメガヒットアイテムをWEAR内で着用するユーザーも多くみられた。KIDSでは、柄や色遣いにこだわりがあるデザインが人気の「petit main」や「BRANSHES」、「devirock」がトップにランクイン。

また、前年比の伸び率での上位には、「ADRER」や「LIDNM」「Birthday room」「act'm」といった、WEARISTAのプロデュースブランドが人気着用ブランドとしてあがっており、人気ファッションブランドや著名人のプロデュースブランド以外でも、ファッションへの影響を持つD2CブランドがWEAR内でも目立っていた。

最も購買意欲がそそられたコーディネートTOP3

最も購買意欲がそそられたコーディネートTOP3

2020年にWEARに投稿されたコーディネートの中で、最もECサイト送客回数が多かったコーディネートのTOP3を発表。メンズ・ウィメンズ・キッズすべてに、WEARISTAがランクインしており、購買意欲をかきたてるコーディネートの提案力の強さが現れる結果となった。

2020年は、ファッション業界にとっても、ファッションを楽しむすべての人々にとっても予期せぬ一年となった。街中ですれ違う人のファッションを見て、憧れる機会は少なかったが、WEARやSNSを通して人々が何を着ているかを知り、憧れ、真似をしながら、新しいコーディネートやトレンドが生まれていくことに変わりはなく、ファッションを楽しむ気持ちはきっと変わらず存在していたのではないだろうか。2021年はどんなトレンドが生まれ、どんなユーザーが注目され、どんなコーディネートに出会えるのだろうか。今から注目だ。

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