動画広告がきっかけで購入した人は17.7% ネオマーケティングが「動画広告の接し方に関する調査」を実施

ECのミカタ編集部

株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)は、2020年12月23日(水)~2020年12月24日(木)の2日間、20歳~69歳の男女1000人を対象に「動画広告の接し方」をテーマにしたインターネットリサーチを実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

調査概要

[調査方法]
株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施

[調査対象]
アイリサーチ登録モニターのうち、20歳~69歳の男女を対象に実施

[有効回答数]
1000名

[調査実施日]
2020年12月23日(水)~2020年12月24日(木)

「動画広告をスキップする」は9割以上

「動画広告をスキップする」は9割以上

動画配信サービスで動画広告を目にした際に、途中でスキップをするかについては、「必ずスキップする」「スキップすることが多い」と回答した人が全体の9割以上を占めた。

また、動画広告がスキップできるようになるまでの行動については、「広告をしっかり観ることが多い」と回答した人は8.0%、「他の事をすることが多い」と回答した人は27.9%となった。

動画広告が「好き」は8.5%

動画広告が「好き」は8.5%

動画広告についてどう思うかは、「好き」「どちらかといえば好き」と回答した人は8.5%である一方、「嫌い」「どちらかといえば嫌い」と回答した人は64.2%に上った。

また動画広告の嫌いな点については、「本編の動画を邪魔される点」と回答した人が81.9%と最も多い結果となった。「興味がない商品・サービスの広告が流れる点」、「何度も同じ広告が流れる点」、「広告自体面白くない点」と続いた。「広告自体面白くない点」は37.5%で4割弱となった。

動画広告で「企業やブランドのイメージ良くなった」26.6%

動画広告で「企業やブランドのイメージ良くなった」26.6%

動画広告はその動画の内容によって、ブランド/企業/商品の認知を獲得したり、興味喚起を行ったりする効果が期待できる。観た動画広告の内容により、そのブランド/企業/商品への印象が良くなったことが「ある」「たまにある」と回答した人は26.6%と、全体の約4分の1という結果となった。

動画広告の内容によって、そのブランド/企業/商品の印象が良くなった場合、どのような行動をとったことがあるかは、「そのブランド/企業/商品についてインターネットで検索した」と回答した人が45.9%と最も多く、次いで「そのブランド/企業/商品についてSNSで検索した」と回答した人が18.0%、「そのブランド/企業/商品についてクチコミを調べた」と回答した人が12.4%となった。

観た動画広告の内容により、そのブランド/企業/商品の印象が悪くなったことがあるかについては、「ある」「たまにある」と回答した人が45.6%動だった。その理由については、「しつこい、うるさいと感じるから」や「商品と広告のストーリーとの関連性が薄いから」「嫌いなタレントが起用されているから」「誇大表現と思われるから」などが挙げられた。また、広告の声の大きさや広告のタイミング等の不適切さに不快感を覚える意見もあった。

観た動画広告の内容が自分向けだと感じることはどの程度あるかは、「ほとんど感じない」と回答した人が67.8%で、動画広告の内容が自分向けだと思っている人は少ない結果となった。

動画広告で購入した人は17.7%

動画広告で購入した人は17.7%

動画広告を観たことがきっかけとなり、商品を購入したことはあるかについては、「全くない」と回答した人が82.3%と多くを占めたものの、動画広告をきっかけに一回以上商品を購入した人は17.7%と、2割弱になる結果となった。

まとめ

動画広告をはじめとしたペイドメディア(CM・広告媒体)は、短期間により多くの消費者に商品やサービス、企業の認知度を上げることができる有力な手段だ。一方で調査結果にもあるように、その歩留まりはけして高いわけではない。こうしたことからSNSやオウンドメディアを活用した展開によって、消費者とロイヤリティを構築する手法が注目されてきている。

しかしネット上での動画広告は、そこからECへの導線を作り、購入へと結びつける上では、従来のマスメディアよりもアドバンデージもあるだろう。いずれにしろ広告の受け手目線を踏まえた上での効果的な施策の実行がカギとなりそうだ。

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