三越伊勢丹の公式ECストアがSTAFF STARTを採用 百貨店業界では初

ECのミカタ編集部

「STAFF START(スタッフスタート)」を運営する株式会社バニッシュ・スタンダード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小野里 寧晃、以下バニッシュ・スタンダード)は、株式会社三越伊勢丹(本社:東京都新宿区、代表取締役社長執行役員: 細谷 敏幸、以下三越伊勢丹)が運営する三越伊勢丹オンラインストアにサービスの提供を開始した。

百貨店での初の導入

スタッフのDXアプリケーションサービス「STAFF START(スタッフスタート)」を運営する“Staff Tech(スタッフテック)”カンパニー、株式会社バニッシュ・スタンダードは、株式会社三越伊勢丹が運営する三越伊勢丹オンラインストアにサービスの提供を開始した。

具体的には、三越伊勢丹オンラインストア内ページにおける、販売員コーディネート写真投稿・掲載にあたり、STAFF STARTを提供するという。百貨店でバニッシュ・スタンダードのサービスの採用は初めてであり、同サービスの提供により、百貨店店舗・オンラインストアをシームレスにつなぐ顧客体験向上と、販売体験向上をサポートすることになる。

スタッフが専用アプリでスマホから投稿

スタッフが専用アプリでスマホから投稿

STAFF STARTはスマートフォンやタブレットにダウンロードして使用するアプリケーションサービスで、直観的に操作できる設計が既に導入されている企業から支持を集めている。店頭での接客が忙しいスタッフでも手軽にデジタル業務を行うことを支援する。

STAFF STARTの導入により、三越伊勢丹オンラインストアに販売員個人が作成したコーディネート画像やスタッフが着用している商品画像が投稿されるという。店舗・ブランドに所属するスタッフが、三越伊勢丹の店舗・オンラインストアで取り扱いのある商品を紹介するコンテンツ(コーディネートやスタッフが着用している商品画像)を作成し、三越伊勢丹オンラインストアに投稿、販売員一人ひとりによる情報発信が可能となる。

将来的に食品カテゴリーなどへの拡大や多店舗展開も

将来的に食品カテゴリーなどへの拡大や多店舗展開も

今回の公表に際して同社では次のように述べている。

「STAFF STARTは、店舗に所属するスタッフをDX化させ、自社ECサイトやSNS上でのオンライン接客を可能にするStaff Techサービスです。昨今のコロナ禍では、店舗への来客数が減少するなか店舗スタッフによるオンライン接客を支援し、販売のデジタル化やオンライン/オフラインを融合したDX施策の強化を支援してまいりました。

小売り、製造、サービスなど業界に関わらず、リアルでの接客や体験が重視される業態においては、店舗で働くスタッフの方々の力をオンライン上でも発揮し、顧客と絶えずコミュニケーションをしていくことで、新しい顧客の購入体験を創造し続けることが重要になります。それと共に店舗スタッフにとっても、働く場所を店舗だけではなくオンラインでも活躍できる販売体験を向上することで、スタッフのモチベーション向上につなげていきます。

この度、三越伊勢丹オンラインストアにSTAFF STARTのサービス提供を開始いたします。スタート当初は伊勢丹新宿店の婦人、紳士、インテリアを中心に取り組みを始め、将来的には食品などカテゴリーの拡大や店舗の拡大も視野に入れる予定です」

長らくEC化やDXで遅れをとってきた百貨店業界だが、新型コロナウイルスによる感染拡大の影響を受け、経営環境が激変する中で、その状況も一変してきている。すでにアパレル業界を中心に数多くの実績を積み上げてきたSTAFF STARTを採用することによって、旧来のシステムからの脱却をはかる百貨店業界に新たな可能性をもたらすことになりそうだ。

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