飲食店向け生鮮EC「魚ポチ」の登録店舗が2万店を突破 コロナ禍で仕入業務のデジタル化が進む
生鮮流通のDXを推進する株式会社フーディソン(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:山本徹、以下「フーディソン」)は、同社が運営する飲食店向け生鮮品仕入サイト「魚ポチ」の登録店舗数が2万店を突破したと発表した。
コロナ禍でも営業を続けている飲食店のデジタルシフトが進んでおり、市場に足を運ばずとも食材の仕入れが可能なECへの需要が高まっているという。
ECで飲食店の仕入れ業務を効率化
「魚ポチ」は2014年3月にサービスリリースして以来、首都圏を中心に全国に配送エリアを広げながら飲食店数を順調に伸ばしてきた。
新型コロナウイルス感染症拡大により飲食店の営業が制限される中でも、ランチ営業や時短営業を続ける飲食店の登録は増加しており、大量の広告費を投下することなく成長を続けている。
「魚ポチ」への登録理由として、「仕入業務の効率化」が最も多く挙げられている。スマホ一つで発注業務が完了し、翌日には店頭まで配送してもらえるECならではの手軽さが、コロナ禍でさらに需要を押し上げているとフーディソンは分析する。
水産品以外の青果・食肉・業務用資材の販売も
「魚ポチ」では、水産品以外の青果・食肉・業務用資材の販売も一部エリアで開始しており、取り扱いアイテム数を3,000点以上拡充した。
また、配送状況の確認や問い合わせ等も電話を使わずオンラインで解決できるよう、飲食店の業務負担の削減に取り組んでいるという。
1尾から商品を店頭まで配送
「魚ポチ(うおぽち)」は「日本中の産地をつなぎ食材と料理人の最高の出会いを」をサービスビジョンとして、飲食店向けに全国の産地や中央卸売市場から仕入れた商品をインターネットを介して卸売りするサービスだ。
飲食店は各店でコンセプトやメニューが違い、また店頭在庫に応じて日々の仕入れを管理する必要があり、その多くは自ら卸売市場に出向き在庫の補充や当日のメニューを考えていた。
「魚ポチ」はあらゆる飲食店の経営者およびスタッフがより店舗運営に集中できるように、日々3,000種類以上の商品をウェブサイト上で販売しており、1尾から商品を店頭まで配送している。
コロナ禍でBtoCのEC市場の拡大が取り沙汰されているが、BtoB-ECの拡大にも注目だ。「魚ポチ」もその一環であり、深夜でも在庫を確認しながら小ロットでも注文ができるため、飲食店にとっては先が読みにくいコロナ禍でも、柔軟な仕入れ業務ができるなどのメリットがある。
このような習慣はコロナ後も定着す可能性が高く、仕入れ業務のデジタル化は今後ますます広がっていくのではないだろうか。