「STAFF START」を運営する株式会社バニッシュ・スタンダード（本社：東京都渋谷区、代表取締役：小野里 寧晃）は、LINE株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：出澤 剛）が提供する個人・法人向けアカウントサービス「LINE公式アカウント」と「STAFF START」をかけ合わせた新しいオンライン接客サービス「LINE STAFF START」の本格提供を開始したと発表した。

「LINE STAFF START」を利用することで、導入企業の店舗スタッフは商品紹介やコーディネート提案、キャンペーンなどの情報発信、チャットによるオンライン接客を顧客1人ひとりに対して直接行えるようになる。また、「LINE STAFF START」を通じた接客からどの程度企業やブランドの公式ECサイトで購買につながったか、スタッフ個人の売上を可視化することもできるという。

ECと店舗の“心地良い買い物体験”を融合

「LINE STAFF START」の本格提供開始に伴い、アパレルやコスメ、家電量販店、家具・インテリアなどあらゆる業種・業界の企業・ブランドによるサービス導入、また店舗スタッフの活用が決定している。

近年、消費者のEC利用が増える一方、「商品知識を豊富に備えた店舗スタッフから直接接客を受けたい」「センスの良い店舗スタッフに自分に似合う商品を提案して欲しい」など、コロナ禍を経験したからこそ、リアル店舗の良さを実感する機会が増えている。「LINE STAFF START」はECの利便性と、自宅にいながら店舗スタッフの接客を受けられる、ECとリアル店舗それぞれの“心地良い買い物体験”が実感できるサービスだ。

まずは初期参画が決定した企業・ブランドの店舗スタッフとともに、オンライン・オフラインを行き来しながらショッピングを楽しむ、オムニチャネル化した消費者の買い物ニーズに合わせた新たな接客体験、買い物体験を創出していくという。

コール・チャット機能を活用した１to１オンライン接客

LINE公式アカウントには、チャット機能、LINEコール、メッセージ配信、タイムライン機能など、接客に使えるさまざまな機能があり、「LINE STAFF START」を利用することでこれらの機能を活用したオンライン接客が可能となる。

LINEコール機能を使って動画で商品を紹介した後に、チャット機能を使ってその商品のリンクを送るなど、コール機能とチャット機能を組み合わせることで、よりリッチな１to１オンライン接客を実現。

また、通常LINE公式アカウントでは、各料金プランの無料メッセージ通数分を越える配信には通数課金がかかるが、「LINE STAFF START」では通数課金がされないため、費用を気にせずに顧客と密なコミュニケーションが取れるようになる。

管理画面上から紹介したい商品を簡単レコメンド

LINE公式アカウントの管理画面は、企業の商品マスタと連携する「STAFF START」とシステム連携しているため、店舗スタッフが顧客に紹介したい商品を管理画面上で選び、簡単にレコメンドすることができる。

このスムーズなUXにより、店舗スタッフは商品を探す工数が削減され、より接客そのものに注力することが可能となる。

店舗と連動した「来店検知機能」の実装も検討

今後は、来店のタイミングに合わせて買い物に役立つ情報を届けることや、店舗スタッフがLINE公式アカウントで友だちになっている顧客が来店した際、店舗スタッフにプッシュ通知がくるような「来店検知機能」の実装も検討しているそうだ。

店舗スタッフがLINE等のSNSで顧客とつながることは以前からあったが、スタッフのプライベートアカウントであることがほとんどで、販促に積極活用しにくかっただけでなく、所属企業からすればスタッフと顧客のSNS上でのやり取りが見えにくいという課題があった。

「LINE STAFF START」は普段顧客がメッセージツールとして利用しているLINEを企業としてオフィシャルに活用し、スタッフと顧客の気軽かつ密なコミュニケーションを可能にするだけでなく、どのスタッフがどの顧客とどんなやり取りをし、どんな成果が出ているのかを可視化することができるサービスだ。

LINEチャットやLINEコール、LIVE配信など、顧客のニーズや目的に応じて機能を使い分けたり組み合わせたりすることにより、オンライン接客の可能性がさらに大きく広がっていくことだろう。