LINE公式アカウント(旧LINE@)とは?作り方や効果的な使い方、料金プランなどを解説
LINE@(ラインアット)は2019年4月から「LINE公式アカウント」へ統合
ビジネス向けのLINEアカウントであるLINE@(ラインアット)は、2019年4月に「LINE公式アカウント」へと名称を変更しました。「LINEビジネスコネクト」や「LINEカスタマーコネクト」と統合して、複合的なサービスとして生まれ変わっています。
LINE公式アカウントの作り方
LINE公式アカウントは、LINE for Businessの公式サイトで作成できます。公式アカウントを開設する手順は、以下のとおりです。
1.「LINE公式アカウントの開設」をクリックして「アカウントの作成」を選択
2.個人のLINEアカウント、またはメールアドレスを登録
(個人のLINEアカウントで登録する場合は連携によって即時開設、メールアドレスで登録する場合はビジネス情報の入力をします)
3.管理画面にログインして基本情報を入力
基本情報の入力は、Web版とアプリ版ですこし操作が異なります。Web版は管理画面右上の「設定」、アプリ版は画面左下部の「設定」から「アカウント」に進みます。
基本情報の設定項目は、以下の9つです。
LINE公式アカウントの種類と料金体系
LINE公式アカウントは、認証の有無によって2種類のアカウントがあります。いずれも料金や基本機能に違いはありません。
また、3種類の料金体系が用意されています。無料で利用できるフリープランもあるため、予算に応じて適したプランを検討してみましょう。
以下では、アカウントの種類による違い、料金プランについて開設します。
認証済・未認証アカウントの違い
LINE公式アカウントには、認証済アカウントと未認証アカウントの2種類があります。認証済アカウントはLINEの審査を通過したアカウント、未認証アカウントはLINEの審査を未申請、または却下されたアカウントです。
いずれも基本的な機能に違いはありませんが、以下のような違いがあります。
●認証済アカウントは青色のバッジが付与される
●認証済アカウントはアカウント検索の検索結果に表示される
●認証済アカウントは請求書決済が認められる
料金体系
LINE公式アカウントは、誰でも無料で開設できます。運用にはプランごとの月額料金、追加メッセージ費用がかかります。料金プランは、以下の3種類です。
LINE公式アカウントの機能・できること
LINE公式アカウントでは、ユーザーとのやりとりだけでなく、さまざまな機能が実装されています。リッチメニューやクーポンをはじめ、販促をサポートする機能も実装されているため、積極的に活用していきましょう。
以下では、LINE公式アカウントの機能について解説します。
メッセージ配信
メッセージ配信は、友だち登録してくれたユーザーに対してメッセージを送る機能です。プッシュ通知でアピールできるうえ、新規メッセージはメッセージ欄の上部に表示されるため、開封率も高い傾向にあります。
タイムライン投稿
タイムライン投稿は、タイムラインに情報を投稿する機能です。友だちにシェアしてもらえれば、友だち登録されていないユーザーにもリーチできます。
タイムライン投稿をシェアしてくれたユーザーに特典やキャンペーンを実施して、露出を増やす方法も効果的です。
チャット機能
チャット機能は、ユーザーとチャットをできる機能です。メッセージ配信は、友だち追加時や任意のタイミングで、すべてのユーザーに送るのに対して、チャット機能は個々のユーザーとやりとりをします。
従来のLINE@ではチャット機能を利用できるのは対個人ユーザーのみでしたが、LINE公式アカウントでは複数のユーザーグループとのチャットにも対応しています。
自動応答メッセージ
自動応答メッセージは、ユーザーからのチャットに対して、自動で返信する機能です。キーワードに反応して自動返信する「応答メッセージ」、AIが内容を判断して自動返信する「AI応答メッセージ」の2種類があります。
営業時間外や休業日もチャットに対応できるため、非常に便利な機能です。
リッチメッセージ
リッチメッセージは、画像やテキスト情報をまとめたメッセージです。通常のメッセージよりも視覚的なインパクトに長けており、ユーザーの興味をひきやすい点が特徴です。
リッチビデオメッセージ
リッチビデオメッセージは、動画やテキスト情報をまとめたメッセージです。動画の挿入によって、リッチメッセージよりも情報量を増やせる点が特徴です。
リッチメニュー
リッチメニューは、LINE公式アカウントのトーク画面内で大きく開くメニューです。外部サイトへの遷移、ショップカードへの誘導をはじめ、ワンタップでさまざまなアクションを促せます。
なお、リッチメニューでは、ユーザーにあらかじめ設定した文章を送信させることも可能です。リッチメニューから送信できるメッセージに対する自動返信を設定しておけば、自動返信のチャットのみで予約や購入を受け付けられます。
プロフィール
プロフィールとは、企業や店舗の基本情報を掲載できる機能です。紹介文、営業時間、予算をはじめとする基本情報に加えて、トーク、通話、予約などのボタンを配置できます。
プラグイン機能を利用すると、ショップカードやデリバリーなどの情報も追加可能です。LINE公式アカウントで作成したプロフィールは、LINE内だけでなくWeb上にも公開されるため、ビジネスの認知拡大につながるでしょう。
ショップカード
ショップカードは、来店や商品購入に応じて、ポイントを付与する機能です。一定のポイント数を貯めると、商品や割引券と交換できる機能も実装されているため、ポイントカードを発行する手間がかかりません。
また、ポイントを貯めるために友だち登録してもらえる点も、ショップカードのメリットです。友だちが増えるほど、メッセージ配信やタイムライン投稿でアプローチできるユーザーも増えます。
クーポン・抽選
クーポン・抽選は、LINE上で利用できるクーポンや抽選を実装できる機能です。作成したクーポンや抽選は、メッセージやタイムラインで配信できるため、集客施策として活用できるでしょう。
リサーチ
リサーチは、選択解答、または自由回答のアンケートを実施できる機能です。顧客満足度や認知度調査、人気メニュー投票など、さまざまな活用法が考えられます。
リサーチの結果をもとに、サービス向上やマーケティングに活用するとよいでしょう。
分析
分析は、LINE公式アカウントに関するデータを確認できる機能です。友だちの追加数や追加経路はもちろん、投稿のエンゲージメントや予約件数の推移をはじめ、あらゆるデータをチェックできます。
リサーチと同様、事業の展開や施策の策定に役立てられるでしょう。
LINE公式アカウントの効果的な使い方
LINE公式アカウントのような販促ツールは、ポイントをおさえて運用することが大切です。プラットフォームの特性を活かして、ユーザーに効率よくアプローチできるよう工夫していきましょう。
以下では、LINE公式アカウントの効果的な使い方について解説します。
友だち追加時のあいさつメッセージのコツ
LINE公式アカウントでは、友だち追加時にあいさつメッセージを送信できます。
デフォルトで設定されているため、ほぼすべてのユーザーが利用している機能です。デフォルトのメッセージではビジネスについてアピールできないため、変更することをおすすめします。
また、ユーザーから返信をもらえるようなメッセージを設定するのがポイントです。LINE公式アカウントは、一度もメッセージをもらったことのないユーザーにはチャットを送信できないシステムになっています。
LINEチャット(1:1トークモード)を上手に使う
LINEチャットを利用すると、ユーザーと1対1でコミュニケーションをとれます。LINEチャットは、電話対応のかわりに利用することも可能です。電話よりもチャットの方が気軽に問い合わせできると感じるユーザーも多いため、とくに若い世代向けのビジネスでは積極的に活用すべきです。
個々のユーザーに対してチャットを返信するには時間や労力もかかりますが、より細やかなサービスの提供にもつながります。
メッセージ配信を上手に使う
メッセージ配信では、多くのユーザーに同時にアプローチできます。機能自体はメルマガやDMと似ていますが、LINEはプッシュ通知でアピールできるため、開封率が高い傾向にあります。
また、日常的に利用しているユーザーが多く、通知をオンにしている割合が高い点も特徴的です。リッチメッセージやリッチビデオメッセージを活用して効果的にアプローチできれば、ユーザーの来店や購入につながるでしょう。
クーポン機能を上手に使う
クーポンは、ユーザーに閲覧されやすいタイミングで配信することが大切です。もっとも閲覧されやすい友だち登録時に配信するほか、アンケートのお礼として配信する方法もあります。
また、LINE公式アカウントの分析機能を活用して、ユーザー属性ごとのクーポン開封率や利用率をチェックするのも効果的です。
ショップカード機能を上手に使う
ショップカード機能は、ポイント管理の手間や費用を削減できるだけでなく、ユーザーに来店や購入のきっかけを与えます。
楽天ポイントやTポイントのような共通ポイントは、導入にコストがかかります。しかし、LINE公式アカウントのショップカードは無料で利用できる機能です。まだポイントを導入していない企業や店舗では、積極的に活用すべきでしょう。
まとめ
LINE公式アカウントは、企業や店舗の運営をサポートするツールです。ユーザーとコミュニケーションをとるだけでなく、最新情報の発信やエンゲージメントの分析にも活用できます。
LINE公式アカウントの機能をうまく活かせれば、集客、販促、分析とあらゆる面で活躍するでしょう。ユーザーと円滑なコミュニケーションを図り、サービスの向上を目指すビジネスにおいてはぜひ導入すべきです。