ECサイト運営経験者が語る最重要課題TOP3は?【これから社調べ】
株式会社これから(本社:東京都新宿区、代表取締役:今泉 雄介、以下「これから」)が、20~59歳の200名男女を対象に「ECサイト運営で売れる人と売れない人に関する調査」を実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。
調査概要
[調査方法]
調査パネルによるインターネット調査(楽天リサーチ株式会社)
[調査対象]
全国の20~59歳一般男女のうち、これまでに自社ECサイト(ネットショップ)を運営したことがある1~4の職種(1.自営業 2.会社員 3.会社役員 4.公務員)※アマゾン、楽天等のモール出店を除く
[回収サンプル数]
200
[調査期間]
2021年11月16日(火)~11月17日(水)の2日間
ECサイト運営者の運営課題TOP3は?
ECサイト運営において、最も課題に感じていることを尋ねたところ、2位に倍近い差をつける34.0%の人が「集客・プロモーション」と回答。次いで「仕入れ」が18.0%、「商品開発」が12.5%と続いた。一方で、「出荷・配送」や「問い合わせ対応」といった業務はほとんどの人が課題として挙げていないことが分かった。
95%以上が「集客は大事」、多くが「外部に委託しない」
「集客」自体がどれほどECサイト運営において大事であるかを質問すると、そのほとんどにあたる95%以上の人が大事であると回答した。また、あわせて外部に集客を委託するうえでネックやデメリットとなる要素を質問すると、「コストの高さ」が最も票数を集め、次点で「集客ができるか分からない」という結果になった。このことから、集客が大事であることは理解しつつも、外部に集客を依頼するとなると、費用面で躊躇している人が多いことがうかがえる。
半数以上「最も効果的な集客方法はWeb広告」
ネットショップにおける効果的な集客方法をたずねたところ、半数以上の人が「Web広告」が最も効果があると評価しており、僅差であるものの「SNS発信」よりも高い数値を獲得した。「メルマガ」や「チラシのポスティング」といった、これまで主流だった集客方法は順位が下がる傾向にあった。
また8割以上の人は、一日に500円を超える費用をWeb広告にかける必要があると考えていることが分かった。さらに、3人に1人は「1,001円~5,000円」は費用をかける必要があると答えており、月にすると約30,000円~150,000円ほどのコストがかさんでいることがうかがえる。
売上に直結する要因は?
売上に直結する要因に58.0%以上が「商品・サービスの質」を挙げ、53.0%が「集客力」と回答。「商品やサービスの質」、「集客力」のいずれも半数以上が売上の要因として認め、注目されつつある「情報発信力」といった項目はさほど売上につながらないという結果になった。
ECサイト運営者のほとんどは「集客」が重要であることは理解しつつも、同時にそのコストや集客の効果がわからず課題を抱えていることがうかがえる。また、集客にはWEB広告やSNS発信が効果的であることが分かった。
ホリデーシーズンを前にECサイト運営者の悩みが明らかに
調査結果にあるように、ECサイト運営者の運営課題TOP3は「集客・プロモーション」(34.0%)、「仕入れ」(18.0%)、「商品開発」(12.5%)と回答した。また95%以上が集客は大事であると答える中、外部に集客を委託しない理由として最も挙げられるのは「コストの高さ」と回答した。
さらに半数以上の人が最も効果的な集客方法にWeb広告を挙げており、8割以上の人は一日に500円を超える費用をかける必要があると思っているとし、売上に直結する要因は「商品・サービスの質」(58.0%)に次いで「集客力」(53.0%)の結果になった。
調査を受けて同社では次のように述べている。
「調査は、毎年ECサイト需要が高まる年末年始において、ECサイト運営に初めて着手する人の参考・指標となる情報を提供し、より多くのECサイト運営者を増やす狙いがあります。21年9月にSitecoreが発表した調査*でも、4割の人はホリデーシーズンにECサイトで買い物をする予定だと回答していることから、今年の年末年始もEC需要が高まることが見込まれています。本調査によって、ECサイト運営経験者が感じた課題や悩みを浮き彫りにし、具体的な対策を洗い出すことで年末年始のECサイト需要増加のタイミングでより売上を伸ばす参考になればと思います」
同社も述べているように年末年始に向けてEC市場でも、ひと際熱度が高まるホリデーシーズンに突入することになる。それを前に準備を進めているEC事業者多いことと思われるが、今回、同社の調査によって、そのECサイトの運営者が抱える課題が明らかにされた。
売り上げを向上させる要因についても、当然という部分もあるが、多くのECサイト運営者が抱える課題を可視化することで、自らのサイト運営を見直すきっかけにつなげることもできそうだ。