【TikTok × クックパッド】連携で新たなコンテンツ体験を提供へ

ECのミカタ編集部

クックパッド株式会社は、「TikTok(ティックトック)」と連携し、TikTokの動画にレシピサービス「クックパッド」のレシピページへのリンクを設定できる新機能「クックパッドリンク」の提供を開始した。

シームレスにレシピがわかる

クックパッドは、ショートムービープラットフォーム「TikTok」と連携し、TikTokの動画にレシピサービス「クックパッド」のレシピページへのリンクを設定できる新機能「クックパッドリンク」の提供を開始した。

同社は、これによりTikTok上の料理動画からレシピ詳細を手軽に知ることができ、視聴して気になった動画の料理を実際に作って楽しめ、新たなコンテンツ体験が可能になったとしている。またユーザー側のメリットとしては、偶然視聴して気になった動画の料理を実際に作りやすくなることで、より献立を考えやすくなることを挙げている。

クックパッドリンク概要

クックパッドリンク概要

同機能連携では、TikTokのクリエイター向け投稿設定ページに、動画で紹介するクックパッド掲載レシピへのリンクを登録できる機能が追加された。これによりTikTokユーザーは、動画内にあるクックパッドへのリンクボタンをタップするだけで、レシピ詳細をすぐに確認できる。

動画で紹介されているレシピを手軽に参照できるため、視聴から実際の料理へという行動が起こしやすくなるほか、TikTok内で偶然見かけた動画を通じて、日々の食や料理における意思決定をスムーズに行えるようになる。またクリエイターは、レシピ情報を正しく伝えることで、視聴者とのコミュニケーションの質を向上させることができるとしている。

◆クックパッドリンク利用方法】

TikTokユーザーは、以下の手順でクックパッドリンクを使うことができる。

[1]
TikTokにて料理動画の撮影(またはアップロード)と編集を完了し、「投稿前設定画面」に移動する

[2]
投稿前設定画面より「リンクを追加」ボタンをタップする

[3]
「クックパッド」をタップし、レシピサービス「クックパッド」に遷移する
動画で紹介するレシピを検索し、レシピページへ移動する

[4]
動画で紹介するレシピであることを確認し、レシピページ画面下の「+動画に追加」ボタンをタップし、再びTikTokの投稿前設定画面に遷移する

[5]
該当レシピでのクックパッドリンクが追加されたことを確認し、投稿を完了する

食品ECのコンテンツ作成にも活用できる

公表に際してクックパッドでは次のように述べている。

「総務省が発表した令和2年の調査によると、現在国内では54.2%の個人が動画投稿・共有サイトを利用しており、特に10代〜40代ではより高い割合で利用されていることがわかっています。TikTokは、現在世界で月間10億人以上に利用されており、幅広い層に支持されているショートムービープラットフォームです。ユーザーは、短尺の動画を簡単に撮影・編集・投稿でき、世界中から投稿された動画を視聴して楽しむこともできます。投稿された動画を通じて、ユーザー同士でコミュニケーションを取ることも可能です。

当社は『毎日の料理を楽しみにする』というミッション実現のため、レシピサービス『クックパッド』をはじめ、料理を軸としたあらゆる事業を通じて『つくり手を増やす』ことにチャレンジしています。今回、世界的なショートムービープラットフォームであるTikTokと連携することで、偶発的に出会う料理動画から実際に料理をする機会を生み出し、つくり手として料理を楽しむきっかけを増やすことができると考え、機能連携に至りました」

TikTokでは、動画が投稿されると一定数のユーザーのおすすめフィードに表示され、動画にたくさんの「いいね」が付くなど、他のユーザーから良いリアクションを得られれば、より多くのユーザーのおすすめフィードに表示されるようになる。

そのためフォロワーが少ないユーザーや始めたばかりのユーザーの動画が注目を集めることも珍しくない。現在「#TikTokレシピ」を付けて投稿された動画の総再生回数が34億回を超える(2021年11月26日時点)など、TikTokには様々なジャンルの料理動画が数多くあり、人気を集めている。

クックパッドが2021年に行った調査では、「コロナ禍で起きた暮らしの変化」として43.0%の人が「料理をする頻度が増えた」と回答しているという。週1回以上料理をしている人の74.1%が「料理をすることは楽しい」と回答している一方で、「料理をしていて楽しくないのはどんな時か」を訊ねたところ、46.4%が「献立を思いつかない時」、33.2%が「いつもと同じような献立になってしまう時」と回答しており、献立の悩みが料理の楽しみを削いでいる実態が浮き彫りになっているようだ。

クックパッドでは、そうした献立の課題解決のために「人気順検索」をはじめとした様々な機能やコンテンツを提供してきた。今回の機能連携でクックパッドリンクを通じて、TikTokユーザーの「動画を視聴する楽しさ」や「偶発的なコンテンツとの出会いによって得られるアイデア」を、実際に料理をすることにつなげ、従来とは違った角度から献立の課題解決とともに毎日の料理を楽しみにすることを目指すとしている。

この機能は、食品ECにおけるプロモーションやマーケティング用のコンテンツ作成にも大いに活用できるものとみられ、レシピの総合サイトと人気動画プラットフォームの連携により、ビジネスの面でも新たな価値をもたらすことになりそうだ。

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