6割がコスメ購入時に意識的にECサイトを使い分け、最も重視する情報は「クチコミやレビュー」

ECのミカタ編集部

株式会社AppBrew(本社:東京都文京区、代表取締役:深澤雄太)は、美容プラットフォーム「LIPS」のユーザー3,461人を対象に、「コスメ購入とECサイトの関係について」を調査し、その結果を公表した。

30代以上で「ECサイト」が最も利用されている

30代以上で「ECサイト」が最も利用されている

最も利用しているコスメの購入先を聞いたところ、全世代では、約半数の50.8%が「ドラッグストア」をメインの購入先としているが、20代から「ECサイト」の割合が増え始め、30代で「ECサイト」が上回る結果となった。40代では、「ECサイト」と「ドラッグストア」はほぼ同数という結果になっている。

10代のあいだで「ドラッグストア」の利用が多いのは、プチプラコスメが多いという理由に加え、クレジットカードの紐付けが必須なECサイトに登録ができない、ドラッグストア以外に近くで欲しいコスメが購入できる店舗が少ないといった要因もありそうだ。

昨年よりも「ECサイトでの購入が増えた」傾向に

昨年よりも「ECサイトでの購入が増えた」傾向に

続いて、「昨年に比べ、ECサイトでコスメを購入する頻度が増えたか」を尋ねた。「増えた」と回答した人は56.5%にのぼり、ウィズコロナ2年目の今年は、昨年に比べて全世代でコスメ購入の際、EC利用が増えていることがわかった。

物販系EC市場の拡大に加え、今年のコスメ・美容業界では、「ECサイトで購入しました」という投稿が「LIPS」はもちろんSNS上でも多く見受けられた。その投稿を見ていたユーザーが「ECを利用する→投稿・発信する→EC利用ユーザーが増える」いう循環が生まれた可能性がある。

2人に1人が「Qoo10」をメインのECサイトとして利用

2人に1人が「Qoo10」をメインのECサイトとして利用

コスメを購入する際に最も利用しているECサイトを聞いたところ、51.4%が、「Qoo10」をメインのECサイトとして利用していた。

「Qoo10」が人気の理由として、話題の韓国コスメや日本未発売のアイテムが購入できるのはもちろん、例年3月、6月、9月、11月の年4回限定で開催されるキャンペーン「メガ割」も集客の要因となっている。LIPSでも「#メガ割」のハッシュタグがついた投稿が、2020年では3桁台だったのに対し、2021年では4桁台に増加したことからもその人気がうかがえる。

次点はあらゆるものが揃う「Amazon」。プチプラブランドを筆頭にブランド展開が多いこと、さらにプライム会員であれば翌日に届く利便性が人気につながっているのではないだろうか。

6割が複数のECサイトを意識的に使い分け

6割が複数のECサイトを意識的に使い分け

また、「コスメを購入する際、複数のECサイトを意識して使い分けているか」尋ねると、61.9%が「はい」と回答。約6割が意識して複数のECサイトを使い分けていることが明らかとなった。

また、年代が上がるにつれてECサイトを使い分ける傾向が高まっているのも特徴的だ。

使い分けの理由として、「そのサイトでしか買えないアイテムがある」「商品がより早く、より安く購入できるサイトを選ぶ」という理由が挙げられる一方で、使い分けをしていない約4割からは、「会員登録が面倒(メールが多数くる)」「ひとつのサイトで購入できるならまとめて購入してしまいたい」といった意見が寄せられた。

最も重視する情報は「クチコミやレビューがあること」

最も重視する情報は「クチコミやレビューがあること」

さらに、「ECサイトでコスメを購入する際、最も重要視している情報」を聞いたところ、トップは「クチコミやレビューがあること」で49.3%。次いで、「使用感や発色がわかる写真があること(20.6%)」「商品説明がしっかりと記載されていること(12.9%)」が挙がった。

実際に試して使用感や色味などを確かめることができないECでコスメを購入する際は、「試せない」という弱点を補うための情報が最も求められていることがわかる。商品の使用感や効果、特にメイクアップの場合は実際につけてみたときの状態がわかるような説明や画像の掲載が重要なのはもちろんだが、一般ユーザーが作成した「クチコミ」の充実がカギとなりそうだ。

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