BASEにフルフィルメントサービス提供開始 ヤマトグループと連携し当日配送を実現
シンプルなサービスを強化する『フルフィルメントApps』
BASE株式会社は、同社のネットショップ作成ASPカートサービス「BASE」のショップオーナーを対象に商品の集荷、保管、出荷作業、配送まで全てを一括して行う『フルフィルメントApps』「ヤマト集荷・保管・配送サービス」の提供を10月6日より開始した。
「30秒でネットショップが! しかも完全無料で!」そんなキャッチで登場した「BASE」は2012年に登場したシンプルなネットショップ作成WEBサービス。立ち上げたネットショップ運営の利便性を高める「BASE Apps」が複数用意され、ショップオーナーはニーズに合わせて自分のショップをカスタムが可能となっている。
「ヤマト集荷・保管・配送サービス」は、その名の通りヤマトグループが提供するフルフィルメントサービスだ。1配送ごとのシンプルな料金体系で受注管理・商品保管ピッキング・梱包・発送の手間を一括対応し、開設直後のショップや出荷作業に追われているショップにアプローチする。元々ヤマトグループ独自のフルフィルメントサービスを提供していることもあり、同社のノウハウと実績を手軽に利用できるメリットは大きい。関東エリア(1都7県)であれば当日配送も可能となっており、スピードを重視するオーナーには嬉しいサービスとなるだろう。
フルフィルメント Appsは利用増加に貢献するか
ヤマトグループといえば、ヤマト運輸が9月の「宅急便」取り扱い個数は前年同月と比べ1.3%増加し1億2,464万個と発表し、ネット通販の利用増加による荷動き回復により前年実績を上回る効果を見せている。ところが、市場の反応は鈍くヤマトHDの株価は一時前日より1.1%安の2,046円50銭まで反落している。
ちなみに、7月の宅急便取り扱い個数は前年同月比2.0%減、8月は3.8%減だったことも市場を警戒する雰囲気に影響を与えている可能性がある。
ネットショップに関わる配送まわりの手間や商品の制作、仕入れに費やす時間を大幅に節約する今回の『フルフィルメントApps』は更なる宅急便増加や市場へ注目されるきっかけとなるか。
今月以降の同グループの動向にどのような反映を見せるのか注目していきたい。