2021年12月後半のヤフオク人気商品第1位は「マスク」、2位~5位は?
株式会社shoichiは、同社が開発協力を行った便利ツール「オークション価格相場研究所」の2021年12月後半取引ランキングをもとに、ヤフーオークションの人気商品を発表した。
本調査は、2021年12月16日~12月31日の期間中、3,227,8181件のヤフーオークションの取引を対象に行われたものだ。
1位:マスク
12月後半のランキングで最も注目を集めたのが「マスク」。マスクの人気ぶりは圧倒的で、2021年の1年間、毎月トップ5以内にはランクイン。ほとんどで1位を獲得していたという。
コロナ禍以降、マスクの需要が急激に高まったが、出品されているマスクの種類には変化が見られた。
具体的には、新型コロナウィルスの流行期においては、シンプルなマスクが数多く出品され、品質や枚数が重視されていた。マスクが品薄状態だった時期もあったため、マスク不足の不安から購入した人も多かったと思われる。一方、新型コロナウィルスの流行が収まり始めると、スポーツマスクやキャラクター物のマスクなどの出品が目立つようになっている。
同社は、2022年もマスクがランキング上位に食い込み続けると予想している。
2位:ペンライト
コロナ禍でライブやイベントの中止が相次ぎ、開催されたとしてもオンライン形式となることが多くなった。しかし、緊急事態宣言が解除されて以降は、さまざまなライブやイベントが復活しつつある。
まだ声をあげての応援は難しいが、拍手やペンライトを振る形での応援ならば可能だ。今回のペンライトのランキング上位入りは、観客ありのライブが戻ってきたことに伴い、ペンライトの需要が高まったことが背景にあると考えられる。
オークションではライブ用のペンライトが数多く出品され、300円~3,500円程度で取引されている。シンプルなペンライトから、ジャニーズグループを応援するためのペンライトなど実にさまざまなアイテムが出品された。
同社は、ペンライトのランキング上位入りは、あくまで一時的なものと推測しており、来月にはランキング外、あっても下位のランキングに沈んでいると予想しているという。
3位:ウールの衣類や服飾雑貨
本格的に気温が下がってきたことから、冬物衣類はオークションでも好調だ。特に羊毛を原料とした動物繊維である「ウール」を使ったコートや帽子が数多く取引されている。
ウールの繊維は肉厚で、防寒性に優れているだけでなく、さまざまなカラーに染色しやすいという特徴もある。3月くらいまでは寒い時期が続くため、同社はウールの人気はしばらく続くものと予想している。
4位:南海電鉄 株主優待
株主優待券というと、一般的には「株主だけの特別な特典」というイメージがあるが、実際にはオークションによく出品される定番アイテムとなっている。
なかでもオークションでは乗車券が人気を集めており、6回乗車券のカードが3,500円前後で、2022年1月から使える定期券が80,000円前後で取引されていた。
株主優待券はオークションでは人気のアイテムだが、ランキング上位入りは継続しない傾向にあるという。同社は、今回の「南海電鉄 優待券」も来月にはランキング外になっていると予想している。
5位:bbm
2021年は、大谷翔平選手の大活躍やオリンピック金メダル、超有名選手の引退、激戦の日本シリーズなど、野球が話題をさらった1年だった。
オークションに出品されている商品も、大谷翔平選手や鈴木誠也選手、松坂大輔選手など2021年を象徴する選手に関連するものが目立っている。
元々コレクターアイテムとして人気の高い「bbm」が2021年の勢いを味方につけて、さらに人気に拍車がかかった結果のランキング上位入りとなった。
ランキング第1位はコロナ禍の必須アイテム・マスク、第2位は規制緩和の影響を受けてのペンライトと、世相を色濃く反映する結果となった。本ランキングは毎週水曜日に更新されるといい、継続的にウォッチすることで世の中の動向がいち早く見えてくるかもしれない。