ECシステムリプレイスを行った理由1位は「機能面」42%【東通メディア調べ】

ECのミカタ編集部

通販システム開発やコールセンター運営、メディアプランニング、クリエイティブ制作等を行う、株式会社東通メディア(本社:東京都中央区、代表取締役社長:赤池文孝)は、勤務先でシステムリプレイスを行った経験があり、かつEC・通販事業に携わる会社員100名に対し、システムリプレイス時における課題調査を実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

調査概要

調査概要:システムリプレイス時における課題調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年1月6日〜同年1月8日
有効回答:勤務先でシステムリプレイスを行った経験があり、かつEC・通販事業に携わる会社員100名

調査結果

◆リプレイスをする前のシステム使用期間、「3年〜5年未満」が30.0%で最多

「Q1.リプレイスをする前のシステムは、何年程度使用したものでしたか。」(n=100)と質問したところ、「3年〜5年未満」が30.0%、「5年~7年未満」が20.0%という回答となった。

◆システムリプレイスをした際の通販・EC事業の売上規模は、「1億円未満」が21.0%で最多

「Q2.システムリプレイスをした際の通販・EC事業の売上規模はどれくらいでしたか。」(n=100)と質問したところ、「1億円未満」が21.0%、「10億円~50億円未満」が17.0%という回答となった。

◆リプレイスする前に使用していたシステムは、約3割が「パッケージ」

「Q3.お勤め先でリプレイスを行う前に利用していたシステムの種類を教えてください。」(n=100)と質問したところ、「ASPカート」が15.0%、「パッケージ」が29.0%という回答となった。

◆システムリプレイスを行った最も大きな理由、「機能面」が42.0%

「Q4.お勤め先でシステムリプレイスを行った最も大きな理由を教えてください。」(n=100)と質問したところ、「機能面」が42.0%、「費用面」が17.0%という回答となった。

◆システムリプレイスを行った理由の詳細、「ランニング費用が高い」が33.7%で最多

「Q5.Q4で「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。お勤め先でシステムリプレイスを行った理由の詳細について、当てはまるものを教えてください。(複数回答)」(n=92)と質問したところ、「ランニング費用が高い」が33.7%、「動作の速度や安定性への不安」が32.6%、「集計や分析がしづらい」が29.3%という回答となった。

◆システムリプレイス時の懸念事項、「コスト増加」が35.0%

「Q6.お勤め先でシステムリプレイスを行った際に、懸念事項として挙がった事柄があれば教えてください。(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「コストの増加」が35.0%、「操作性」が34.0%、「移行時のエラー」が26.0%という回答となりました。

◆システムリプレイスのメリット、「業務効率の改善」(33.0%)や、「動作が軽くなった」(30.0%)など

「Q7.システムリプレイスをしてみて、「よかった」と感じる点を教えてください。(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「業務効率の改善」が33.0%、「動作が軽くなった」が30.0%、「手間やミスが軽減した」が27.0%という回答となった。

◆システムリプレイスのデメリット、「予定よりリプレイスまで時間がかかった」(21.0%)や、「データの移行がうまくできなかった」(20.0%)など

「Q8.システムリプレイスをしてみて、「悪くなった」と感じる点を教えてください。(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「予定よりリプレイスまで時間がかかった」が21.0%、「データの移行がうまくできなかった」が20.0%、「顧客管理がしづらい」が18.0%という回答となった。

◆システムリプレイスの際、約6割のEC・通販担当者が、ベンダーに対して「不満」あり

「Q9.システムリプレイスを行った際に、システムのベンダーに対して不満点はありましたか。」(n=100)と質問したところ、「かなりあった」が17.0%、「ややあった」が42.0%という回答となった。

◆システムリプレイス時のベンダーに対する不満点、「移行に時間がかかった」が45.8%で最多

「Q10.Q9で「かなりあった」「ややあった」と回答した方にお聞きします。システムリプレイス時に、システムのベンダーに対して感じた不満点を教えてください。(複数回答)」(n=59)と質問したところ、「移行に時間がかかった」が45.8%、「回答や対応が遅い」が37.3%、「コストが高かった」が23.7%という回答となった。

もとめられる信頼性と迅速性

もとめられる信頼性と迅速性

このように勤務先でシステムリプレイスを行った経験があり、かつEC・通販事業に携わる会社員100名に対し、システムリプレイス時における課題調査が施された。

リプレイスをする前のシステムの使用期間について聞いたところ、「3年から5年未満」が30.0%、「5年から7年未満」が20.0%という結果に。また、システムリプレイスをする前に使用していたシステムの種類については、「パッケージ」が29.0%、「スクラッチ」が18.0%、「ASPカート」と「モール」が15.0%という結果だった。

またシステムリプレイスを行った理由では、「ランニング費用が高い」(33.7%)や、「動作の速度や安定性への不安」(32.6%)などが挙げられた。なおシステムリプレイスを行った際の懸念事項として挙がった事柄には、「コストの増加」(35.0%)や、「操作性」(34.0%)の声が多く見受けられた。

次にシステムリプレイスをしてみて「よかった」と感じている点については、「業務効率の改善」が33.0%、「動作が軽くなった」が30.0%、「手間やミスが軽減した」が27.0%という結果に。一方で「悪くなった」と感じている点については、「予定よりリプレイスまで時間がかかった」が21.0%、「データの移行がうまくいかなかった」が20.0%、「顧客管理がしづらい」が18.0%という回答となった。

さらにシステムリプレイスを行った際に、システムのベンダーに対して「不満点」があった方は、約6割いたことも分かった。不満点を感じた理由としては、「移行に時間がかかった」が45.8%で最多、さらに「回答や対応が遅い」が37.3%と続いた。

今回の調査では、システムリプレイスをしてみて、業務効率の改善などのメリットがありつつも、移行に時間がかかるなどのシステムのベンダーに対しての不満も明らかになった。EC市場においても選ばれるベンダーになるためには、「スムーズなデータ移行」を実現できることが、今後のシステムリプレイス時において重要視されることになりそうだ。

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