ファッションアイテム購入「EC派・店舗派」の割合ほぼ互角【XZ調査】
株式会社STANDING OVATION(本社:東京都渋谷区神南1-9-10 番匠ビル4F 代表:荻田 芳宏)が運営するオンライン・クローゼットアプリ「XZ(クローゼット)」は、アプリを利用する女性・男性ユーザー932名を対象に「最近のお買い物」に関する調査を実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。
調査概要
調査概要:「最近のお買い物」に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年1月20日〜1月24日
有効回答:XZアプリを利用している女性・男性ユーザー932名
2021年「前年より買い物をした」41.5%
コロナ禍2年目の2021年は、度重なる緊急事態宣言により外出自粛期間が多かったものの、「2021年は2020年よりも買った」が41.5%、「2021年と2020年は同じくらい買った」が30.5%となった。
コロナ禍1年目の2020年夏に同様のアンケートを行った際は、「2020年は2019年よりも買った」が26%、「2020年は2019年と同じくらい買った」が26.2%だったため、コロナ禍2年目の2021年は、購買欲低下の面で下げ止まる結果となった。
買い物が増えた理由「気に入った商品」「楽しいから」
ファッションアイテムの買い物が増えた理由を調査したところ、「気に入る商品が多かったから」「買い物が楽しみだから」といったポジティブな声が多くあった。次いで「今後お出かけする時のために買っておきたいから」といった理由から「おしゃれをして出かけたい」という欲求が高まってきていることがうかがえるとしている。
また「2021年は2020年よりも買っていない」と回答した約3割の人に、ファッションアイテムのお買い物が減った理由を調査したところ、「外出する機会が減ったから」「人と会う機会が減ったから」といったコロナによる影響が上位を占めた。
同社は、「服が多い・増やしたくないと感じるから」「本当に気に入ったものだけを買いたいから」「今持っているアイテムで十分だと思ったから」のように、1着1着を大切にし、手持ち服を活かしながらファッションを楽しむ”サステナブル”への意識の高まりがうかがえるとしている。
「店舗派」「EC派」がほぼ互角
コロナ禍1年目の2020年夏に行った同様のアンケートでは、「ネットショッピング派」が51.5%と若干上回っていたが、2年目の2021年も48.3%が「ネットショッピング派」と回答しており、ECサイトでのお買い物が定着しつつあることがわかった。
またコロナ禍でありながら店舗で買い物をする理由は、「実物を見たいから・試着をしたいから」が92.6%となり大半を占めた。感染拡大の影響によりECサイトの利用率は伸びたものの、実物を見ながら買い物ができる店舗ならではの強みが浮き彫りとなった。
またネットショッピングで買い物する理由は、「家に届くのが楽だから」「外出する機会が減ったから、外出する時間を減らしたいから」といった時短や効率を重視する意見が上位を占める中、「購入するかじっくりと考えたいから」「色々な商品やサイトを比較したいから」のように新たに買い足すアイテムを慎重に選びたいといった意見もあった。
「手持ちの服と合うかわからない」が共通の悩み
店舗での買い物時に困ることを調査した結果、「手持ちの服と合うかわからない」が約5割を超え過半数を占めた。その他にも「持っているアイテムと似たようなものを買ってしまう」「自分が持っている服を思い出せない」のように、自宅のクローゼットの中身を確認することが難しい外出先ならではのお悩みが浮き彫りとなった。
一方、ネットショッピングで買い物をする際に困ることを調査した結果、「体格・サイズが合うか」「生地・素材がイメージ通りか」「身長に合うか」といったサイズ感・商品自体の迷いに次いで、「手持ちの服と合いそうか」といったコーディネートへの迷いを感じる人も多くいることがわかった。
調査サマリー
調査結果にあるように、「コロナ禍1年目の2020年よりも、2年目の2021年の方が、より買い物をした」と感じた人が41.5%で、買い物が増えたのは「気に入る商品が多かった」「買い物が楽しみだから」などポジティブな理由が多かった。
また買い物が減ったのは「服を増やしたくない」「気に入ったものだけを買いたい」といった回答が多く、最近の買い物は「店舗派」「ネットショッピング派」がほぼ互角だった。
さらに店舗で買い物をする理由は「実物を見たいから・試着をしたいから」が92.6%で、ネットショッピングで買い物をする理由は「購入するかじっくり考えたいから」が51.9%だった。店舗でもネットショッピングでも「手持ち服と合うかわからない」が共通の悩みとして浮彫りとなった。
調査からも、2020年が新型コロナウイルスによる感染拡大の影響が消費に与えた影響は大きく、2021年に「リベンジ消費」「回帰消費」と言われるように、V字とも言える消費回復があったことを裏付ける結果となったようだ。
またアパレルアイテムの購入には、リアル店舗とECで共通の悩みがあることも浮き彫りとなり、EC市場としても消費者により安心して購入してもらうために、さらなる施策が求められることにもなりそうだ。