従量課金制のEC物流センターが開設【CROOZ EC Partners×ギークプラス】

ECのミカタ編集部

CROOZ EC Partners株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:工藤 武尊、以下「CROOZ EC Partners」または「同社」)は、株式会社ギークプラス(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:佐藤 智裕、以下「ギークプラス」)と自動棚搬送ロボット「EVE」を活用したEC向け物流センターを共同開設し、従量課金制での利用を実現したことを公表した。

物流ロボットを活用

クルーズ株式会社の100%子会社であるCROOZ EC Partnersは、自動棚搬送ロボット業界においてトップクラスのシェアを誇る株式会社ギークプラスと自動棚搬送ロボット「EVE」を活用したEC向け物流センターを共同開設し、従量課金制での利用を実現したことを公表した。

◆共同プロジェクトにおける両社の役割

[CROOZ EC Partners]
1)ギークプラスを用いた物流現場への誘致/営業
2)新規案件の現場構築に向けた要件定義

[ギークプラス]
1)従量課金制のAGV(搬送ロボット)を用いた物流オペレーションの構築
2)EC物流のサービスレベル向上

取り組み概要

取り組み概要

CROOZ EC Partnersは、ギークプラスが提供している自動棚搬送ロボット「EVE」を活用し、EC向け物流センターを共同開設した。省人化を図ることで年々増加する作業費の圧縮、人員不足の解消に寄与する。

これまでは“人”で行っていた商品の入荷やピッキング作業を、これからは “ロボット”に替えて行うことで、作業時間を大幅に削減することができる。他センターでは保管能力が2倍、出庫能力が3倍になったという結果も出ているとのことで同センターでも大きな効果が期待できそうだ。

また、ロボットが作業を代替することで作業が平準化するため、EC独特の物流波動にも耐えうる倉庫現場が実現したとしている。

EC物流ならではの課題に対応

各キーパーソンからは次のようなコメントが出されている。

CROOZ EC Partners代表取締役社長 工藤武尊氏

「これまで当社では『出荷できない=ユーザーに遅れて届く』というEC物流ならではの課題を抱えておりましたが、ギークプラスさんとの共同プロジェクトによって解決の見通しが立ちました。繁忙期に物流がボトルネックで売上・販売が強化できない、といったクライアント側の課題を解決する、事業・売上の最大化に直結する物流センターであり、単純なコスト削減だけではないソリューションが魅力的になるのではないかと考えています」

ギークプラス代表取締役社長 佐藤智裕氏

「『EC配送のサービス品質は改善したいが、自前のロボット投資はハードルが高い』そのようなお客様の声をたくさんいただいておりました。この度CROOZ EC Partnersさんとの共同で、この様な物流課題への解決策として、従量課金制で利用できるロボット物流を提供するセンターを立ち上げることができました。当センターでは、ロボットメーカーとしての知見を活かし、ロボット特性を加味したシステム連携やロジックの最適化を通じて、出荷効率 / 出荷キャパシティの最大化を図ります。この取り組みにより配送リードタイム短縮、より安定したオペレーションの実現等の充実したサービスをECご利用者様に届けられる仕組みを実現化できると信じています」

昨今のEC需要拡大に伴い、同社の物流センターにおいて出荷量が随時増加しているという。増加に耐えうるだけの作業人員が必要だが、年々リソースを確保することが困難になってきていたそうだ。

さらに多様化するEC事業者のあらゆる物流ニーズに対応することも求められており、高いスキルセットが必要となっていることもリソース確保の難易度を上げている要因となっていた。そこで同社では、これを受け、ギークプラスと協業し、同社が提供している自動棚搬送ロボット「EVE」を倉庫現場に導入することで庫内作業の自動化を企図したのだ。

長引くコロナ禍の影響もありEC市場はさらに拡大しているが、そこで求められるEC物流ならではのニーズに高いレベルで対応する新物流センターは、多くのEC事業者のビジネスをさらに加速させることになりそうだ。

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