デジプロが【Webマーケターの働き方に関する実態調査】を実施
Webマーケティングスクール「デジプロ」を運営する株式会社Hagakure(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役:奥 雄太)は、Webマーケターを対象に、「Webマーケターの働き方」に関する調査を実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。
目指したきっかけとワークスタイル
まずは、Webマーケターを選んだ理由についてだ。
・マーケティングに興味があり、手に職をつけたいため(20代/女性/東京都)
・時間や場所に縛られず自由に働けると思ったから(30代/女性/東京都)
・これからの時代においてふさわしい職業だと理解できたから(40代/男性/愛知県)
・広告代理店などで市場調査や分析のサポート業務をしていて興味を持った(50代/男性/宮城県)
などの回答が寄せられた。
次に、雇用形態について聞いている。「Webマーケターとしての働き方(雇用形態)を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『正社員(74.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『契約社員(8.8%)』『副業(8.1%)』と続いた。7割以上の人が「正社員」と回答し、企業へ就職して働いている方が多い結果となった。
Webマーケターの業務について
先の項目で7割以上の人が正社員として働いていることが分かったが、企業ではWebマーケターとして、どのような内容の業務をしているのだろうか。そこで、「現在、Webマーケターの仕事として最も多いのはどういった業務ですか?」と質問したところ、『Webコンテンツの企画、運営(31.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『Web広告の運用・管理(22.6%)』『データの収集・解析(10.8%)』と続いた。
その他に、『SNSの運用・管理(10.1%)』『マーケティング戦略の立案(7.8%)』『SEO対策(7.4%)』『市場調査(7.2%)』『CRM業務(1.4%)』『その他(0.9%)』という結果も集まった。
次に、「Webマーケターとしての1日の勤務時間はどれくらいですか?」と質問したところ、『6時間以上8時間未満(37.7%)』と回答した人が最も多く、次いで『4時間以上6時間未満(22.6%)』『4時間未満(19.5%)』と続いた。
さらに「現在のリモートワークの頻度はどれくらいですか?」と質問したところ、『週の半分程度(33.5%)』と回答した人が最も多く、次いで『ほぼ毎日(24.5%)』『週に1、2日程度(22.3%)』と続いた。
6割が未経験者
「現在の仕事を始める前にWebマーケターとして働いたことはありますか?」と質問したところ、『ない(60.3%)』『ある(39.7%)』という結果となった。次に、「Webマーケターになるために苦労したことを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『最新情報の収集・対応(37.8%)』と回答した人が最も多く、次いで『専門用語を覚えることが難しい(35.4%)』『資格の勉強(34.1%)』と続いた。
その他に、『何から始めていいのか分からない(23.9%)』『どこまでスキルを身に付けるべきか分からない(21.9%)』『信用できる情報を探すこと(18.1%)』『学習範囲が広い(16.8%)』『実践経験が積めない(11.0%)』『限られた転職期間で知識を付けること(5.6%)』『その他(1.0%)』などの回答もあった。
続いて、「Webマーケターになってから苦労したことを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『最新情報の収集・対応(33.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『専門用語を覚えることが難しい(30.3%)』『周りのマーケターとのレベルの差(27.3%)』と続いた。
その他に、『資格の勉強(26.2%)』『求められるスキルの高さ(25.2%)』『環境の変化(技術の進歩)への対応(20.5%)』『業務時間の長さ(19.8%)』『時間の確保(14.4%)』『案件の確保(10.1%)』『その他(0.8%)』などの回答もあった。
また「保有する資格を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『Web検定(30.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『マーケティング・ビジネス実務検定(28.2%)』『ネットマーケティング検定(22.2%)』『Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)(21.1%)』と続いた。
その他に、『ウェブ解析士(17.1%)』『Webアナリスト検定(16.6%)』『資格は持っていない(14.0%)』『ITパスポート試験(10.5%)』『統計検定(10.4%)』『Google広告 認定資格(8.5%)』『Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定試験(5.3%)』『その他(0.6%)』などの回答もあった。
注目度の高い職業だがハードルも多い?
今回の調査で、WebマーケターはインターネットやSNSが普及している現代、EC業界をはじめとした多くの企業に求められている職業であることが浮き彫りとなった。働きやすい環境やリモートワークなど、フレキシブルなワークスタイルも現在のコロナ禍においてはより一層、注目を集めることにつながるかもしれない。
しかしながら、最新の情報収集や資格の習得など、常に新しいことを取り入れる努力が必要な職業でもあるようだ。未経験からWebマーケターを目指す場合は、まずマーケティングのノウハウを学ぶことから始めてみるのもひとつの方法だろう。またwebマーケターになる前もなった後も、苦労する部分は変わらず、常に新しいものを取り入れ、多くの知識が必要であることがうかがえる。
未経験から始めた人が約6割いたことからも、参入しやすい分野であるが、その反面、知識や経年の不足や、それによる転職後の大変さも浮き彫りとなった。いかなる職業や業務にもそれを遂行する上ではハードルがつきものだが、Webマーケターを活用しようとする企業は、その業務の特性を理解することも求められそうだ。