ネットショップ開業における仕入れ方法を解説!卸サイトならどこがいい?
ネットショップを開設するにあたり、商品はどのような方法で仕入れることができるのでしょうか?本記事では商品の仕入れ方法やネットショップ開設のための下準備で重要なポイントをご紹介します。
ネットショップ開業時の商品仕入れまでの流れ
ネットショップの開業から仕入れる商品を決めるまでのステップをご紹介します。
- 市場調査
- 商品の決定
- 仕入れ先の決定
まずは市場調査から始めましょう。その商品の販売状況、価格、販売している店舗の数を重点的に調べ、ネットショップの需要やトレンドを掴みましょう。
次に、実際に売る商品を決めていきましょう。商品を決める際は「継続的に利益が見込めそうな商品か」「競合との差別化はできているか」「情熱を持って商品を説明できるか」など視点を持つことが大切です。
実際に販売する商品が決まったら、その商品をどこから仕入れるのか決めます。
ネットショップ開業時の仕入れ先の探し方・開拓方法
商品が決まったら、その仕入れ先をみつけなければなりません。ここでは、仕入れ先を開拓する4つの方法をご紹介します。
1)メーカーと直接交渉する
メーカーと直接交渉して商品を仕入れることが、一般的な仕入れ方法として挙げられます。条件としてショップの実績や1度に多くの商品を発注することが求められますが、契約を結ぶことができればメリットが多々あります。
特に、以下の2点が魅力的なポイントです。
- 大量に発注する分1商品あたりのコストを抑えられる
- メーカーと長期的なパートナーシップを結べる
安定して長期的な関係を築きたいというネットショップにとって、メーカーと直接交渉することはおすすめの仕入れ方法です。
2)見本市や展示会などのイベントに参加する
多くの店が1箇所に集まる見本市や展示会などのイベントに足を運ぶことで、1度に多くのお店と接点を持つことができます。市場に出回っていない新商品やサンプルを配っているお店が多くあるため、自分の目で商品の価値を確かめてからお店に交渉できることが見本市の魅力です。
その場で仕入れ交渉ができるので、当日中にお店と仕入れの契約を結ぶことも可能です。しかし、メーカー同様、ネットショップの実績やさまざまな条件が求められます。実績が分かるような名刺を作るなどして、相手側との交渉がスムーズにいくようあらかじめ準備しておきましょう。
3)問屋街で交渉する
日本橋や馬喰横山などにある問屋街に出向き、問屋に直接交渉することも仕入れの方法の1つです。問屋街とは問屋が集中して形成された街一帯を指し、見本市ほどお店は多くありませんが、常時お店は開いているのでいつでも交渉できるというところが魅力です。
その場で商品の仕入れの契約を結ぶことも可能です。
4)インターネットを使う
今は多くのネットショップがインターネットを通じて国内外の多様な仕入れ先を探しています。リサーチをして直接連絡を取ることもできますが、卸・仕入れサイトなど、卸売業者側が出店しているサイトをみつける方法も有効です。
複数の仕入れ先を比較し、最適な条件のものを選ぶことができます。
ネットショップ開業時に商品を安く仕入れる方法は?
商品を仕入れる際は、できるだけ安く仕入れたいものです。安く仕入れる方法には、どのようなものがあるのでしょうか。
直接契約する
古くから一般的なやり方として、商品を製造している会社と直接取引する方法があります。中間マージンを省くことができ、安く仕入れることができます。オンラインプラットフォームよりも安く仕入れられる可能性もありますが、実績や信頼がなければ契約は難しいでしょう。
長期契約する
初めから一定期間に渡って仕入れる約束をすれば、その分のディスカウントを受けて、安く仕入れることができます。しかし、まとまった資金や、将来の在庫リスクを慎重に検討することが必要です。
卸・仕入れサイトを使う
卸・仕入れ専門サイトを使用する方法も安く仕入れられます。
現地へ出向くことや電話で交渉するという作業が発生せず、PCやスマホが1台あれば簡単に仕入れをすることができます。直接商品を見たり触ることができないので、商品状態を完全には把握できませんが、メーカーなどに直接交渉をする手間が大きく省けるため、この方法を導入しているネットショップは多くあります。
海外から仕入れる
仕入れ先の1つとして商品が安い国を選択するネットショップも少なくありません。しかし、海外特有の珍しい商品を安く仕入れられるメリットがある一方、輸送料や為替リスク、商品の雑な扱いなどがデメリットです。
場合によっては、一定の外国語レベルも求められるため、コミュニケーションに自信がなければほかの仕入れ方法を選択しましょう。
参考:直接仕入れず、無在庫で販売する方法もある?
自社で在庫を抱えず、メーカーが消費者に商品を直接届ける「ドロップシッピング」という仕入れ方法を使っているネットショップも一定数あります。メーカーが購入者に直接商品を届けるので、商品の発送や在庫管理の手間を省くことができます。
ネットショップ運営者が行う作業としては、メーカーに注文内容を渡すだけなので、ネットショップを開業したばかりの初心者にも向いています。
個人でネットショップを開業する場合も卸・仕入れサイトは利用できる?
ここでは、ネットショップ開業時でもすぐに仕入れることができる卸・仕入れサイトをご紹介します。
取り扱い商品の多い卸サイト
1)NETSEA
運営会社 | 株式会社SynaBiz |
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特徴 | NETSEAはアパレルから食品雑貨まで多くの種類を取り扱っている最大級の卸・仕入れサイトです。取り扱っているアイテムの個数は180万点以上で、欲しい商品がないということは滅多にありません。個人も法人も無料で使えることや商品画像を無料でもらうことができるので、初めて商品を仕入れる初心者には第一候補となります。 |
URL | https://www.netsea.jp/ |
2)スーパーデリバリー
運営会社 | 株式会社ラクーンコマース |
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特徴 | 通常の卸・仕入れサイトとは異なり、スーパーデリバリーは商品を1点から仕入れることが可能です。取り扱っている商品はアパレルや家具、電化製品など幅広く対応しており、商品数も140万点以上と多くの商品を抱えています。NETSEAと異なる点は、2,200円の月額の利用料がかかり、登録の際に審査が発生するところです。手堅く慎重に商品を仕入れて販売したいネットショップに向いています。 |
URL | https://www.superdelivery.com/ |
アパレルなど業界特化型の卸サイト
3)プロルートモール
運営会社 | 株式会社プロルート丸光 |
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特徴 | アパレル卸・仕入れサイトです。小売店の年会費や登録料は無料で、メーカーの出店料は2年間無料、システム利用料は業界最安値レベルです。卸売価格を表示するためには各メーカーとの取引申請承認が必要なため、クローズドな取引が行われます。小売店はオンラインで商品を選び、1点から決済ができます。 |
URL | https://mall.proroute.co.jp/ |
海外から仕入れられる卸サイト
5)Alibaba
運営会社 | アリババ株式会社 |
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特徴 | アリババは中国最大級の卸売りサイトです。工場が出店している事もあり直仕入れによる低価格、安定した仕入れの確保も特徴です。OEM生産なども対応しています。 |
URL | https://www.alibaba.com/ |
ドロップシッピング採用の卸サイト
6)TopSeller(トップセラー)
運営会社 | TopSeller(トップセラー) |
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特徴 |
TopSeller(トップセラー)は、30万点の商品を扱うネットショップ専門の卸・仕入れサイトです。注文した商品がメーカーから直接ユーザーに配送される「ドロップシッピング」を採用しており、在庫を抱えるリスクがありません。
楽天市場やYahoo!ショッピング、MakeShop、カラーミーショップなどのECモールやECサイトにも対応。「セレクトコース」「全商品コース」の2つの料金プランが用意されており、取扱点数にあわせて選べます。 |
URL | https://top-seller.jp/ |
7)卸の達人
運営会社 | 株式会社ASJコマース |
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特徴 | 美容や健康グッズに強い卸・仕入れサイトです。ほかにあまりない商品ラインナップで、限定商品がでることもあります。 ドロップシッピングが可能なため、在庫リスクが気になる方にも向いています。 |
URL | https://www.oroshi-tatsujin.com/e-commex/cgi-bin/ex_index.cgi |
下記ページから、卸サイトに関する資料の一括ダウンロードが可能です。
https://ecnomikata.com/docrequest/category/57/
卸・仕入れサイトによっては、個人がネットショップを開業する場合でも利用できます。特に、主婦(夫)や会社員が副業として運営する規模のネットショップによる利用を想定した卸・仕入れサイトは、個人にも利用しやすいでしょう。
ただし、サイトによってはビジネス登録や最小注文数量(MOQ)などの要件が設けられている場合があるので、利用規約や条件を事前に確認することが重要です。
ネットショップ開業時の仕入れに関するよくある質問
ここでは、ネットショップの開業時に多い疑問や悩みに回答していきます。
仕入れるのに許可が必要な商品もある?
医薬品、化粧品、食品などは、法規制の対象となる可能性があります。
適切な機関で許可や認可を受ける必要があるので、新たに仕入れる予定の商品については下調べを怠らないようにしましょう。
海外から仕入れる際に注意すべきことは何ですか?
国際的な法律や規制を理解する必要があります。輸入規制や税関手続き、関税、品質基準が主な注意点です。
場合によっては、配送コストを考慮することも必要でしょう。
仕入れの際に最小注文数量(MOQ)はどのように影響しますか?
MOQは、卸売業者が設定する最小注文量です。これにより初期投資額が決まります。
大量購入する場合は単価が下がる可能性がありますが、在庫リスクも考慮する必要があります。
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ネットショップの開業や運営においては、仕入れだけでなく、ECサイトの構築や運用、マーケティング、在庫管理など多くの悩みがつきものです。
お悩みの方は、外部のコンサルティング会社や代行会社に相談することをおすすめします。自社に不得意な部分をカバーしてもらえるだけでなく、それまで気づかなかったような課題を発見でき、劇的に改善することもあります。
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