@cosmeクチコミからトレンドの兆しを発掘、 「レチノール」の代替成分「バクチオール」やスティックコスメに注目

ECのミカタ編集部

株式会社アイスタイル(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:吉松 徹郎)は、日本最大のコスメ・美容の総合サイト「@cosme」に投稿されたクチコミから、今後のトレンドの兆しを発掘するニュースレター「@cosmeのトレンドの芽~No.14 2022年4月版~」を配信した。

クチコミからトレンドの兆しを発掘する「@cosmeのトレンドの芽」

@cosmeは、国内外3万以上のブランド、34万点以上ものコスメの商品データベースと、クチコミ検索機能や新商品情報などを備えた日本最大のコスメ・美容の総合サイト。日本の20代~30代の女性の過半数が毎月なんらかの形で利用するサービスで、まもなく累計クチコミ数は1,800万件を突破する見込みだ。

「@cosmeのトレンドの芽」では、@cosmeに投稿されたクチコミの中に初登場したワードや、出現率が大きく伸長したワードをピックアップ。今後大きなトレンドになるかもしれない兆しを実際のクチコミを交えて毎月配信する。

また、旬なカテゴリのクチコミランキング、または@cosme TOKYO及び@cosme STOREの売り上げランキング、@cosme SHOPPINGの売り上げランキングも紹介する。

「パレ」「手持ちリップ」の出現率UP

「パレ」「手持ちリップ」の出現率UP

この1か月で、@cosmeには購入品クチコミとして約8万件のクチコミが投稿された。Fujikoが2月に発売した、単色としても、手持ちのアイシャドウともあわせてOKなアイシャドウパレット「フジコ 足しパレ」に対するクチコミの増加から「パレ」というワードが出現率UP。また、リップ関連でも手持ちのアイテムに足すことができるアイテムに注目が集まってか「手持ちリップ」というワードが伸びている。

コロナ禍で、出番が減っている商品たちを無駄にすることなく、“今っぽさ”を楽しめる点や、マンネリ化してしまったいつものメイクを変化をもたらしてくれる点が魅力的なのかもしれない。

<クチコミ抜粋>
・他のアイシャドウに重ねるとまた違った雰囲気になるので、最近使っていなかったアイシャドウに重ねてみたりして楽しんでいます(Fujiko足しパレ)

・手持ちリップが色持ちするので、本当に助かります。潤いも与えてくれて、良いですね。無色なのも良いです(エクセル リップケア ブラー)。

・色味も大人っぽいカラーが多く、さらに黄色のリップベースを使うと未使用だった手持ちリップも使えるようになり、良い色になるので合わせて楽しんでいます(ケイト リップモンスター)

「レチノール」の代替成分「バクチオール」に注目

 「レチノール」の代替成分「バクチオール」に注目

さまざまな肌トラブルの改善に効果が期待できる成分として人気な「レチノール」の代替成分として今注目されている成分「バクチオール」。レチノールと似た成分でありながら、比較的肌への刺激が少ないと言われているバクチオールは、レチノールを日頃のケアに取り入れたいが、自分の肌には合わなかった…という人たちが今後流れてくる可能性があるので、ますます注目が集まりそうだ。

また、化粧水やクリームだけでなく、クレンジングやハンドクリームなどカテゴリの幅の広がりにも注目したい。

<クチコミ抜粋>
・バクチオール配合で肌に負担をかけずに化粧を落としてかつ肌に弾力を与えてくれるなんて楽にエイジングケア取り入れられるアイテムだと思います◎(unlabel BK クレンジングバーム)

・美容クリニックの女医さんが開発されたとのことで使ってみました。レチノールは肌が赤くなってしまって苦手だったのですが、バクチオールは特にトラブルもなく毛穴が締まってハリが出ました…!(&DR. BAKU &D Bスキンケアセラム)

多彩なスティックタイプのコスメが誕生

多彩なスティックタイプのコスメが誕生

アイシャドウ以外にも、美容液やハイライト、香水、日焼け止めや消毒用スプレー等、スティックタイプの商品が誕生・注目されている。手を汚さずに使えることや、持ち運びのしやすさがポイントのようだ。

<クチコミ抜粋>
・よくTikTokとかでのメイク動画をみててこちらのスティックアイシャドウが気になったので購入しました!(ローラ メルシエ キャビアスティック アイカラー)

・持ち運びもいいし、かわいい色目のスティックアイシャドウだなと思って予約購入しました(エクセル エクセル グリームオンフィットシャドウ)

マスク生活で「影」や「立体感」を求める人が増加

マスク生活で「影」や「立体感」を求める人が増加

マスクをしていると顔の凹凸がなくのっぺりして見えがちのせいか、昨年から「影」や「立体感」といったワードが伸びてきており、最近ではより“自然”に掘りを深く見せることのできるアイシャドウを求める傾向が出てきている。

<クチコミ抜粋>
・すっぴん風で、「元から顔の彫り深いですけど?」みたいなさりげなさ。その控えめな感じがめちゃくちゃ可愛い(セザンヌ ベージュトーンアイシャドウ)

・4色を単品で使ってみましたがどの色も自然に陰影がつき、ナチュラルに彫深になれます(Fujiko 足しパレ / 01 彫り深ウォーム)

サウナブームの影響か銭湯女子が増加?

サウナブームの影響か銭湯女子が増加?

コロナ禍で空前のブームとなっているサウナ。男性だけでなく女性のサウナ愛好者も徐々に増えているといい、その影響もあってか「銭湯」というワードが微増。クチコミを見てみると、銭湯で使うグッズや持ち運びに便利なスキンケア・ヘアケアをあえて買い求める動きがみられている。

<クチコミ抜粋>
・いつも自宅でパナソニックの頭皮エステを使っていたのですが、銭湯に行くようになり買ってみました(uka ウカ スカルプブラシ ケンザン)

・最近銭湯に通うのが習慣になり、荷物が多いのが悩みでした。単価自体はやや高いなと思うのですが、身体全身これ1つで使えるので銭湯通いする私には大変助かるアイテムです(マー&ミー ラッテ マー&ミー リンスインシャンプー)

@cosme TOKYO 日焼け止め売上ランキング

@cosme TOKYO 日焼け止め売上ランキング

日焼けと聞くと夏をイメージしがちですが、実は紫外線は3月頃から急激に強くなりはじめ、5月~7月にかけてピークを迎える。

すでに日焼け止めアイテムが動き出している@cosme TOKYOの日焼け止めアイテムの売り上げランキング(集計期間:2022/03/25~2022/04/25)を見てみると、いくつかの共通点があった。10商品すべてに共通していたのが紫外線防御指数が最高値の「SPF50+・PA++++」であること。その他にはトーンアップや透明感をうたった商品、日焼け止め効果だけでなく、化粧下地としても使える商品、石鹸・洗顔料で落とせる商品がそれぞれ半数を占めていた。

ここ数年で日焼け止めは大きく進化しており、使い勝手の良いスティックタイプやブルーライトカット効果、美容液成分配合、大人の肌悩みに応える日焼け止め等、日焼け止め効果の高さだけでなく、いくつもの+αがある商品が人気を集めているようだ。

「@cosmeのトレンドの芽」で紹介される商品やワードは、現時点では大きな数値にはなっていないものの、感度の高い先行層の動向が反映されている可能性が高い。いち早くトレンドに対応し、他社との差別化を図りたいEC事業者は要チェックだ。

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