今年の年末商戦 フェデックス過去最高の取扱量予想
ピーク時は平日の倍の取扱量に達すると予想
米宅配大手フェデックスは22日、2014年のホリデーシーズンの配送ピークが12月15日となり同日の取扱量は2,260万件と過去最高に達するとロイターが報じた。
同社の第一四半期(6−8月)の決算では取扱量の増加を背景に市場予想を上回る24%の増益を記録。EC取引の伸びが地上輸送部門の一日平均取扱量を増やしており、ホリデーシーズンもほぼ予想通りの見通しかもしくはそれ以上となるだろう。
同社はホリデーシーズンの業務拡大に対応するため、5万人強の臨時従業員の採用も決めている。配送ピーク日取扱量は2007年と比較するとほぼ倍増していることもあり、ここ数年、数十億ドルを投じ年末商戦対策の事業拡大に向け準備をしてきている。
特に昨年のオンライン販売の急増や異例の寒波による影響で、クリスマス配送が大幅に遅れたことが影響していることは間違いない。クリスマス当日に配達が間に合わなかった荷物は推定200万個にのぼり、そのうち約63万個はフェデックスが配送したものだったという。
競合のUPSは前年の5万5,000人に比べるとおよそ倍となる最大9万5,000人の臨時従業員を採用すると発表し、各配送会社は今ホリデーシーズン対策に追われている。
2013年の反省を活かし小売業者にも特別対応を呼びかけ
昨年起こった予想外のアクシデントを繰り返さないよう配送業者各社がそれぞれ対策を講じつつも、小売業者にもホリデーシーズン特別対応を呼びかけている。
UPSは、EC業者に対し12月25日までのカウントダウンセールではなく、12月中旬大型セールを実施する。地域毎に特別セールの時期をずらす。12月23日の翌日無料配送サービスを取りやめる。などの対策を要請。要求を組めない小売業者には予想以上の荷物配達は保証できないと通告するほどの徹底ぶり。
あとは再び強烈な寒波などの天災に見舞われないことを祈りつつ、超繁忙を乗り切るサンタたちを応援したい。
−編集部−