損保ジャパン、ECプラットフォーマー専用保険の提供開始
損害保険ジャパン株式会社(取締役社長:白川 儀一、以下「損保ジャパン」)は、モール型ECプラットフォーム等におけるトラブル被害を補償するECプラットフォーマー専用保険を開発した。
損害を総合的に補償
損保ジャパンは、業界初となるモール型ECプラットフォーム等におけるトラブル被害を補償するECプラットフォーマー専用保険を開発した。同保険は、ECプラットフォームの取引に関して発生する損害を総合的に補償する保険となっている。
同社はこの保険を通じて、ECプラットフォームの発展に貢献するとともに、より安心・安全・快適に過ごせるデジタル社会の実現を目指すとしている。
保険の概要
◆保険契約者および被保険者
ECプラットフォーマーが保険契約者となり、消費者・事業者等のECプラットフォームの利用者等を被保険者として設定。
◆保険金の種類等
ECプラットフォームを通じた物品の取引に関して発生した、トラブル解決のための費用、賠償責任の負担のほか、物品の損壊、身体障害、利益喪失等を補償。 ECプラットフォームの実態に合わせて保険契約ごとにオーダーメイド方式で設計する。
ECの急速な拡大に対応
公表に際して同社では次のように述べている。
「スマートフォンの普及などを背景としてインターネットが消費者の重要な生活基盤となっており、ECモール等のデジタルプラットフォーム(以下『ECプラットフォーム』)における物品の取引は急速に増加しています。また、これらは事業者にとっても、消費者の多様なニーズに応える重要な販売チャネルとして積極的に活用されています。他方、ECプラットフォームの急速な拡大に伴い、デジタル環境における取引ならではのトラブルも多数発生しており、行政においてもこれらの取引に関する消費者保護関連の法整備を行う等、社会的な問題にもなっています。
このような状況を踏まえ、ECプラットフォームを取り巻く関係者が、安心してご利用いただける環境構築を後押しし、ECプラットフォームおよびデジタル社会の健全な発展に貢献するべく、ECプラットフォーム上で行われる物品の取引に係るトラブルがあった場合に、関係者が支出する費用、賠償責任の負担などのさまざまな損害を一つの契約で幅広く補償できるECプラットフォーマー専用保険を開発し、今月から販売を開始します」
また同社は、ブランドスローガンの「Innovation for Wellbeing」に即した独自色のある商品の開発を通じ、今後もデジタル社会の健全な発展に資する新たな保険・サービスの提供をするとしている。拡大を続けるEC市場を前に損害保険大手である損保ジャパンが損害を総合的に補償する保険を開発したことは、より安全なECでの取引に資することになりそうだ。