ユーザーの46%が Instagramをきっかけに購入・来店経験あり、最も参考にするのは「友だち・知り合いの投稿」
SNSマーケティング支援サービスを提供する株式会社ホットリンク(本社:東京都千代田区、証券コード:3680、代表取締役グループCEO:内山幸樹)は、「Instagramの利用動向に関する調査」の結果を公表した。なお、本調査は週に2~3回以上Instagramを利用する15歳~59歳の男女1,000人を対象としたものだ。
利用目的は「興味のあることや人の投稿を見る」「コミュニケーション」
Instagramの利用目的を聞いたところ、「興味・関心のある事柄についての投稿を見る」が53.9%、「興味・関心のあるアカウント(特定の人物)の投稿を見る」が52.1%となった。僅差で「友だちや知人とのコミュニケーション(48.5%)」の回答も多くなっている。
このことから、「興味・関心のあるカテゴリを深掘りする」「プライベートでつながっている人とのコミュニケーションをする」の2つが、Instagramの主要目的であることがわかる。
よく閲覧する場所の3位に「検索機能」
Instagram上でよく閲覧する場所場所について聞いた結果、「フィード(タイムライン)」が64.4%、「ストーリーズ」が63.5%を占めた。
注目すべきは、第3位に「検索機能」がランクインしていることで、Instagramが検索エンジンとしても利用されていることがわかる。今後、キーワード検索機能の充実化が進むことで、ユーザーの検索行動がさらに促進される可能性もある。
6割がInstagramで商品を保存した経験あり
Instagramで発見した情報を保存したことがあるか尋ねたところ、61%のユーザーが「Instagramで知った商品を保存した経験がある」と回答。
Instagramの保存機能以外にも、スマートフォンのスクリーンショット機能やInstagramのDMでのシェア機能を使うことで、後から投稿を見返せるようにしていることがわかる。
6割弱がInstagramで知った商品を検索した経験あり
また、Instagramで発見した商品の詳細情報を知るために、ハッシュタグ検索や口コミサイト、その他のSNSで詳細情報を検索したことがあるか聞いたところ、58.6%のユーザーが、Instagramで知った商品の詳細情報を知るために、Instagram内外で検索行動をしていることが明らかになった。
このことから、Instagram上で認知されることで、指名検索数増加につながることがうかがえる。
半数近くがInstagramの投稿をきっかけとした購入経験あり
さらに、Instagramの投稿を見たことがきっかけで商品を購入したことがあるか尋ねると、46.2%のユーザーが、「Instagramがきっかけで商品を購入した経験がある」と回答。
購入経路としては、「後日外部サイトで検索をしてECサイトで購入した」が最も多い結果となった。このことから、Instagramからの直接遷移による購買だけでなく、間接的な指名検索への影響を考慮することが重要であることがわかる。
また、企業のInstagramショップの導入が進むにつれて、InstagramからECサイトへ直接遷移し、商品を購入するユーザーがさらに増えることも予想される。
商品購入時に最も参考にするのは「友だち・知り合いの投稿」が1位
Instagramの投稿をきっかけに商品を購入した経験がある人を対象に、商品購入時に誰の投稿を最も参考にするか聞いた。
その結果、商品購入時に最も参考にする情報は「友だち・知り合いの投稿」で、「インフルエンサー」を最も参考にする割合の約3倍にのぼった。信頼できる身近な友人からの推奨が、購買に大きな影響を与えていることがわかる。
また「企業の広告」や「企業アカウントの投稿」を参考にする人の割合がインフルエンサーと比較して2倍以上あることを踏まえると、企業のInstagram広告活用やアカウント運用も有効だと言えるだろう。
3人に1人が商品情報をInstagramでシェアした経験あり
商品をInstagramでシェアしたり、Instagramで知った商品を写真や動画でシェアした経験があるか尋ねたところ、33.2%のユーザーが「商品情報をInstagramでシェアしたり、Instagramで知った商品を写真や動画を撮影してシェアした経験がある」と回答。
画像投稿が基本であるInstagramは、文字のみで投稿ができるTwitterなどと比較して、投稿ハードルが高い媒体という側面があるが、一定のユーザーが商品の情報をシェアしていることがわかる。
シェアの方法としては、Instagram上でのシェアが最も多く、他のSNSや口頭でシェアするユーザーも一定数いることが明らかになった。また、Instagram上でのシェアについては、フィードとストーリーズがもっとも多い結果となった。今後は、短尺動画を用いたシェアが増えていくことも推測される。
シェアしたことがある商品ジャンルは「食品・飲料品」が1位に
Instagramにシェアしたことがある商品・サービスのジャンルを聞いたところ、最も多かったのは食品・飲料品であり、続いてファッション用品・美容品・飲食店が上位を占めた。
Instagramで情報がシェアされやすい商材は、UGC活用が有効な一方、シェアされづらい商材については、アカウント運用や広告など、異なるアプローチを検討するなど、商材特性に合わせたInstagram活用が重要になりどうだ。
本調査結果から、Instagramは商品の認知はもちろん、直接的な購買につながる行動変容を促す場としても機能していることがわかる。
Instagramのおもな使用用途が「友だち・知り合いとのコミュニケーション」で、なおかつ商品購入時に最も参考にするのは「友だち・知り合いの投稿」であったことも踏まえると、一般ユーザーのクチコミをInstagram上で増やすことが、購買につなげる重要なポイントになりそうだ。