ShopifyがYouTubeと提携 月間ユーザー20億人以上のYouTubeでEC展開が可能に
Shopify Japan 株式会社(以下「Shopify」または同社)は、YouTubeと提携し、クリエイターエコノミーの拡大を図ることを公表した。
ShopifyとYouTubeがつながる
Shopify Japan 株式会社(以下「Shopify」または同社)は、YouTubeと提携し、クリエイターエコノミーの拡大を図ることを公表した。同社によれば、提携の効果は次のようなものだ。
▶月間20億人以上のユーザーを持つ世界最大級のエンターテイメントプラットフォームとオンラインショップを簡単に統合することができる。
▶YouTube ショッピングにより、Shopifyのマーチャントはライブストリーミング、動画、ストアタブという3つの方法で製品を販売することができる。
▶Shopifyは、複数のチャネルで販売するマーチャント(事業者)やクリエイターのための小売オペレーティングシステムで、一つのプラットフォームで簡単に事業を管理することができる。
Christen Dominique氏(YouTuber兼ドミニク・コスメティックCEO)次のように述べている。
「ビジネスに使っているECプラットフォームと、もっともオーディンスのエンゲージメン率が高いプラットフォームを統合することは、私にとって、大きな変化をもたらすでしょう」
YouTubeで製品を販売する3つの方法
Shopifyのマーチャントは、以下の3つの方法により、YouTubeでフルラインアップの製品を販売することができる。
◆ライブストリーミング
ライブストリーミング中の重要ポイントに商品をタグ付けすることができる。また、ピクチャー・イン・ピクチャー (PIP) で再生できるため、顧客は商品のチェックアウト中でもコンテンツを視聴可能だ。
◆動画の真下に商品欄を配置
オンデマンドビデオの下に商品欄を配置し、厳選された商品リストを表示することが可能だ。
◆ストアタブ
マーチャントのYouTubeチャンネルに新しいタブを追加し、全商品を表示することができる。
Shopifyは販売店の小売オペレーションシステムとして機能するため、商品名、画像、価格、配送などの詳細は、すべてのチャネルで一貫して最新の状態に保持される。商品が売り切れた場合は、YouTubeから自動的に削除される。またShopifyの管理画面からライブビデオやオンデマンドビデオの動きを直接追跡し、複数チャネルの売り上げを完全に把握可能だ。さらに現在のところ米国の一部マーチャントに限定されるが、顧客はYouTube上で見つけたお気に入り商品を、その場で直接に購入することもできる。
月間ユーザー20億人以上のYouTubeでEC展開
Shopify の商店サービス担当副社長カズ・ネジャティアン (Kaz Nejatian)氏 は、次のように述べている。
「今日の商取引はマルチチャネルであり、YouTubeは世界中で最も影響力のあるチャネルの一つです。Shopifyの、YouTubeとの新たな統合は、クリエイターエコノミーにおける独立系ブランドのビジネスチャンスを一新することでしょう。Google との長期的なパートナーシップを拡大し、YouTubeでのD2Cコマースに新境地を開くことができたことを大変うれしく思っています」。
またYouTubeのショッピング担当バイスプレジデント デビッド・カッツ (David Katz)氏 は次のように述べている。
「長年にわたり、クリエイターは YouTube のコンテンツを中心にビジネスを展開し、しばしば起業家精神を発揮して独自のブランドを構築してきました。しかし、これらの商品を YouTube上で直接視聴者に届けるには、シームレスな手法が欠落していました。Shopify と提携することで、クリエイターは YouTube上でより簡単にストアを展開し、コミュニティと交流できるようになるほか、プラットフォーム上でのショッピング機会を促進することも可能となるのです」
また同社は、マーチャントやクリエイターが顧客とつながり、ビジネスを成長させ、自らのストーリーを共有する。この目的を新しいツールで強力にサポートするため、ShopifyとYouTubeは今回のパートナーシップを締結したとしている。
同社はさらに、90%近くの視聴者が、YouTubeクリエイターは信頼できるおすすめ情報を提供してくれると回答し、ほぼ同じ割合の視聴者(87%)が、ショッピングやYouTube閲覧の際に、より良い商品情報を得ることができると回答しているとしている。
そしてShopify上でYouTubeショッピングを展開することで、マーチャントは自身のオンラインショップを、月間20億人以上のユーザーを持つ世界最大級のエンターテイメントプラットフォームであるYouTubeとより手軽に統合し、顧客や視聴者が慣れ親しんだ環境で直接に顧客に対応することが可能になるのだ。