例年、ゴールデンウィークなどの長期休暇前にはレジャー用品など休暇に合わせた商品が売れる傾向がある。ECを運営しているなら、これらの休暇スケジュールは絶対にチェックしておきたいところだ。さらに今年は、最大で9連休も可能なシルバーウィークがある。秋の商戦に向け、ぜひ商品を仕込んでおきたいところだ。

今年のシルバーウィークはいつ？

シルバーウィークは、2009年からはじまった秋の大型連休の通称だ。土日と敬老の日、秋分の日が集中することから、有給休暇を取得すれば大型連休にすることが可能だ。

2022年は大型連休となるが、シルバーウィークは常に長い連休が発生するわけではない。

例えば、2009年9月は、土日の次に敬老の日、国民の祝日、秋分の日が続き、5連休となった。シルバーウィークという用語が誕生したのもこれがきっかけとなる。

また、次に5連休が訪れるのは、2026年で4年後。シルバーウィークは毎年訪れるものではないため、該当年では旅行やレジャーなどの消費が盛り上がると予想される。

このようにシルバーウィークが年によって変わるのは、秋分の日が年によっていつになるか変わるからだ。

実は、秋分の日は国立天文台が作成している「暦象年表」などに基づき閣議決定され、適用されている。秋分の日は昼と夜の時間が同じでなければならないため、年によって変動し、連休の長さも変わることになる。

2022年は、9月17日～19日の3連休と23日～25日までの3連休がある。その間の20日～22日に有給休暇を入れれば、9連休にすることも可能だ。

長期休暇取得のチャンスということもあり、人々の消費意欲も高まることが予想される。

シルバーウィークは国内旅行のニーズが高い

世界大手総合旅行ブランドであるエクスペディアの調査の調査によると、シルバーウィークに行きたい旅行先は、「国内旅行」が89％、「海外旅行」が5％となった。コロナの流行から2年以上が経過したが、未だに長期休暇で海外旅行を希望する人は少ないようだ。

国内旅行に焦点を当てるなら、キャリーケースや移動中に使用するトラベルピロー、ポーチなどのトラベルグッズが人気になりそうだ。

また、シルバーウィークは9月中旬と秋の深まりを感じる季節になることから、EC運営の際は季節性のあるグッズを取りそろえるのも手だ。

例えば、紅葉狩りのシーズンに向け、帽子やトレッキングシューズを用意すると、アウトドア派のニーズに応えられるかもしれない。

敬老の日は祖父母などへのプレゼントを

シルバーウィーク中に忘れてはならないのが「敬老の日」。毎年9月の第三月曜日に該当し、今年は9月19日となる。

敬老の日は「社会に尽くしてきたお年寄りをいたわり、長寿を祝う」ことが目的だ。日頃からお世話になっている父母や祖父母、親戚にギフトを贈る機会となるため、関連するギフト商品は押さえておきたい。

例えば、お茶のセットや湯のみ茶碗セット、秋に旬な松茸などの食材をギフトとして取り揃えるのも良いだろう。

楽天市場では「敬老の日プレゼント・ギフト特集」も開催されているので、参考にしたい。

秋分の日はお彼岸セットも定番

秋分の日は、「祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ」ことを目的として、1948年に制定された祝日だ。

秋分の日は昼と夜の長さが丁度同じ時間になり、この日を過ぎると夜が長くなることで知られている。

仏教では秋分の日を「彼岸と此岸がつながりやすくなる日」と考えていることから、「お彼岸」ではお墓参りをする習慣がある。

EC運営では、便利なお彼岸セットやロウソク、お線香、和菓子などが人気となるため、用意しておいて損はないだろう。