サブスク・マーケ担当の約9割「Cookieレスでユーザーデータを取得・活用できるソリューションに興味」【Macbee Planet調査】
株式会社Macbee Planet(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:千葉 知裕、以下「Macbee Planet」または「同社」)は、サブスクモデルを行うマーケティング担当者110名に対し、マーケターのcookie規制に対する意識調査を実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。
調査概要
[調査名]
マーケターのcookie規制に対する意識調査
[調査方法]
IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
[調査期間]
2022年8月19日〜同年8月22日
[有効回答]
サブスクモデルを行うマーケティング担当者110名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。
調査結果
◆8割以上がCookie規制により、実際にCPAに影響あり
「Q1.Cookie規制により、実際にCPAに影響はありましたか。」(n=110)と質問したところ、「かなり影響があった」が39.2%、「やや影響があった」が41.8%という回答となった。
◆72.7%がCookie規制について具体的な対策を実施
「Q2.Cookie規制について具体的な対策をしていますか。」(n=110)と質問したところ、「既に実施している」が72.7%、「実施していない」が21.8%という回答となった。
◆Cookie規制対策について、自社で対応するマーケ担当者は85%
「Q3.Cookie規制についての対策をどのような手段で実施していますか。」(n=80)と質問したところ、「自社で対応」が85.0%、「広告プラットフォーム側での対応に期待」が15.0%という回答となった。
◆一方、Cookie規制の対策を行えていない理由として、半数が「違う業務の優先度が高く着手できていない」と回答
Q2で「実施していない」と回答した人に、「Q4.現在Cookie規制の対策を行えていない理由を教えてください。(複数回答)」(n=24)と質問したところ、「違う業務の優先度が高く着手できていない」が50.0%、「知識不足で何をしたらいいのかわからない」が33.3%、「Cookie以外のデータを収集するシステム開発ができる人材がいない」が25.0%という回答となった。
◆2024年後半のChromeCookieのサポート廃止について、72.8%が「CPAに悪影響を与える」と想定
「Q5.Cookie規制について、Chromeでもトラッキング用のサードパーティCookieのサポートを「2024年後半には段階的な廃止を開始する」と発表している。この結果、CPAにどのような影響が出ると思いますか。」(n=110)と質問したところ、「非常に悪化する思う」が22.8%、「やや悪化する思う」が50.0%という回答となった。
◆既に実施しているCookie規制対策、「CVRの向上のためのコンテンツの編集」(53.8%)が最多
Q2で「既に実施している」と回答した人に、「Q6.既に実施しているCookie規制対策を教えてください。(複数回答)」(n=80)と質問したところ、「CVRの向上のためのコンテンツの編集」が53.8%、「広告以外の集客方法の強化」が46.2%、「ゼロパーティーデータの収集・分析」が46.2%という回答となった。
◆Cookie規制の影響を受け、今後広告の費用対効果に対して、61.9%が「シビアに計測・分析する」と回答
「Q7.Cookie規制の影響を受け、今後広告の費用対効果に対する捉え方を教えてください。」(n=110)と質問したところ、「かなりシビアに計測・分析する」が14.6%、「ややシビアに計測・分析する」が47.3%という回答となった。
◆サブスクモデルを行うマーケ担当者の約9割が、自社サービスのLTVの高い顧客を理解
「Q8.現状、自社サービスのLTVの高い顧客を理解していますか。」(n=110)と質問したところ、「非常に理解している」が38.2%、「やや理解している」が50.9%という回答となった。
◆LTVの高い顧客理解をする上での阻害要因、約半数が「ユーザーインサイトなどのデータ収集」や「ユーザー単位でのデータ管理」ができていないと回答
「Q9.LTVの高い顧客理解をする上での阻害要因を教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「ユーザーインサイトなどのデータ収集ができていない」が51.8%、「ユーザー単位でのデータ管理ができていない」が48.2%、「一元管理できるデータプラットフォームを導入していない」が30.9%という回答となった。
◆「Cookieに依存せず、ユーザーデータを取得・活用できるソリューション」に約9割が興味
「Q10.Cookieに依存せず、ユーザーデータを取得・活用できるソリューションがあれば興味がありますか。」(n=110)と質問したところ、「非常に興味がある」が36.4%、「やや興味がある」が49.1%という回答となった。
サマリー
このように今回、同社によってサブスクモデルを行うマーケティング担当者110名に対し、マーケターのcookie規制に対する意識調査が実施された。Cookie規制により、実際にCPAに影響を感じていることから、7割以上がCookie規制について具体的な対策を実施していることが分かった。また、その多くは自社で対応していることも明らかになった。
Cookie規制について、Chromeでもトラッキング用のサードパーティCookieのサポートを「2024年後半には段階的な廃止を開始する」と発表しているが、この結果に7割以上のマーケ担当者が「CPAに悪影響を与える」と想定していることが分かった。さらには、Cookie規制の影響を受け、今後広告の費用対効果に対して、61.9%が「シビアに計測・分析する」と回答した。
サブスクモデルを行うマーケ担当者にとって、LTVの高い顧客理解をする上での阻害要因を伺うと、約半数が「ユーザーインサイトなどのデータ収集」や「ユーザー単位でのデータ管理」ができていないことを挙げており、「Cookieに依存せず、ユーザーデータを取得・活用できるソリューション」に対しては、約9割が興味を示した。
Cookie規制により、サードパーティークッキーの利用ができなくなり、リターゲティング広告の質の低下や間接コンバージョンの計測ができなくなることから、マーケティング担当者としては今後の施策として、LTVの高い顧客理解を進めていく必要性を実感しているようだ。
そのためにはデータの収集や管理がカギとなり、Cookieの依存から抜け出す必要がある。既にCookie規制に対して動き出すマーケティング担当者は多いだろうが、まだまだサードパーティークッキー活用の効果を超える施策が見いだしにくいと考えられていることから、Cookieを活用しないソリューションに対しては益々注目が集まりそうだ。
出典元:https://macbee-planet.com/