Shopify 「BFCM」期間中の流通総額が過去最高の75億ドルを突破

ECのミカタ編集部

ブラックフライデー・サイバーマンデー」流通総額は過去最高の75億ドル(約10,401億円)を突破

Shopifyは、2022年11月25日(金)から11月28日(月)までの、ブラックフライデー・サイバーマンデー(以下、BFCM)の期間中、グローバルでShopify事業者の売上高が75億ドル(約10,401億円)にのぼり、昨年までの同期間中と比較して過去最高額を記録したことを公表した。

グローバルでのBFCM成果

◆全世界でBFCM期間にShopifyで商品を購入した消費者:5,200万人(2021年から12%の増加)

◆米東部標準時間12時01分に記録した1分間あたりの売上ピーク:350万米ドル

◆売り上げ上位5ヵ国: 1位 米国、2位 英国、3位 カナダ、4位 オーストラリア、5位 ドイツ

◆ 平均カート価格:全世界で102.10米ドル(固定為替レートベースでは104.80米ドル)

◆トップ商品カテゴリー: 1位 アパレル・アクセサリー、2位 ヘルス&ビューティー、3位 ホーム&ガーデン、4位 フード&ビバレッジ、5位 エレクトロニクス

◆自国外からの注文の割合:2021年から15%増加

流通総額は合計75億ドルの売上を記録。これは、2021年のBFCM4日期間の流通総額63億ドル(約8,733億円)と比較して、19%増加する結果となった。(固定為替レートベースでは21%)。

日本国内でのBFCM成果

◆日本でBFCM期間にShopifyで商品を購入した消費者:2021年から20%増加

◆販売ピーク時間:21時(日本標準時)

◆売り上げ上位の都市や地域:大阪府大阪市、神奈川県横浜市、東京都世田谷区、愛知県名古屋市、東京都港区

◆平均カート価格:12,292.02円: カートの平均価格(2021年の11,152.3円から10%上昇)

◆トップ商品カテゴリー: 1位アパレル・アクセサリー、2位ヘルス&ビューティー、3位フード&ビバレッジ、4位ホーム&ガーデン、5位メディア(DVDや書籍等)

◆自国外(海外)からの注文の割合:2021年から8%増加

◆Shopifyマーチャントの店頭売上前年比増加率:59%

日本では、店頭売上が前年比59%増となったことが特徴的だ。これは、BFCMの期間中、セールやキャンペーン情報を見つけた消費者がオンラインとオフラインの両方で買い物をするケースが増えていることを示していると言えるだろう。

シームレスなショッピング体験への対応

今回の結果に対し、Shopify Japanのカントリー・マネージャー太原 真氏は以下のように述べている。

「今年は、BFCMの週末にShopifyのマーチャントから購入する日本の消費者が、これまでよりも20%増加しました。現在のマクロ経済環境への影響にもかかわらず、BFCMの平均消費額は2021年比10%増の12,292円となり、Shopify POSを活用した店舗販売も例年より増加し、過去最高の売上を記録しました。これは、2023年の成長を加速するために、ブランドがオンラインでも対面式でも、シームレスなショッピング体験で消費者のいる場所に対応することの重要性を示しています」

世界的に見て、BFCMはShopify事業者にとって年間最大の「稼ぎ時」であり、日本でも同時期にプロモーションを実施する販売業者が増加傾向にある。ブラックフライデーは、アメリカの祝祭日である感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日を指すもので、クリスマス商戦の幕開けの日として知られており、サイバーマンデーは、さらにその週明けの月曜日を指し、こちらはオンライン上の大規模セールがスタートする日として定着している。それぞれのイベントはアメリカでスタートしたものではあるが、今では世界中の様々な国で、ブラックフライデーからサイバーマンデーまでの4日間が、年末商戦に向けたセールキャンペーン期間として浸透しつつあり、この傾向は日本にも広がっていると言えるだろう。

今年は国際情勢の影響などもあり、日本国内では全体的な物価上昇が大きなニュースとして注目された。今回のBFCMが前年を大きく上回る結果となった要因には、少しでも安く、お得に買い物をしたいという消費者心理も働いているかもしれない。セール終了後の動向にも注視しながらも2023年以降の伸長のために、太原氏が述べているようなシームレスなショッピング体験への対応が今後より一層重要となるだろう。

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