凸版印刷がJR名古屋駅にてデジタルサイネージとスマートフォンを活用したO2O2Oの実証実験を実施

Bluetoothタグを設置してスマートフォンにクーポンを配信


凸版印刷株式会社は、株式会社ジェイアール東海エージェンシーと共同で、JR名古屋駅にてデジタルサイネージとスマートフォンを活用したO2O2Oの実証実験を、2014年11月11日(火)から17日(月)まで実施する。

O2O2O とは、OOH(Out of Home) to Online to Offlineの略。交通広告や屋外広告など、家庭以外の場所で接触するメディアからインターネット、さらに実店舗へと誘導して商品の購買を促す施策のことだ。

JR名古屋駅中央コンコースには、交通広告としては日本最大級となる50柱100面の多面型デジタルサイネージ(電子看板)「シリーズ・アド・ビジョン名古屋」がある。2014年10月に広告放映を開始して以来、視認性が高い広告手段として大きな効果が期待されている。

この実証実験は、この「シリーズ・アド・ビジョン名古屋」にBluetoothタグを設置し、スマートフォンにクーポンを配信することによって行い、リアル店舗への送客の有効性を検証するものだ。

進化するデジタルサイネージ


実証実験には、キリンビールマーケティング株式会社と株式会社サークルKサンクスが参画する。
まず、「キリン一番搾り生ビール(350ml缶)」の無料引換クーポンを「シリーズ・アド・ビジョン名古屋」で訴求する。その場で凸版印刷の電子チラシポータルサイト「Shufoo!」が提供するスマートフォン向けアプリ「シュフーチラシアプリ」を起動することで、デジタルサイネージのBluetoothタグからプッシュされる情報を受信し、特設サイトへ誘導する。同時にサークルK・サンクスで利用できるクーポンを配信し、送客を促す。

実験の目的は、デジタルサイネージを活用したO2Oソリューションの実用化の推進だ。また、店頭ディスプレイやポスターなどの販売促進物の企画・製作や、各種プロモーションの提案など、企業と生活者間の最適なコミュニケーション手法の実現を目指すという。

駅という多くの人が行き交う場所に設置されたデジタルサイネージには、大掛かりな仕掛けでの高い効果が期待される。これからの広告や販促、集客のツールとしてどれほどの成果が見込めるのか、検証結果が出るのが楽しみだ。