Amazon ヤマト集配所で店頭受取サービス開始

店頭受取りは全国のコンビニ、ヤマト集配所に


EC商品のコンビニ受け取りや楽天BOXでの受け取り、先日はJRのエキナカでの受け取りサービスが始まるなど、受け取りサービスが盛り上がっている。

アマゾンジャパンは13日から、ECサイト「Amazon」で購入した商品をヤマト運輸の全国に配置された集配所(営業所)約3,000店で、注文当日に受け取れるサービスを始めると、日本経済新聞が報じている。

現在Amazonでは商品を購入し、住所や支払い方法などを決定する際「店頭受取もご利用いただけます」と、自宅近隣のファミリーマートやローソンなどの店舗が選択できる機能を持っている。ファミリーマート、ローソン両社合わせると、全国に約22,000の受け取り可能店舗が存在しているが、今回のサービスでは、この候補店舗内にヤマト運輸の集配所が追加されると予想される。

Amazonの店頭受取では、受取先の住所を検索できる機能もあるため、利用者は自宅だけでなく勤務先や通勤途中の駅周辺などの受取先を探すことも可能だ。ローソンとファミリーマートの店舗でも相当な範囲をカバーしていると思われるが、ここにヤマト運輸の集配所が加わり選択肢が更に広がることとなる。
荷物の保管に関しては一日の長がある集配所であれば、保管品質に関しても心配することは無く、荷物の取り間違いなどミスの心配もなさそうだ。

集配所ではメールの提示と本人確認が必要


商品注文からの流れとしては、Amazonから商品の出荷時、そして集配所に商品が届いた時点でのメールが届く。届いた荷物を受け取る際は、集配所でAnazonからの商品到着メールと運転免許書などの本人確認が可能なものを提示し、商品を受け取るという仕組みだ。
コンビニでの受け取りの場合は、Eメールに記載された認証キーを利用し、コンビニ端末から発券したり、Eメールに添付されたバーコードを利用する。しかし、集配所利用の場合はメールをスマートフォンなどで提示するか、プリントアウトする必要があるので注意したい。

利用者視点では、自分の都合に合わせ自由に荷物を受け取れる気楽さ、自宅への訪問を望まない人への配慮としても店頭受取りはありがたい。特に一人暮らしで毎日働きに出る社会人の場合、せっかくのお急ぎ便で頼んだものの、結局週末自宅に居る時間に受け取ったという経験。それが配送上のトラブルや自身の不在など原因は様々にしても、店頭受取りなら解決する場合が多い。
業者側としても集配所受取は配送の手間が軽減されることになり、かなり大きなメリットとなるだろう。宅急便の荷物保管期間は今まで1週間程度と言われてきたが、Amazonのコンビニ受け取りの期限は、商品到着のメール受信から10日以内の受け取りをしなければ注文キャンセルという決まりがある。集配所での受け取りも同様の期日となると予想できるだけに、従来よりも3日の延長がどれほどの負担となるかがポイントかもしれない。
とは言え、土地によっては、より生活圏内に集配所がある利用者も多いと思われ、今サービスは多くの人に利便性を、業者には効率化を与えてくれるだろう。




-編集部-