楽天市場と「博多久松」が「ハーフメイドおせち」を共同開発

プロ作+自分なりのアレンジが今年のトレンド


楽天市場は11月11日、老舗おせちの「博多久松」と共同開発した「ハーフメイドおせち」の予約受け付けを開始した。

このおせちは「プロがつくる豪華なおせちを食べたいけれど、自分流にもアレンジもしたい」というニーズに応えたもの。重箱の空きスペースには、自分が好きなものを詰められるようになっている。

楽天市場によると、「おせち流通総額」は、2010~13年の4年間で約1.8倍に増加。おせちの中身も時代に合わせて変化している。

2010~11年のトレンドは「若年層向け」「おひとりさま」で、和洋折衷や一人前タイプの取り扱いが増えた。
2011~12年は「お試しおせち」「東北支援おせち」が流行し、試食してから購入を決められる500~1000円程度のものや、東北の食材を取り入れたものがあった。
そして、今年2014年のトレンドには、「プロがつくる豪華なおせちは食べたいけれど、自分流にもアレンジしたい」と要望に応える「ハーフメイドおせち」が来た。

レイアウトもきれいで、正月のお膳が華やかに


楽天市場が10月1~3日、20~60代の男女計1000人を対象に実施した調査によると、全体の65.3%が「2015年に何らかの形でおせちを用意する予定」と回答した。
その用意の仕方で一番多いのは、「一部購入、一部作る」だ。楽天ではこのデータをもとに、「ハーフメイドおせち」を企画。楽天グルメ大賞を8年連続受賞している「博多久松」を開発パートナーに選んだ。

「ハーフメイドおせち」の中身は、オマールグラタン、いか明太和え、鯖昆布巻き、香箱(ズワイガニの雌)蒲鉾、小鯛ひしお焼、子持ちいか、焼豚など。自宅で用意することが多い伊達巻、キントン、黒豆、数の子などは、あえて入れていないので、自作の「家庭の味」を追加すればよろしいというわけだ。

「ハーフメイドおせちを購入してみたい理由」に挙げられたのは、「重箱の中身が100%自分や家族の好みのおせちにすることができるから」「ひとつにまとまって楽。全て手作りっぽい」「レイアウトがきれいなまま、追加ができる」といったもの。

全体のベース部分をプロにつくってもらえば、あとが楽になる。ただし、プロの仕事には万人向けの既製品っぽい印象もあるため、素朴で暖かい家庭の味を組み合わせれば、両者補い合って完成度の高いおせちが出来上がるという寸法だ。

たしかに自分の料理でも、プロの技と併せれば引き立ちそうである。今年のおせちは「ハーフメイド」にするのもよさそうだ。