LINE MALLから友人にギフト商品を 「LINE ギフト」サービス本日開始

住所を知らなくても大丈夫 複数の友人とワリカンで購入も

LINE株式会社は、同社が運営するスマートフォンECサービス「LINE MALL」において、無料通話サービスなどを提供しているアプリ「LINE」でつながっている友人にギフト商品を送ることができるサービス「LINEギフト」を開始したと発表した。

「LINEギフト」は、同社の運営する「LINE」でつながっている友人に、「LINE MALL」で購入したギフト商品をプレゼントすることが可能なサービス。購入者は「LINE MALL」内で購入したいギフト商品を決定し、「LINE」の友達リストから送り先を選別するだけで、相手の住所を知らなくても実際に贈り物を届けることができる。受取人サイドで発送先住所の入力を行うため、購入者は相手の住所確認などしなくてもよく、受取人も住所など知られずに気軽に贈り物のやりとりが可能となる。
また、「LINE」の友人やグループなどで賛同者を集い、購入費用を複数人でワリカンすることも可能。このサービスの利用により、誕生日プレゼントなど高額な商品を送りたいケースでも、親しい友人グループや職場の同僚などと共同で贈り物を届けることができる。

利用方法もタブ選択を繰り返すだけの簡単シンプルなもの。購入費用はクレジットカードやコンビニ払いなど選択でき、複数人で共同購入した場合には自動的に人数分に割られ各対象メンバーに個別に請求がいく仕組み。
支払い完了が確認された時点で、対象者へ任意のお祝いメッセージ等と共にギフトが届いた知らせが来る。受取人は、配送先などの入力のみで商品受取が可能。

次々始まる新しいカタチのネットとリアルの融合

LINEは先日、日本郵便とコラボしたネット上から年賀状を送れるサービスを開始したことでも話題にあがった。同社運営の無料通話アプリを通して収集できた膨大なデータベースを、いよいよリアルで活用する段階へと入ったということであろう、今回の「LINEギフト」はまずデータベースマネタイズの初動といったところか。今後様々なコラボが考えられ、ネットの特性である匿名性も一定水準カバーしつつリアルに密着したサービスが続くものと思われる。「住所が分からなくても贈り物ができる」という便利な贈呈方式かつ、受け取る側の合意を前提としている辺りも、当たり前のようでなかなか実現できるフローではないだろう。
「LINE」は消費者の日常に密着したサービスなだけに、付随した一連のサービス成長も著しいのではと想定される。次の展開にも期待が高まる。