フューチャーショップ AIを活用したレコメンド機能をリリース

ECのミカタ編集部

フューチャーショップ、AIが最適な商品をサイト来訪者にレコメンドする「future AI Recommend」を提供開始

SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供する株式会社フューチャーショップ(本社:大阪市北区)は、「futureshop」で構築されたECサイト上で利用できる、AIを活用したレコメンド機能「future AI Recommend」をオプションサービスとしてリリースした。

AIレコメンドによりコンバージョン率が約10%

今回リリースされた「future AI Recommend」には、人工知能を活用したソリューションの提供を専門に行うフライウィール社の「Conata™ Discovery Recommend」というレコメンドエンジンを採用。顧客一人ひとりにとって最適な商品のレコメンドをリアルタイムで行い、売上の最大化を目的とするソリューションとなっている。

導入後は「商品閲覧データ」や「購買データ」が蓄積されるにつれ、AIレコメンドエンジンが内容を学習する。結果的に、ECサイト来訪者の好みにパーソナライズされた商品を提案することが可能となるだろう。

新規導入店舗においては、コンバージョン率が約10%アップするなど先行導入したショップでも良好な効果が現れている。

従来サービスの機能改善も実現

リリース時のバージョンでは、AIを活用した「商品閲覧データ」や「購買データ」ベースのレコメンド提供開始以外だけでなく、これまで「futureRecommend2」でも利用できたルールベースレコメンドが強化されている。

既存の「ランキング」「閲覧履歴」「新着商品」「ピックアップ商品」以外にも、「在庫わずかな商品」「値下げされた商品」「再入荷商品」など、商品の在庫や価格が変動したタイミングでもレコメンドを行えるようになった。

さらに、従来サービスに寄せられていた要望を取り入れた機能の改善を実施。登録された商品データがレコメンド対象になるまでの時間の短縮や、レコメンド対象商品の柔軟な絞り込みを実現するなど、さまざまな点において改善が実現されている。

潜在ニーズを満たす商品提案を実現

潜在ニーズを満たす商品提案を実現

ECサイトにおける商品数は年々増加している。futureshopシリーズを5年間継続利用しているショップに限定した調査では、2022年12月の1店舗あたりの登録商品数は2018年12月より約24%増加(中央値)したという結果が出た。

商品数の増加は消費者の多種多様なニーズを捉え、販売機会を増加できるメリットがある。しかし、商品数が多くなりすぎると、カテゴリー分けなど情報設計を行ったとしても、顧客の関心ある商品を発見できず、商品数増加のメリットを享受できない可能性も考えられるだろう。

また、顧客自身が言語化できていない潜在的なニーズを満たすアイテムの提案も、現状のECサイトではまだ難しい。「こんなアイテムが欲しかった」という偶然の出会いの提供は、店頭ディスプレイやスタッフの接客を通じて顧客に提案できる実店舗の得意とするところだ。

このように、純粋な商品の発見しやすさや、潜在ニーズを満たす商品提案に効果を発揮するのが、レコメンド機能となる。

今回リリースされた「future AI Recommend」は、フライウィール社との協業で実現するAI・データ領域でのソリューション提供の一環であり、今後もLINEやメールなどを活用した、ECサイト外での機能拡充を計画している。ECサイトが抱える課題を解決する手段として、「future AI Recommend」へは大きな期待が寄せられるだろう。

ECのミカタ通信23号はこちらから


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事