ゼウスが「EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)永年無料キャンペーン」を実施
株式会社ゼウス(本社:東京都渋谷区、代表取締役:金子雄一、以下「ゼウス」または「同社」)は、クレジットカード決済のオプションサービスである「EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)」の月額費用を永年無料にするキャンペーンの開催について公表した。
本人認証サービス「EMV 3-Dセキュア」
クレジットカードをはじめとする決済サービスを提供しているゼウスは、クレジットカード決済のオプションサービスである「EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)」の月額費用を永年無料にするキャンペーンを5月1日より開催することを公表した。
「EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)」は、インターネット上でクレジットカード決済をより安全に行うために、VISA、Mastercard、JCB、AMEX、Dinersが推奨する本人認証サービスの総称だ。ネットショッピングの際に、クレジットカード情報に加えて「自分しか知らないパスワード」を入力することでクレジットカード情報盗用による「なりすまし」を防止するものとなっている。
「EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)」は、旧3Dセキュア(3Dセキュア1.0)の更新版で、リスクベース認証が採用されており、決済の多くはリスクが低いと判定されパスワードの入力が省略可能(フリクションレス・フロー)になるとされており、決済処理にかかる手間や「かご落ち」による機会損失を最低限に抑えることに寄与する。
さらに、同サービスを利用した決済が不正利用でチャージバックとなった場合は原則クレジットカード会社が補償するので、EC事業者はセキュリティ強化とともに、サイト運営に専念できるというメリットがある。同社では、同サービスをクレジットカード決済のオプションサービスとして提供している。
「EMV 3-Dセキュア 永年無料キャンペーン」概要
◆内容
同社キャンペーン申込期間中に「EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)」に申し込むと、「EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)」オプションの月額費用1000円を永年無料で提供される。
◆申込期間
2023年5月1日(月)~2023年12月31日(日)
◆対象者
同社キャンペーン期間内にクレジットカード決済及び「EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)」オプションを申し込んだ法人・個人
※詳細条件等は、同社サイトを要参照
「EMV 3-Dセキュア」導入義務化へ
公表に際して同社では次のように述べている。
「昨今のキャッシュレス決済の推進やコロナ禍に伴い、電子商取引(EC)市場におけるクレジットカード決済は着実に増加していますが、それに比例してクレジットカードの不正利用被害も増加しています。クレジットカードの不正利用防止に向け、経済産業省は、2025年3月末までに国内すべてのEC加盟店において『EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)』の導入を義務化する方針を定めました。『3Dセキュア』は、クレジットカード情報に加えて『自分しか知らないパスワード』を入力することでクレジットカード情報盗用による『なりすまし』を防止する本人認証サービスです。
これまでの3Dセキュア1.0では、パスワードの入力に伴う煩わしさから途中で購入を取りやめる『かご落ち』を懸念するEC事業者様の声が多く聞かれましたが、最新版の『EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)』ではリスクベース認証が採用され、リスクが低いと判定された決済はパスワードの入力が省略可能になっています。当社でも2022年1月より『EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)』を提供してまいりましたが、このような状況を踏まえ、EC事業者様にコスト面でも安心してクレジットカード決済をご利用いただける環境を整えるために、5月1日より『EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)永年無料キャンペーン』を実施することといたしました」
言うまでもなくECにおいてクレジットカード決済は、有力かつ使用頻度の高い決済手段となっている。一方で、それを悪用した不正決済による被害は後を絶たない状況だ。
同社も述べているように、より安全なクレジットカード決済環境を整備することが課題となっているが、これに関連して経済産業省は、2025年3月末までに国内すべてのEC加盟店において「EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)」の導入を義務化する方針を固めている。
今後、「EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)」の導入がEC事加盟店において求められる流れにもなっており、同社のキャンペーンは、その導入に向けた呼び水ともなりそうだ。